ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,1/17 練習レポート3:「コレチボ」~ゲームの中でのM-T-M~

☆簡単なゲーム:2回目

=2回目のゲームなので、長い時間で行なう。今度はより本格的に。

=やはり気になったプレーがあれば指摘して、改善方法を伝える。

=気になったプレー:1つ目

 自陣での危険なプレー。通るか通らないからわからないパスは控える。

=気になったプレー:2つ目

 キックインでのポジショニング。

 味方をフォローするための動きが無い。必ず1人は近くに寄ってあげる。

=気になったプレー:3つ目

 コミュニケーションを取る事の大切さ。

 黙ってプレーをしない。

 黙ってプレーしていたら自分のパスを出したい所に走ってもらえないし、

 逆に受けては自分の欲しい場所にパスを出してもらえない!!

 お互い(ボールを保持者と受けて)、やりたい事を伝える努力をする。

 やりたい事を相手に伝えるためには「声を出して指示する」、

 「手を使って動きをジェスチャーする」事が必要!

=気になったプレー:4つ目

 自陣で無謀なドリブルはしない!

 何も考えずにただ漠然と前に(攻める方向へ)ドリブルすると、

 自分からディフェンスの選手に近づく事になる。

 イコール、ボールを奪われやすくなるしパスカットされる可能性が

 高くなる。パスはディフェンスから遠い方が当然成功する。

 自分から敵のいる方へドリブルしない。

 パスが出せないなら、味方に声で「寄って来い」「動け」などの指示を

 出すか、横にドリブルしてパスコースを探す。

 前方へはドリブルしない。

=気になったプレー:5つ目

 自チームのコーナーキックの際に、ただ漠然とゴール前へパスを

 出さない事。ゴール前はディフェンスが密集しているので、

 そこへパスを出しても得点には繋がらない。 

 裏へループパスを出しても、ループパスは滞空時間が長いので、

 簡単にディフェンスが対応出来てしまうし、浮いているボールを

 シュートするのは難しいから、控える。

 一番得策なのはハーフライン近くに1人立たせて、そこにボールを

 下げる。そしてシュートを打たせる。

 後ろに立たせる事でボールを奪われた際のディフェンスとしての

 役にもなれるし、後ろにはぴったりとディフェンスはマークを

 つけないので比較的簡単にシュートが打てる。

 コーナーキックはそのこぼれ球を狙ったり、もしくは一度後ろの人に

 下げる事で再度攻撃が展開可能になる。

 一発でコーナーキックで直接得点に結びつけるには高度なサインプレー

 が必須です。それをチームで確実に昇華出来るまでは、後ろに下げる事。

 リスクを冒さない。

=気になったプレー:6つ目

 攻撃する際のポジショニング。バランスを良くする。

 菱形を作るように心がける。

 後ろ2人、前2人のBOXの形よりも菱形の方がパスコースが多いし、

 PIVOを置く事が出来て、尚且つFIXOとALAの距離が近いので

 コンビで崩しやすい。

 そして菱形を保つという事は、ディフェンスの際にも

 前・左・右・後と満遍なく選手を配置出来るので守りやすい。

 前2人・後ろ2人のBOX陣形だと真ん中が空いてしまうので危険。

 なるべく菱形を保つ!

=気になったプレー:7つ目

 シュートを打つ!ボールを持っている時の最優先は得点する事。

 得点するにはシュートを打たなくてはいけないので、

 ゴールが見えたらパスよりもシュートを心がける。

 (もちろんゼッタイにディフェンスに当たるという時は打たない。)

 自分がシュートを決めなくても、ゴレイロが弾いたら味方が押し込める

 かもしれないし、もしかしたら相手ディフェンスがオウンゴールを

 するかもしれない。でもパスだと威力が弱いので簡単にカット

 されてしまう。

 特にALAはセンターラインよりも前でボールを受けたら、

 シュートを意識する事。

 ゴール前にシュートを打つ事で「得点に繋がる何かが起こる!」

 そしてPIVOはそのこぼれ球に詰める。

 逆サイドのALAはファーサイドへ詰める。

 

以上

 

☆ゲーム

=1日を締めくくるゲーム。

 学んだ事を活かしてゲームが出来ればとても良い。

 好きに楽しんでプレーしてもらう。

 指示は出さないし、指摘もしない。

 

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今回は講習会を開催して初めてゲーム形式での指導を行ないました。

その結果、最初何もアドバイスをしないでプレーしてもらった時と、

締めくくりとして最後にプレーしてもらったゲームでは

見違えるほど落ち着いて、そして効果的なプレーが増えていました。

 

 

参加者のみなさんの協力のおかげでスムーズに講習会を行なう事が出来ました。どうもありがとうございました。

みなさんとても真面目でちゃんと話を聞いてもらえたので嬉しかったです。