ゴールデンエイジ
若年層を指導するのに、将来一流のサッカー選手になるために、
一番重要視されているのが「ゴールデンエイジ」と言われる年代です。
9~12歳です。
ではなぜこの年代が一番重要視されているのかをお話します。
よく基本技術が大事という話を聞きますが、
この技術系の事を神経系とも言います。
この神経系(技術系)は身に付くまで時間が掛かりますが、
なかなか落ちません。
たとえば、小さい頃に覚えた自転車の乗り方や覚えた遊びは
大人になっても、忘れませんし、スキーやスケートなども次の年に
なっても1時間程度滑っていれば、かんを取り戻せると思います。
筋系・呼吸・循環系(体力系)は段階ごとではありますが、
やればやるだけすぐに身に付くが、みるみるうちに
落ちていることがわかります。
たとえば、運動をしていた人が2,3ヶ月も運動をしていなければ、
すぐに体力が低下していることがわかるでしょう。
であるから、体力系はいつでも付けられる。
だけど、技術系はなかなか身に付かない。
では、いつ身に付けた方がいいのでしょうか?
それがいわゆるゴールデンエイジの時です。
高校生・一般以降では技術を身につけるには
1年で身に付き・試合にその技術を出せれば
(発揮出来れば)いい方です。
技術系の習得には脳・神経系の可塑性(柔軟性や吸収性・吸収力の大きさ)が 高い方がいいとされています。。
ちょうど9~12歳の時期がバランス良く高くなっています。
13歳ぐらいは身長が伸びる時期でもあり、
レディネス(習得の準備が整っている状態)が
一時的に低下するのです。=ホルモンのバランスが悪い。
この落ちることをクラムジーと言います。
その後にレディネス(習得の準備が整っている状態)が良くなっても
大脳の可塑性が落ちるんです。
この時期、選手は急に身長が伸びるので、以前とボール感覚が
違うことがあります。
コーチはそのことをよく考え、長い目で見ることが必要になってきます。
だから、このゴールデンエイジと呼ばれる世代は
新しい技術を短時間で吸収、獲得、習得にはすばらしい時期と
言われています。
将来一流のプロ選手になるには、この9~12歳時にいかに
基礎技術を身に付けたかで明暗が分かれます。
また、プロになれても超一流になれるか、二流止まりか、
もしくはアマチュアでトップレベルでもプロになれなかったり、
と選手それぞれ成長の度合いが違います!!
繰り返しになりますが、9~12歳時にちゃんとした技術を
身に付けたかどうかで、その選手の伸びしろが変わってくるんです。
小さい頃は身体能力(足が速い・背が高いといった理由)だけで
カナリ活躍する事が出来ます。ですが、そこで天狗になったり、
コーチがほったらかしにしたりすると、高校生以上になって
全く伸びなくなってしまいます。
その時に、大人になって壁に当たった時に急に技術を身に付けようと
しても、すぐには身に付きません!!
9~12歳ではすぐ身に付く技術も、15~18歳では1年以上
かかってしまうんです。
ここまで言えば、いかに「ゴールデンエイジ」と言われる年代での
技術習得が大事かがわかりましたよね