ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,1/14 練習レポート:「個人技術向上のための練習」

☆アップ(ボールを使った鬼ごっこ)

=鬼はボールを持っている人にはタッチ出来ない!ボールを持っていない

 人は鬼にタッチされる前にボール保持者に「パスを要求する」。

 声出しのトレーニングでもある。

☆ストレッチ(15分ぐらい、ゆっくりと伸ばす)

☆ボールコントロールの練習:キックとトラップ編

◎パス&トラップ

=狙った所へパスを出せるように、パスを出す足(相手の)を決める。

=パスはインサイドキックで行なう。その際正しいフォームで蹴る事。

 踝付近に当て、膝を開いた状態でキックする。

 ボールを蹴った後も膝は開いた状態を保つ事で真っ直ぐボールを蹴れる。

 膝が閉じてしまうと(爪先が相手を向く)ボールは踝付近ではなく、

 親指の付け根に当たってしまうので、真っ直ぐボールが転がらない。

○応用1

=パス&トラップがしっかり出来るようになったら、今度は攻めるゴールを

 意識する。トラップした後は必ず攻める方向へボールと体を向ける。

○応用2:スクエアパス(足元へのパス)

=四隅に分かれて攻めるゴールを意識してパス&ゴーを行なう。

 パスをもらう前のフェイク・敵の位置・パスを出す足

・トラップ後の体の向きなどに気をつける。

○応用3:スクエアパス(走らせるパス

=やり方は上記同様。パスは味方を走らせる。届かない場所へは出さない。

 ・パスの出してと受けてのコミュニケーションがとても大事。

 ・声を出す!手でジェスチャーをする!

◎ドリブル

=インサイドフック・アウトサイドフック・インサイド、アウトサイド交互

 ・片足シザース→逆足で逆方向へ・片足シザース→逆足で同サイドへ

 ・片足シザース→同じ足で同方向へ・足裏でボールを後ろに引く(片足)

 ・足裏でボールを後ろに引く(両足で左右交互)

◎2人での攻撃:シュート練習

=スクエアパスでやった事を活かす!

 ALAは敵の裏を取る。そして裏のスペースへFIXOがパスを出す。

 最後はシュートを決める。

○応用

=上記と同様の形で練習。

 ALAは敵の位置を確認する。裏を取れればFIXOに裏へのパスを要求して

 前方でパスを受けシュートする。

 敵との距離が近ければ足元でパスを受け、ドリブルしてからシュート。

☆レクリエーション形式でゲーム

=上記パターンのシュート練習を活かしたゲーム。

 1人1回のシュートチャンスで得点を競う。個人の勝負。

 シュートを外した人は罰ゲーム付き。

☆声出しの練習

=3人1組を作る。1人はパス出し。1人はパスの出してと向かい合って、

 パスの受け手になる。もう1人はディフェンス役で、パスの受けてから

 2mぐらい下がった位置につく。

 パスの出し手は味方の後ろにいるディフェンスの位置を確認する。

 味方と距離が離れていれば味方はトラップ後に振り向けるので、

 パスの出してはパスを出した後味方に「ターン」と指示出しをして、

 振り向ける!という事をしっかりと伝える。

 逆にディフェンスが味方のすぐ後ろにぴったりとついていれば、

 当然味方はトラップした後振り向けないし、無理に何かプレーをしようと

 するとボールを奪われてしまうので、パスの出してはまずは

 「キープ」と指示を出す。そうする事で味方は体を張ってボールを

 キープする事が出来る。そしてその後は「ダウン」もしくは「リターン」

 「パスを出せ」「返せ」など、何でも良いので自分が再度ボールを

 もらうようにする。

☆2人での攻撃:シュート練習2

=パスをもらったPIVOがゴール前で敵を背負ってキープ。

 そこへパスを出した味方が走ってきてシュート。

 PIVOからの落としをもらう場合、どちら側へ走るか指示を出す!

☆パスゲーム

=コート全部を使ってのパスゲーム。一方のチームがパスを10回

 つなげたら1点というルールで行なう。

 視野を広く保つ。コートを広く使う。狭いスペースで細かいパスを

 つなげないようにする。

☆ゴールを2つ使ったゲーム(横長コート)

=ゴールが2つあるので、敵の数が少ないゴールへ攻める事を意識する。

 数的優位を作る事が大事!2人でのワンツーパスが効果的。

☆ゲーム

*********************************

☆今回は【声出し(指示出し)】・【視野の確保】に重点を置いて

 練習を進めていきました。そしてボールコントロールです。

 どんなに技術が向上しても、試合中にだまってプレーをしていたら

 味方には自分のやりたい事が伝えられないし、味方のやりたいプレー

 もわからないままです。

 そのような状態でプレーしていてもゼッタイに試合で勝てません。

 お互いのやりたい事を理解するためにも声を出す事の

 大切さを学んでもらいたかったから行いました。

 そして視野の確保も同様です。せっかく味方からパスをもらっても

 下を向いていては味方の位置も敵の位置もわかりません。

 試合中は攻めるゴールへボールを運んでシュートを打たなくては

 いけません。そのために攻めているゴールを見る!意識する!

 体を向ける!という事は非常に大事です。

 パスをもらった時にボールと体を攻める方向へ向ける事で、

 敵は「攻められる」という危機感を持ちます。

 

 どんなに技術のある選手でも常に横しか向いていなかったら

 攻められませんよ。攻めるためにはボールを前にパスする!

 もしくは前にドリブルしなくてはいけませんよね。

 横を向いていてはゼッタイに得点出来ません。

 気をつけましょう。