ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

2対1に特化したトレーニング

フットサルのチーム練習において、2対1に特化したトレーニングについて書きたいと思います。

 

●対面パスの効果、目的、質を高めるための解説

・対面パスはインサイドキックのフォームを確認(修正)するには良い練習方法と言えます。
しかし、実際の試合では正面で向かい合った2人がパス交換することはほとんどありません。
ですから、2人1組で向かい合った対面パスは、インサイドキックのフォームを
確認したり修正したい時だけ簡単に行えば、それで十分な練習です。


・インサイドキックの精度を試合で使えるレベルまで高めるためのトレーニングとしては、
試合を想定することが必要になります。
インサイドキックはキックの種類では一番精度が高められるキックですので、
短い距離のパス交換ではインサイドキックを蹴ることになります。
短い距離のパス交換とは横パスのことであり、その試合中の横パスを想定した
練習を行うことで試合と同等の負荷をかけられますので、
試合で使えるレベルのキック精度に高めるための練習ができます。

 

【ウォーミングアップ】

●対面パス(1)
・2人1組に分かれてボールを1個保持し、5m間隔で向かい合って
インサイドキックのパス交換。
・攻めるゴールを設定し、攻めるゴールを向いた状態での横パス交換。
・基本となるプレーを抑えて欲しいので、まずは受け手と出し手をはっきりする。
・受け手は常にフェイクを入れる。
・出し手はフェイクなしで、受け手のフェイクのタイミングにあわせてパスを出す。
・逆サイドも行う。

※フェイクは後ろ足からのクロスステップで、肩を攻めるゴールに向ける。
裏を取れれば走ってしまえば良いだけなので、本当に裏に走るフォームで、
大きく一歩を踏み出す。フェイクの後の動作として、後ろに戻ることはしません。
DFラインを押し上げたいので、フェイクのステップ後はその場に止まる。

●対面パス(2)
・(1)と同様にプレー。
・相手からのパスを足裏で前方に真っすぐ軽く押し出して、
一歩踏み込んでからパスを出す。

※ボールをその場に止めると、踏み込むことができないので蹴りにくいです。
前方にボールを軽く押し出すことで一歩踏み込めるので、パスが出しやすくなります。

●対面パス(3)
・(2)と同様にプレー。
・トラップしてからパスを出すまでに1秒半以下でプレーする。
トラップからパスまで2秒かけないよう、プレースピードを上げる。

 

【トレーニング】

●横パスからのパラレラ
・上記のように試合を想定した横パスから、2人で「声」でタイミングをあわせる。
・横パス→トラップ→「パラ」の声→「横パス」→パラレラのパス→突破のラン

※必ずパラレラのパスを出してから走る。ボールを追いかけるようにする。
パラレラからはシュートで終わりたいので、ボールが前にあればシュートが打てる。
先に走り出して、走ってからパスを出したらボールが後ろから出て来ることになる。
後ろから出て来るパスはシュートを打ちにくい。

 

●横パスからのワンツーパス
・上記のように試合を想定した横パスから、2人で「声」でタイミングをあわせる。
・A横パス→Bトラップ→B「ワンツー」の声→BがAに寄って行く→Aは足裏で軽くパス
→Bがスルーパス→Aが突破のラン

※Aの足裏パスはBに向かって真っすぐ転がす。前や後ろにずらさない。
前に出すとボールがDF近くになって、奪われてしまう。
後ろに下げるとスルーパスを出しにくい。

 

●試合を想定しての2対2
・オフェンス2人対ディフェンス2人をハーフコートでプレー。
・ゴールクリアランスからスタートし、オフェンスはハーフウェーラインを越えれば勝ち。
ディフェンスはボールを奪ったら対面のゴールに対して攻め、シュートまで持って行く。
・ディフェンスの2人はマンツーマンDFの設定でそれぞれ1人ずつマークし、正面に立つ。
・DFがマンツーマンなので、オフェンス側はディフェンスが密着していることを利用して、
DFの裏のスペースを狙う動きをすること。
・横パスを出した選手がDFの裏を狙うように、クロスステップでDFの肩よりも
若干後方へステップ移動する。
DFがついて来たら、その場に止まります。

※下がってしまうとボールラインを押し上げられず、もったいない。
ボールラインを押し上げたいので、DFがついて来たら「その場に止まる」こと。

・ボールを保持している選手は、逆サイドで裏を狙う動きから急に止まった選手に
横パスを出し、自身も同じようにクロスステップでDFの背後をつく。
DFがついて来たら、その場に止まります。
・横パス→DFの背後へクロスステップで移動→DFが下がる→止まる→パスを受ける→横パス
ひたすら、これの繰り返し。
ディフェンスはパスカットを常に狙っておく。
狙い過ぎると裏へスルーパスを通されてしまうので、注意する。
ディフェンスがパスカットを狙うということは、意識及び姿勢が前がかりになるので、
いつか裏が取れる。それまでパスミス/トラップミスすることなく我慢する。
ディフェンスの姿勢/体重のかかり具合を見計らって、裏を取る。

※攻守の切り替え有り。

 

●2対2からの2対1
・2対2をハーフコートでプレー。
・オフェンスとディフェンスに分かれてプレー。
・オフェンスは前のトレーニングで行ったパス交換を繰り返しながら、
2対2を2対1にできるタイミングを掴む。
極力、「横パス→裏を狙う」のプレースピードを速める。
一人の選手がずっとボールを保持してしまうとボールが動かないので、
ディフェンスの目と首も動きません。
よって、ボールを持って止まったところを寄せられてしまいます。
そのため、オフェンスは常に目の前のディフェンスの裏を狙う動きが必要になる。
「裏を狙う」という選択肢が増えることによってディフェンスは前がかりになることが
できなくなるので、横パスを出しやすくなります。
イメージとしては、横パスを出そうとすることでディフェンスを引きつけ、
ディフェンスが食いついてきたら、裏に飛び出す。
そしてディフェンスが頑張ってついて来たら、フェイクで止まる→横パスを受ける。
これの繰り返しになります。

 

<2対1を作る方法>
(1)DFとDFの間に入ることによって、局地的に2対1の状況を作れます。
間に入った選手に対するディフェンスは後ろに位置することになるので、
間へのパスを前でカットすることはできなくなります。
よって、間に入った選手とワンツーパスでDFを崩せるようになります。

(2)ワンツーパス
出し手が受け手に寄って行ってワンツーパス。
DFとDFの間が門のように開くことによってスルーパスが出せます。
そのパスを通すことができる状況は2対1です。

(3)パラレラ
パラレラは縦のワンツーとも言えます。
一般的なワンツーパスは横のワンツーパス。


<総括>
全ての局面でオフェンス側が数的優位になれれば、得点チャンスを作り出すことができます。
4対4を4対3にしたとしても、局面だけ見れば2対1です。
いかに局面で2対1を作りだせるかに勝敗がかかっていると言っても過言ではありません。
フリーランニングや「声」などのコミュニケーション、この二つで数的優位は作り出せます。

GKトレーニング

GKトレーニングを書いてみました。


●ウォーミングアップ
・2分程度、軽くランニング
・止まった状態のストレッチを各種3秒程度
・ゴムチューブトレーニング
・筋トレ
・股関節のダイナミック運動
※止まった状態で股関節を伸ばすのではなく、動かします。
(1)仰向けになって片足をまっすぐ伸ばしたまま、腰まで上げて下ろす。
(2)インナリング
(3)伸脚を行う姿勢で曲げている側の足の膝に手を当てて、上下に動かしながら。
(4)上記と同じ姿勢で爪先を地面に寝かせて、(3)と同じように上下に動かす。
(5)立った状態で、腰の高さのハードルをまたぐイメージで股関節を回す。


●グラウンダーのスロー
・2人1組、2m程度の距離で向かい合い、お互いにそれぞれボールを1個ずつ持つ。
1人が右手で相手の左手にグラウンダーのスロー、もう1人が左手で相手の右手に
グラウンダーのスローを出す。お互いのボールをぶつけないように真っすぐ。
左右交互に合計20本。膝の屈伸運動を使うこと。


●浮き球のスロー(ロングパス)
・お互いにコート両サイドのゴールにそれぞれ分かれ、PKマークからロングスローを投げ合う。
ジャイロ回転をかけて、ボールが失速しないようにノーバウンドで投げ合う。
・下手投げで天井に届くぐらい高いボールを投げ合う。屈伸運動を使う。


●正面のキャッチ
・正面のグラウンダーのキックをしゃがんでキャッチ。しゃがんで片方の膝を逆足の踵に
つけるようにし、トンネルしないように壁を作ってキャッチする。×10本。
・正面の浮き球をオーバーハンドでキャッチ。×10本。
・正面の低い浮き球をアンダーハンドでキャッチ。×10本。


●左右に移動してのキャッチ
ゴールのポストからポストへサイドステップしながら、グランダーのキックを
しゃがんでキャッチ。
キャッチしたボールを返したら、即逆サイドのポストへ移動する。×10本。


●横への飛びつき(キャッチ)
・長座(足を伸ばした状態)
脇の下を抜かれないように、肘を曲げて手を地面すれすれまで落とす。
コーチが左右にボールを転がすので、肘を曲げて脇を絞り、
小指が地面をこするように、ボールまで手を伸ばしてキャッチする。
ボールに対して下の手は壁を作り、上の手はボールの上に蓋をする。
そうすればボールの威力に負けたり、マナーの悪い選手に蹴られることがなくなる。
キャッチしたら素早く足を伸ばして、元の座った状態に戻る。
左右交互に10本行う。
・膝立ち
上記と同様に左右10本行う。
左右のボールをキャッチしたら、素早く膝立ちの状態に戻る。
必ず膝立ちになってから、左右のボールに飛びつく。
・スタンディング
上記と同様に左右10本行う。
左右のボールをキャッチしたら、素早く立ち上がる。
必ず立ち上がってから、左右のボールに飛びつく。


●1対1の飛び出し(フォーム確認)
ペナルティエリアのラインに沿って、ボール5個を等間隔で配置する。
スタート地点はゴールの中心とボールを結んだライン。
基本は中腰。股を通されない足幅のまま、細かく素早く前進する。
中腰のままボールの位置まで飛び出して行く。
左右のボールはそれぞれ膝を折って、踵と膝で股抜きされないように壁を作り、
両手を開いて弾き返すような動作をする。
正面のボールは両足を閉じた状態で屈伸するようにし、
プレジャンプと同時に、両手を地面スレスレの位置で勢い良くボールを弾き返すように、
両足横でピタッと止める。
※毎回ボールからゴールまでバックステップで戻る。


●1対1の飛び出し(シュートブロック)
上記プレーを実際にシュートブロックまで行う。
ボールの位置まで来たらコーチがニアもしくはファーへグラウンダーのシュートを打つので、
身体でシュートを止める。
両手はボールを弾き返すようにする。


●1対1の飛び出し(膝滑り)
ペナルティエリアのラインに沿って、ボール5個を等間隔で配置する。
スタート地点はゴールの中心とボールを結んだライン。
中腰のままボールの位置まで飛び出して行く。
ボールの手前から両膝で滑り、膝でボールを押し出す。


●反応速度向上(横への飛びつき)
・バウンドボール
2人1組でボールをそれぞれ1個ずつ持ち、2m程度離れて向かい合う。
GKがアンダーハンドでボールを投げ、コーチがバウンドボールを投げる。
お互いがボールを同時に投げ合い、同時にボールをキャッチできるようにする。
ボールを投げ合っている最中に、コーチがランダムでバウンドボールを左右に放るので、
GKは咄嗟に飛びつく。
×10本。
・グラウンダー
上記と同様にプレー。
GKがバウンドボールを投げ、コーチがアンダーハンドでボールを投げる。
お互いがボールを同時に投げ合い、同時にボールをキャッチできるようにする。
ボールを投げ合っている最中に、コーチがランダムでグラウンダーのボールを左右に放るので、
GKは咄嗟に飛びつく。
×10本。


●足のシュートブロック
ゴールの右上角と左上角にビブスを取り付ける。(ビブスがヒラヒラするように)
・右下へのシュートブロックの場合
コーチの合図でGKが左上角のビブスを叩き、GKがビブスを叩いたと同時にコーチは
右下へグラウンダーのシュートを打つ。
GKはシュートを足でブロックする。
シュートが打たれたサイドの足を伸ばし、逆側の足は膝を曲げて外側に折るようにする。
上半身は起こしたままで、手を使って浮き球のシュートを防げるようにする。


●ボールを身体の正面でキャッチするトレーニング
・オーバーハンド
ゴールの中心に立ち、パワーポジションの姿勢で待機する。
コーチが頭の高さぐらいのボールを左右に投げるので、
ボールに対して外側の足を大きく一歩だけ踏み出し、
必ずボールを体の正面で掴めるようにする。
・アンダーハンド
上記と同様にプレー。
コーチが低いボールを左右に投げるので、アンダーハンドでキャチする。
ボールに対して外側の足を大きく一歩だけ踏み出し、
必ずボールを体の正面で掴めるようにする。


●瞬発力向上トレーニング
ゴールポスト前にうつ伏せになり、コーチの合図で素早く起き上がる。
コーチが浮き球のボールを逆サイドに投げるので、飛びついてシュートブロックする。
※パンチング、キャッチどちらでもかまわない。
×6本。


●反応速度向上トレーニング(複合動作)
・浮き球
右手左手交互に素早くバーをタッチして、すぐに右手左手交互に地面をタッチする。
地面をタッチしてすぐにコーチが正面にパントキックを蹴るので、
オーバーハンドでキャッチする。
×10本。
・グラウンダー
右手左手交互に素早く地面をタッチして、すぐに右手左手交互にバーをタッチする。
バーをタッチしてすぐにコーチが正面にグラウンダーのボールを蹴るので、
膝と踵で壁を作ってキャッチする。
×10本。


●コーディネーショントレーニング、持久力向上トレーニング
・サイドステップ
を3つ、ゴールの正面に二足長の幅で縦に並べる。
GKはマーカーコーンの間をサイドステップで抜けて、
最後のマーカーを越えたらコーチが左右にボールを転がすので、
転がされたボールに飛びついてキャッチする。
キャッチした後はバックステップで元の位置に戻る。
×10本。
・ジャンプ
マーカーコーンを4つ倒した状態で、ポストから外側へ二足長の幅横に並べる。
GKはマーカーコーンの間を両足ジャンプで飛び越え、
最後のマーカーを越えたらコーチがボールを転がすので、
転がされたボールに飛びついてキャッチする。
キャッチした後はサイドステップで元の位置に戻る。
左×6本、右×6本。

 

以上になります。GKの自主トレやチーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

ジュニアの指導現場で気になったこと

今回はジュニアの指導現場を見ていて気になったことを書いてみたいと思います。普段何気なく見ていて、それが当たり前になってしまっていることもあるかもしれません。しかし、スポーツの指導で一番大事なことは何か?ということを考えると、実は「あれ?もしかしたら・・・」と思うことがあるかもしれません。

 

子どもは大人の道具や駒、ストレス発散のために存在しているのではなく、

ましてや大人の夢や趣味に付き合わされる存在でもありません。

子どもの人生は、その子自身のためにあります。

そのことを指導者や保護者は忘れていはいけません。

 

①コーチが子どもの保護者と監督の悪口を言っている。

→監督とコーチの関係はとても難しく、コーチとしては自分の考えを

通すことができないことから様々なストレスを抱えていることでしょう。

「もっとこうしたい」など・・・。

しかし、自分が抱えているジレンマや不満を保護者に愚痴として

言ったとしても何も改善されません。

改善するどころか逆効果です。

コーチが監督に対して不満を抱いていることを保護者が知ったら

「このチーム大丈夫?そんな関係性で良い指導ができるの?」と

不安になってしまいます。

ですから、何か言いたいことがあれば、直接口頭で「やんわり」と

伝えるか正式な議題として会議で話すことをおすすめ致します。

 

②子どもがいる所での喫煙(試合会場・練習会場・移動中など

→タバコの煙が子どもに及ぼす悪影響は誰もが理解しているはずです。

子どもに喫煙を勧める大人はほとんどいないのではないでしょうか。

喫煙所があったとしても子どもたちが喫煙所の近くを通った場合、

タバコの煙を吸うことになります。

それは良いこと、悪いことどちらでしょうか?

分別のつく大人ならばタバコを吸いたくても我慢するべきです。

スポーツの指導者なら尚更そう思います。

子どもに喫煙が良くないこと、吸ってはいけないことを【指導】

して欲しいです。

子どもたちのお手本となるべき指導者が子どもの前で喫煙する、

子どもたちにタバコの煙を吸わせるのは良くないことと思います。

喫煙は帰宅してからにしましょう。

 

③汚い言葉遣い、激しい口調

→ベンチで子どもたちに指示を出している時に、とても汚い言葉を

発している指導者をよく見ます。

不良のような言葉遣いや命令形、とにかく汚い言葉の数々。

指導者は子どものお手本にならなければいけません。

子どもたちが大人になった時、どのような言葉遣いをすれば

社会人として立派にやって行くことができるのか。

社会に出た時に汚い言葉を発して、職場や取引先などと上手く

やれるわけがありません。

不良を育成したいのであれば、それで良いでしょう。

しかし、プロのサッカー選手がもし汚い言葉を発していたら、

それを聞いた子どもたちはどう思うのでしょうか?

周りの人の目、世間体、チームの品格というものを考えると、

指導者は正しい言葉遣いをすることが重要と言えます。

また、子どもを脅すような口調、怖がらせる口調はプレーに

悪影響を及ぼします。

指導者は子どもたちのお手本となる言葉遣いをしましょう。

※どうしても怒りを覚えて感情的になりそうな時は一呼吸置いて、

深呼吸することをおすすめ致します。

  

④怒鳴り声

→汚い言葉や激しい口調と共に気になるのが怒鳴り声です。

子どもたちのプレーが気に入らないから怒鳴るのだと思います。

しかし、試合は練習でやったことしか出来ませんし、選手たちは

自分の力以上の物を出すことはできません。

よって、子どもたちのプレーがベンチにいる監督やコーチが思っている

以上に良くなかったとしても、それが実力です。

それが今までの練習で身に付けて来た物です。

スポーツは練習が全てです。

試合で起こったことに対してイライラしても意味がありません。

冷静にプレーを分析し、どうしてそのようになったのかを理解し、

それらを改善させるために次の練習に打ち込もうという気持ちになれば、

怒鳴ることはなくなると思います。

怒鳴る指導者は上手く行かない原因を選手に押し付けているのだと思います。

それよりも、そのようなプレーをするようなチームにしてしまっている

練習に全ての原因があることを理解するべきだと思います。

怒鳴り声で子どもたちは萎縮します。

「怒られたくない」「怒られるのは嫌」「怒られるからミスしたくない」

「ボールに触りたくない」というように、悪循環に陥ってしまいますので、

怒鳴れば怒鳴るほどプレーは悪くなって行きます。

勝つことなどできません。

怒鳴っても何も解決しないことを理解しましょう。

怒鳴ってプレーが見違える程良くなる子どもは皆無です。

怒鳴るのは止めましょう。 

 

⑤ミスに対するダメだし

→子どもたちがプレーする度に、そのプレーについてダメ出しをする

指導者を見ます。※ベンチの近くで試合を観ている保護者の中にもいます。

「なんで止めないで蹴った?」「そこで取られるな」「なんでそこから蹴った」

「かわされるな」「軽い」など。

指導者の仕事はダメだしをすることではなく、ミスを改善させることです。

起きてしまったプレーに対して後だしジャンケンのように文句を言う。

怒ってダメ出しをする。それは正しい指導でしょうか?

子どもたちはサッカー経験が浅く、当たり前ですが大人の指導者よりも

技術が劣るので出来ないことばかりです。

子どもですから、出来ないことを当たり前と思えば「ダメ出し」を

しなくなるのではないでしょうか。

自分のプレーに対して文句ばかり言う指導者の言うことを、

誰が聞くのでしょうか?

きっと誰も言うことを聞かないと思いますし、子どもたちとの信頼関係を

築くことも難しくなると思います。

子どもたちのミスを指摘して、ミスを怒って萎縮させることが

指導者の仕事とは思いません。

大人(指導者)が子ども(選手)よりも技術があり、知識もあるのは

当たり前です。

それをひけらかすかのように、子どもたちの出来ない所を

「何で出来ないの!」というのは、指導していないことと同じです。

指導者はダメ出しをするのではなく、どうして出来ないのかを分析して、

ミスを改善出来る練習を行うことが仕事と思います。

 

⑥男女差別をする発言

→小学生の大会では女子チームと対戦することがあります。

中学生の大会でも対戦相手に女の子が数人いるというこがあります。

女子チームや女の子がいるチームと試合をしている時に上手く行かないと、

指導者がイライラして来て「なんで女子相手に点が取れないんだ」

「相手は女子だぞ!(見下したように)」というようなことを

言っているのを聞きます。

酷い時には「やる気あるのか!」と言うような時もあります。

それはどうしてでしょうか?

スポーツの得意不得意、技術の差、フットボールの実力に男女は

関係あるのでしょうか?

勝手に男>女と決めつけている発言をよく聞きます。

同じ小学生であればフットボールの実力は、努力して良い練習を

積んだ側が上だと思います。

もし女子チーム相手に劣勢に立たされている、思うようにプレー

出来ていないというのであれば、それは単純に相手の女子選手が

その指導者のチームの男の子よりも実力が上というだけです。

「相手が女子だから~」は全く関係がありません。

  

⑦無責任な発言

→試合中にある特定の子に対して、「もう試合に出さない」「帰れ」

「試合に出るな」「もう二度と来るな」という発言をよく聞きます。

これらの発言は指導者として不適切です。

更に、それらの言葉を言っても実際にそうしないことで、子どもたちは

「この人は口だけで、実際にはやらない人」と認識しますので、

正しいことを言った場合も説得力がなくなり、子どもたちから求心力が

失われて行きます。

「帰れ」「出さない」「来るな」と言う時は、本当にそのように

実行する時です。

言ったことを実行し、何があっても覆さない覚悟を持って発言して欲しいです。

それが出来ないのならば、やはり言うべきではありません。

 

他にもいくつか思ったことがありました。しかし、今回挙げた内容が特に「おかしいな?」と思ったことだったので、書いてみようと思った次第です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

監督とコーチ、理想の関係

2016年3月に高知県へ移り住み、顧問の先生が監督を務める中学サッカー部で外部コーチを務めた際にある覚悟を持って臨んでいました。

それは、サッカーやフットサル(チームスポーツ)における監督とコーチの理想の関係は、 一心同体であること!です。

 

どうしてそのような考えに至ったかと言うと、 日本のチームスポーツで監督を務める方達の多くが コーチに対して下記のような問題を抱えているからです。

問題点は二つあり、一つは「越権行為」。 もう一つは「野心」です。

それでは、まず最初に「越権行為」とは具体的にどのようなことなのか、 何が問題なのか、説明致します。

 

【コーチの越権行為について】 チームは、監督の哲学に基づいて作られて行きます。 監督の考えが全てとも言えます。 しかし、コーチの中には監督と自分を比較し、 「俺の考えの方が良い!」と思い、 監督の許可を得ずに勝手に自分の考えを選手に伝えたり、 監督が言ったこととは違うことを選手に言う人がいます。 選手の立場になって考えると、「監督とコーチがそれぞれ違うことを言っている」 どっちを信じれば良いのだろう?どっちが正しいのだろう? と混乱してしてしまいます。 混乱したままでは良いプレーが出来ません。 常に判断が伴うスポーツですので、監督とコーチが違うことを言っていたら どのようにプレーすれば良いのか迷います。 それは決して良いこととは言えません。 チームとして良い結果が出ることはありません。

 

【コーチの野心について】 もっと上のレベルに挑戦したい!と思うこと自体は悪いことではありません。 しかし、時と場所による、ということです。 コーチはその名の通り「コーチ」です。 肩書きがコーチである以上、その上にはボスとして「監督」がいます。 自分よりも立場が上の人間がいるにも関わらず「野心」を発揮するのは、 人としてどうなのでしょうか?という話になります。 コーチの役割は監督及びチームのサポートであり、 それ以上でもそれ以下でもありません。 コーチは監督が「~のようなチームを作りたい。だから~をして欲しい。」 という要望の基、仕事を進めて行きます。 越権行為の話にも繋がりますが、自分の意思で勝手に判断して、 勝手に行動(仕事)してはいけないのがコーチです。 あくまで監督の意思・決定があってこそのコーチです。

コーチが抱く「野心」とは具体的にどのようなことかと言うと、 「監督の座につきたい!」という思いです。

自分が監督になりたい!という気持ちが強過ぎると、 今の監督(自分のボス)をその座から引きずり下ろす為に、 様々な策略を練って、実行に移して来ます。 陰で監督の悪口を言ったり悪い噂を広めたりすること。 監督に対して不満を持っている選手に同調し、「俺もそう思うよ!」 と増長させたり、チームに対して不安に思っている選手には その不安を煽るようなことを言うなど、チームが上手くいかないように 足を引っ張る言動をします。

チームは一枚岩にならなければ良い結果を出せません。 それなのにチームをバラバラにしようとする行為は 迷惑でしかありません。 コーチの職務を放棄しているということになります。

私は指導者として活動をして来て、実際にこられの問題に直面しました。 チームは上手い選手が集まれば勝てる!という単純なものではありません。 監督とコーチ、そして選手、全員がまとまって初めてチームと言えます。 もっと欲を言えばフロント(強化部・育成部・普及部の責任者など)も。 監督とコーチの信頼関係が築けていなければ、選手をまとめることなど出来ません。 選手たちはそれらに敏感です。何かしら「おかしい」と感じ取ります。 そうなると選手たちは監督とコーチ、どちらについて行けば良いのかを 考え始めますので、チームは二つの派閥に分かれて行きます。 内部崩壊です。

 

プロのコーチとは、どのような人物であるべきでしょうか? プロフェッショナルとは、「やるべきことをわかっている人」だと思います。 コーチの仕事は監督に気持ち良くチームを作ってもらうために、 監督の仕事をサポートすることです。

現状、フットサルクラブ(チーム)の多くは、監督にスタッフ選別の 権限がないように思います。 クラブが外部からコーチを連れて来て、チームスタッフにするのではないでしょうか。 監督はクラブから言われた通りに、その人物をコーチとして受け入れます。 ですから、そのチームにコーチとして入閣する人物には、 監督の哲学を理解し、納得していただきたいと思います。

もしくは、監督自らが自身に忠実で、自身の考えを理解し、 なおかつ信頼してくれている人物を連れて来ることが望ましいです。

 

コーチの評価はチーム成績に左右されます。 チームの成績が悪く、監督がクビになればコーチもクビになります。 当たり前の話です。 監督以下スタッフはコーチングスタッフとして、チームの全責任を負います。 監督だけクビになって、コーチがチームに残るどころか次の監督の座につくなど、 もっての他です。あり得ません。 コーチもチームの成績に対する責任を100%負うべきです。

 

繰り返しになりますが、コーチの評価はチーム成績に左右されます。 チームが勝てるよう、監督をサポートし、監督が能力を発揮して チームが好成績を収めるために尽くす! これがコーチに求められる仕事です。 現監督を追い出して、自分がその座につこうなどと、言語道断です。

コーチは監督が何をしたいのか、どのようなチームを作りたいのか、 今何を考えているのか、興味はどこにあるのかを理解すべきです。 それができるコーチがいるチームは強いです。

よって、監督とコーチの理想の関係は、 一心同体であることです。

 

テーマ「ボールを止める」~ジュニアトレーニング~

2017,3月13日(月)に行ったジュニアトレーニングの内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:ボールを止める

 

●ウォーミングアップ

・コートをゆっくりドリブル(右回り左回りを各一周ずつ)

・ブラジル体操(動きながらの関節運動)

 

●ボールコントロール(パス&足裏トラップ)

・二人一組でボールを一個保持し、3mの距離で向かい合う。

・前に進む選手Aがボールを保持し、選手Bは後ろ向きで待機。

・AはBの右足にパスを出し、Bは右足の裏でボールをその場に止める。

 Bはボールを止めたらボールをその場に置き、後ろ向きでバックステップ。

 Aは置かれたボールに向かって行き、再度選手Bの右足へパスする。

 BはAがパスした瞬間にバックステップを止め、右足裏でボールを止める。

 ボールを止めたら再度バックステップ。

 これを繰り返す。

※右足→右足が終わったら、左足→左足も行います。

 

●ボールコントロール(パス&足裏トラップ)~勝負~

・全員でスピード勝負。

・どの組が一番早く戻って来るか、往復で戻って来る早さを競います。

・パスミスやトラップミスをしたらスタート地点に戻ってやり直し。

 

●ボールコントロール(インサイドキック・プッシュシュート)

・二人一組でボールを一個保持し、2mの距離で向かい合う。

・後ろに進む選手Aが手でボールを保持し、選手Bは向かい合って待機。

・AはBの右足の膝下ぐらいに軽くボールを放り、Bは右足インサイドで

 Aの胸辺りに返す。

 Aはボールを手でキャッチしたらボールを数歩後ろに下がり、

 BはAに返したら数歩前進する。

 これを繰り返す。

※右足→右足が終わったら、左足→左足も行います。

 試合中のゴール前の混戦で、腰や膝ぐらいに跳ねて来たボールを

 インサイドキックでゴールに押し込むプレー(プッシュシュート)

 を想定する。一球一球を大事にし、集中して取り組むこと。

 それが出来れば試合中に決めて当たり前と言われるシュートを

 ゴール上にふかしたり外すことは無くなります。

 

●ボールコントロール(インサイドキック・プッシュシュート)~勝負~

・全員でスピード勝負。

・どの組が一番早く戻って来るか、往復で戻って来る早さを競います。

・パスミスやトラップミスをしたらスタート地点に戻ってやり直し。

 

●ダイヤのパス回し

・マーカーを5m間隔で菱形にセットする。

・各マーカーの一歩後ろに1人ずつ立つ。

・マーカーがDFだと想定して、マーカーにボールを当てないように意識する。

・体の向きは対面の人を向く。

 例えば、右側にボール保持者がいて、その選手からパスをもらうからといって

 その選手を向いてしまうと、反対側にパスを出すのにいちいち向きを変えて、

 なおかつボールも足裏で転がして動かすため時間がかかってしまう。

 時間短縮及び、スムーズに逆サイドにパスを展開出来るように、

 体の向きは対面の人を向いて、自分以外の3人(右、左、正面)全員が

 見れるようにする。

・パスを出したらパスを出した側の列の最後尾へ並ぶ。

・右からのパスは右足でトラップし、左足でパス。

 左からのパスは左足でトラップし、右足でパス。

・トラップの際、ボールを転がすのではなく、足下にピタっと止めて、

 止めた足裏をボールの反対側にまたぐように着地させ、

 止めた足が着地すると同時に身体の向きを逆サイドに向ける。

 身体の向きを変えたらボールを触らず、その場で一歩踏み込んでパスを出す。

 

●切り返し&逆サイドへのパス

・三人一組でプレー。

・マーカーを左右と中央に5m間隔で配置し、

 左サイドのマーカーからスタート。

 一人目選手Aは攻めるゴールを見ながらアウトサイドを使って

 刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 中央のマーカーへ移動したら足裏で切り返し、左サイドのマーカーで

 待っている選手Bへパス。パスを出したら右サイドのマーカーへ移動。

 パスを受けた選手BはAと同じように攻めるゴールを見ながら

 アウトサイドを使って刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 左サイドのマーカーで待っている選手Cへパス。

 パスを出したら右サイドのマーカーへ移動。

 右サイドのマーカーにいた選手Aは攻めるゴール側を通って

 左サイドのマーカー(スタート地点)へ戻る。

 パスを受けた選手Cは攻めるゴールを見ながらアウトサイドを使って

 刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 左サイドのマーカーで待っている選手Aへパス。

 これの繰り返し。

 

●ゲーム

・3タッチ以内での7対7ゲーム。

 

●PK練習

・3チームで三つ巴戦。

・3人で勝敗を決める。

 

 

 

<ミニコラム:集中するとはどういうことか>

集中するとはどういうことを言うのか。

例えば、上手くなりたいと願って練習に参加している

選手ならば、インサイドキックを一回だけミスすること

無く蹴ることは可能です。

グラウンダーでも浮き球でも、たった一回ならば

ノーミスで簡単にプレーできます。

実際、途中で全員にやってもらったら全員が

ミスなく蹴ることが出来ました。

しかし、それが連続となるとどうしてミスしてしまうのか。

それが集中しているかしていないかの差です。

連続でプレーするとどうしても惰性でやってしまいます。

なとなく同じリズムでやってしまうので、気が抜けてしまいます。

それは集中していないということと同じです。

集中するには一つ一つのプレーを切り取ることが大切です。

試合修了間際のラストワンプレーで、自分の間の前に

チャンスボールが来た!という設定で毎回やるのです。

一回一回ボールをよく見て、足のどこでボールのどこを蹴るのか、

目でボールを見て意識を足首に集中させればミスなく蹴ることが

出来ます。それが毎回、連続で出来るかどうかです。

連続だと考えるからミスがおきます。

連続ではなく、チャンスボールが来た!ボールをよく見る!

ボールに当てる部分に意識を持って行く!

これを全てのプレーで実践出来れば集中出来たということになります。

集中するのはとても疲れることです。だからこそ試合と同じ状況

だと言えるし、トレーニングになるのです。

惰性で毎回同じリズムでプレーしていたら疲れません。

楽なプレーばかりですのでレベルは上がりません。

そして楽なプレーは気を抜きがちになるので、当然ミスが増えます。

どのようにプレーすればレベルアップすることが出来るのか、

考えてください。集中するのか、惰性でやるのか。

上手くなるために練習に来ているのならば、おのずと答えは

出ているのではないでしょうか。

 

ジュニアトレーニング(ワンツーパス)~チームの中心選手だと自負する選手へ~

 2017,3月7日(火)に行ったジュニアトレーニングの内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:「ワンツーパス(壁パス)」

 

●ウォーミングアップ

・コートをゆっくりドリブル(右回り左回りを各一周ずつ)

・ブラジル体操(動きながらの関節運動)

 

●ボール当てゲーム

・10m四方のグリッドを使用。

・全員、一人一個ボールを持ってグリッド内に入る。

・自分以外の選手が持っているボールに自分のボールを蹴って

 グリッドの外に出す。

・1分間で何回ボールを当てられたかを競います。

・周りを見ながら自分のボールに当てられないように

 ドリブルで逃げつつ、他の選手のボールに当てる。

 

●フリーランニングでのワンツーパス

・二人一組でボールを保持し、自由に動きながらパス交換する。

・パス交換を行う際、「ワンツー」と声かけをしてリターンパスを

 もらうようにする。

 ワンツーパスを狙ってパス交換を行うこと。

 

●ワンツーパス(壁パス)の解説

・試合で目の前にいる対戦相手をドリブルで抜ける確率は

 何%ぐらいでしょうか?

 どんなにドリブルが得意な選手でも勝負を仕掛けて毎回

 抜ける選手はいません。

 ドリブル突破に100%抜ける保証はありません。z

 しかし、2人いれば話は変わって来ます。

 2人いればワンツーパス(壁パス)が使えます。

 パスを出せば相手選手はボールとパスが出た先を見ます。

 その瞬間、パスを出した選手はフリーになります。

 フリーになった時に相手選手(DF)の裏に走ればチャンスです。

 そこへ、パスを受けた選手がリターンパスを出せば確実に

 目の前の対戦相手を抜くことができます。

 このようなプレーをワンツーパス(壁パス)と言います。

 選手Aが選手Bにパスを出す→選手Aはパスを出したら前方へ走る→

 パスを受けた選手Bは1タッチもしくは2タッチでリターンパスを出す。

 たったこれだけで確実にチャンスが作れます。

 使えるようになりましょう。

 

●ワンツーパス練習(1)

・マーカーを2m間隔で複数セットする。

・二人一組でボールを一個保持。

・マーカーをDFに見立てて、ジグザグにパス交換しながら

 ワンツーパスでマーカーを越えて行く。

 

●ワンツーパス練習(2)

・上記と同様にトレーニング。

 しかし、ゴールに向かってワンツーパスでマーカーを

 越えて行きます。

・最後のマーカーを越えたらゴールに向かってシュート。

・オフサイドを取られないようにラストパスを出す。

 受け手はポジショニング、出し手はパスを出す

 タイミングに気をつける。

 

●2対1~ワンツーパスで突破~

・縦25m、横15mの長方形グリッド内でプレー。

・オフェンスとディフェンスどちらかが後方のラインを

 突破したらゴールとする。

・ディフェンスはボールを奪ったら一人でライン突破する。

・オフェンスは横幅いっぱいに広がり、それぞれ

 右サイドと左サイドに分かれる。

・ディフェンスは自陣側のゴールラインからオフェンスに

 パスを出し、ボールホルダーに向かって走って行く。

 ボールホルダーは真っすぐ向かって来るディフェンスを見て、

 タイミング良く逆サイドの選手へパスを出して前方に走る。

 パートナーはパスを受けたら走っている味方へタイミング良く

 ワンツーパスを返す。

 パスを出すのは足下なのか前方なのか、考えて出すこと。

 ワンツーパスでディフェンスを突破することが出来たらgood

 

●2対2のライン突破ゲーム

・縦25m、横15mの長方形グリッド内でプレー。

・お互いの後方にあるゴールラインをドリブルかワンツーパスで

 突破したチームの勝利とする。

・ディフェンスはボールを奪ったら一人でライン突破する。

・二人は横幅いっぱいに広がり、それぞれ右サイドと左サイドに

 分かれて待機。

 ディフェンスがオフェンスにパスを出してからスタート。

・ディフェンスが横並びになっている時、ディフェンス二人の間が

 門のように開きます。

 その開いた門の間にオフェンスが一人入ればワンツーパスを

 成功させるチャンスです。

・アイソレーションを使ってワンツーパスを囮にして、

 ボールホルダーにドリブル突破させる方法もあります。

 

●PK練習

・上級生は利き足とは逆足のインサイドキックでシュート

・下級生はゴールラインから6mの位置からシュート

・3人で勝負を決める。同点の場合は4人目以降サドンデス。

 

 

<話した内容>

自分がチームの中心であると思っているならば、誰よりも

チームのことを考え、今やらなければいけないことを理解

し、すぐに行動に移して欲しい。

そしてチームメイトにやるべきことを伝え、スムーズに次

のことに移れるよう、チームを導くことも行って欲しい。

もし、やるべきことをやらずに遊んでいるような選手がい

た場合、その選手たちには注意をするべきです。

遊んでいることをチームメイトたちが黙認していたら規律

が生まれません。大人ではなく、一緒にプレーする仲間達

が注意することによってチームメイトたちは規律を学んで

行きます。

特に上級生には下級生のお手本となる行動をとって欲しい。

上級生が今やらなければいけないことを瞬時に理解し、

すぐに行動に移れば下級生も一緒に行動してくれます。

しかし、上級生が遊んでいれば下級生は「遊んでいて良い

んだ。」と思うことでしょう。

そのようなチームは良い練習を積むことはできませんし、

勝てるチームになれるとは思えません。

強いチーム、勝てるチーム、カッコイイチームはキャプテン

だけでなく、上級生が下級生のお手本になれて、なおかつ

全員がチームのために行動することが練習から出来ます。

日曜日に優勝したのはもう過去のことです。次の大会にも

優勝したいと思うのならば、質の高い練習を積んで行くこと

が必須となります。そのためにもチーム力を高める努力を

して行ってください。

 

リーダーとしての経験を積もう~人をまとめる立場になって得られること~

2017,2/8(水)に行ったジュニア練習のトレーニング内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

 

●ウォーミングアップ

・コートを自由にドリブル。体をほぐすように、軽く。

・左右、二周ずつ。

・動的ストレッチ(ブラジル体操)

●シュート練習(1)

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKの足下。

・GKは足の裏で強くボールを転がして、オフェンスの

 股の間を通す。

・オフェンスはボールが股の間を通ったら反転し、

 ボールを追いかけて足裏もしくはイン、アウトサイドで

 切り返す。そして2タッチ目でシュートを打つ。

※2タッチ目でシュートを打たなければいけないので、

 ドリブルは不可。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

・右足でシュートを打ったら次回のプレーは左足でシュート。

 左右両足を交互に使ってシュート練習を行う。

 

●シュート練習(2)

・上記と同じトレーニングを浮き球で行う。

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKが手で保持する。

・GKはオフェンスの頭越しに手でボールを投げる。

 (追いつく範囲で軽く)

・オフェンスはボールが頭の上を越えたら反転し、

 ボールを追いかけてインサイドフックもしくは

 アウトサイドフックで切り返し、2タッチ目で

 シュートを打つ。

※2タッチ以内でシュートを打たなければいけないので、

 ボールに追いついた後にファーストタッチを大事にする。

 どこにボールを置くかで次のシュート精度も変わる。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

・右足でシュートを打ったら次回のプレーは左足でシュート。

 左右両足を交互に使ってシュート練習を行う。

 

●GKトレーニング~姿勢・フォームの確認~

・基本姿勢の確認。パワーポジションの確認。

・ローリングダウンのフォーム確認。

 

●GKトレーニング~ローリングダウン(1)~

・GKは長座になり、左右それぞれ1m程度の距離に

 ボールを配置する。

 正面を向いた状態から横にあるボールをキャッチ。

 肘を絞ってから手を伸ばしてキャッチする。

 左右それぞれ5回ずつキャッチ。

・上記のプレーをコーチが左右に転がして行う。

 

●GKトレーニング~ローリングダウン(2)~

・GKから左右それぞれ1m程度の距離にボールを

 配置する。

 GKが立った状態で正面を向き、横にあるボールを

 キャッチしに行く。

 腰を落として低い姿勢をとり、肘を絞ってから

 手を伸ばしてキャッチする。

 左右それぞれ5回ずつキャッチ。

・上記のプレーをコーチが左右に転がして行う。

 

●シュート練習(3)~クロスからのシュート~

・二人一組になり、ハーフウェーラインの中央と右サイドに

 分かれて中央の選手がボールを持って待機する。

・中央の選手がサイドの選手にパスを出し、サイドの選手は

 パスを受けたらライン際をゴールラインまでドリブル。

 ゴールラインからマイナス方向へ折り返しのパスを出す。

 中央の選手はサイドの選手のドリブルスピードを見ながら

 マイナスのパスを受けられるスピードでゴール前に走る。

 折り返しのパスをノートラップでシュート。

・逆サイドもプレーする。

・折り返しのパスは右サイドは右足、左サイドは左足で

 パスを出す。

 

●ゲーム

・ゴールを決めた場合、5,6年生は1得点。

 4年生は2得点、3年生は3得点、1,2年生は5得点。

 下級生は積極的にシュートを打つこと。

 

<話した内容>

リーダーシップを発揮する、発揮できる・できないに関わらず、

組織の中で人をまとめる立場を経験出来るのはとても良いことです。

リーダーをやりたくてもやらせてもらえない人も

いるのだから、難しくてもまずは挑戦して欲しい。

企業の中には就職面接でリーダーシップを発揮する

ような経験を過去にしたかどうかを重要視する所も

あると聞きます。(特に欧米)

それはどうしてかと言うと、リーダーになった経験が

ある人は、組織の中で自分の置かれた状況を把握して、

今自分がどのようなことをしたらリーダーが助かるのか、

そして、周りをどのように動かしてあげればリーダーを

助けることが出来るのかを考えて、組織のための行動

をすることが出来ます。

ようするに、上司にとって理想の部下になることが

出来ます。しかし、リーダーになった経験がない人は、

リーダーがどのような状況になると困るのかわからない

ですし、どうしたらリーダーが助かるのか、リーダーが

仕事をしやすくなるのかもわかりません。

よって、リーダーを助けることができません。

そのような部下は戦力とみなされない、ということです。

ですから、積極的にリーダーを務めて欲しいし、

積極的に組織をまとめる係に関わって欲しいです。