ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

ゴールデンエイジ

若年層を指導するのに、将来一流のサッカー選手になるために、

一番重要視されているのが「ゴールデンエイジ」と言われる年代です。

9~12歳です。

 

ではなぜこの年代が一番重要視されているのかをお話します。

 

よく基本技術が大事という話を聞きますが、

この技術系の事を神経系とも言います。

 

この神経系(技術系)は身に付くまで時間が掛かりますが、

なかなか落ちません。

たとえば、小さい頃に覚えた自転車の乗り方や覚えた遊びは

大人になっても、忘れませんし、スキーやスケートなども次の年に

なっても1時間程度滑っていれば、かんを取り戻せると思います。

 

筋系・呼吸・循環系(体力系)は段階ごとではありますが、

やればやるだけすぐに身に付くが、みるみるうちに

落ちていることがわかります。

たとえば、運動をしていた人が2,3ヶ月も運動をしていなければ、

すぐに体力が低下していることがわかるでしょう。

 

であるから、体力系はいつでも付けられる。

だけど、技術系はなかなか身に付かない。

では、いつ身に付けた方がいいのでしょうか?

 

それがいわゆるゴールデンエイジの時です。

高校生・一般以降では技術を身につけるには

1年で身に付き・試合にその技術を出せれば

(発揮出来れば)いい方です。

 

技術系の習得には脳・神経系の可塑性(柔軟性や吸収性・吸収力の大きさ)が 高い方がいいとされています。。

 

ちょうど9~12歳の時期がバランス良く高くなっています。

 

13歳ぐらいは身長が伸びる時期でもあり、

レディネス(習得の準備が整っている状態)が

一時的に低下するのです。=ホルモンのバランスが悪い。

この落ちることをクラムジーと言います。

 

その後にレディネス(習得の準備が整っている状態)が良くなっても

大脳の可塑性が落ちるんです。

この時期、選手は急に身長が伸びるので、以前とボール感覚が

違うことがあります。

コーチはそのことをよく考え、長い目で見ることが必要になってきます。

 

だから、このゴールデンエイジと呼ばれる世代は

新しい技術を短時間で吸収、獲得、習得にはすばらしい時期と

言われています。

 

将来一流のプロ選手になるには、この9~12歳時にいかに

基礎技術を身に付けたかで明暗が分かれます。

また、プロになれても超一流になれるか、二流止まりか、

もしくはアマチュアでトップレベルでもプロになれなかったり、

と選手それぞれ成長の度合いが違います!!

繰り返しになりますが、9~12歳時にちゃんとした技術を

身に付けたかどうかで、その選手の伸びしろが変わってくるんです。

 

小さい頃は身体能力(足が速い・背が高いといった理由)だけで

カナリ活躍する事が出来ます。ですが、そこで天狗になったり、

コーチがほったらかしにしたりすると、高校生以上になって

全く伸びなくなってしまいます。

その時に、大人になって壁に当たった時に急に技術を身に付けようと

しても、すぐには身に付きません!!

 

9~12歳ではすぐ身に付く技術も、15~18歳では1年以上

かかってしまうんです。

 

ここまで言えば、いかに「ゴールデンエイジ」と言われる年代での

技術習得が大事かがわかりましたよね