ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,2/19(日) 練習レポート:ビギナー講習ディフェンス編

☆ディフェンス練習:ポジショニングと姿勢について

 =試合中、1対1の勝負が行なわれるのはALA(両サイド)の位置なので

  ディフェンスの立ち位置はワンサイドカット時と同様になる。

  ただワンサイドカットをするだけでなく、一番大事なのは必ず

  シュートコースをケアする事!!失点しないためにディフェンスをする

  のだから、ディフェンス時のポジショニングに関する優先順位は

  【①シュートコース②中へのドリブルコース=PIVOへのパスコース

  ③縦へのドリブル】となります。

 =姿勢は十分腰を落とす事。地面に手がつくぐらい落とします。

  腰を落とさないと重心のバランスが悪くて体勢を崩しやすい。

  イコール守りきれない!抜かれる!となります。

 =左右の足の位置は、後ろ足は爪先を後ろ(敵が縦にドリブルする方向)

  、前足は前を向くようにしておもいっきり伸ばします。

  前足はおもいっきり伸ばさないと中にドリブルされやすい。

  後ろ足の爪先は敵を向いていると縦にドリブルされた時にスピードに

  ついていけないから。

 

*注)優先順位②の中へのドリブルコースについて。

   オフェンスはコートの中央に近づけば近づくほど、シュートを打ち

   やすいし、得点の確率は高くなります。それはゴールが中央に

   見えるから当然シュートをゴールの枠四方に蹴れるし、

   シュートコースが沢山あるという事はゴレイロは何処にシュートを

   打たれるかわからないので、防ぎにくい。

   だから中にドリブルされてはいけないのです。

   縦にドリブルされてもシュートコースはニアサイドしかないので、

   ゴレイロがニアにポジショニングを取れば楽にセービング出来るので

   特に問題は無い。縦にドリブルされてシュートを打たれた場合に

   失点したら、それはゴレイロの責任である。

 

↓応用

=オフェンス側がボールを足で扱い、普通にドリブルをして

  1対1を行なう。

 

☆フットサルでの基本的な守り方の講義

=いきなりディフェンスの練習を行なうのは難しいので

 まずはフットサルとはどのように守るモノなのか?

 そして選手の役割などの説明を実際にピッチ内で行ないました。

 

○ディフェンスの練習を行う前に。

=4人1組を3チーム作って、オフェンスとディフェンスに分かれて

 チーム対抗で行なう事にしました。

 

☆守り方(ポジショニング)・実践

=基本的に守る時はマンツーマンです。対戦相手がBOXで攻めて来た時は

 崩れた菱形、相手が菱形で攻めて来た時はそのまま菱形で守ります。

 そして菱形の頂点は必ず相手チームのボールを持っている選手の

 マークをしている人になります。

○解説

=相手チームのFIXOがボールを持っていたら菱形の頂点は自チームのPIVO。

 相手チームの左ALAが(~省略)菱形の頂点は自チームの右ALA。

 

☆各ポジション毎の役割

=PIVOは相手チームのFIXOがボールを持っている時は簡単にパスを

 出させ内容に少しプレスをかける。相手チームの左右ALAがボールを

 持っている時は相手チームのPIVOにパスが入らないように、

 必ず絞る事!!PIVO当てを防ぐ!!

=ALAは1対1で負けない事。そしてPIVOにパスを入れされないように

 1対1の時の守り方は中切り(ワンサイドカット)。

 ただし、FIXOから「縦を切れ」と指示が出た場合は縦パスのコースを

 消すような守り方をする事。

=FIXOは相手チームのPIVOにパスを入れさせないように、常に前で

 パスカット出来るように意識しておく。ただし、前でカットしようとして

 敵PIVOにターンされると危険なのでリスクを冒さないようにする。

 当然敵PIVOがサイドに流れた時は中へ折り返しのパスを出させないように

 中へのパスコースを消す事。

 

*注)

=チーム及び、自分のレベルが上がって来たら

 (味方に指示を出せるようになったり、コート全体を見渡せる余裕が

  持てるようになっら)味方とマークの受け渡しをすると、

 もっと簡単に守りやすくなります。

 ただその際のマークを受け渡す時の声(指示出し)は必ず

 後ろの選手が出す事。

 前にいる選手が「きっとマークを受け渡すだろう」と決めつけて

 勝手に自分のマークを流さない事。後ろから指示の声がなかったら

 かならずマンツーマンでついて行く!

 

◎解説◎

 今回行なったディフェンス方法は、趣味でフットサルを楽しんでいる、

 定期的な練習を行っていない、メンバーの大半が社会人で運動不足な

 選手が多い、などのチーム、ようするに脚力・体力の無いチームや

 選手層が薄いチームにとっては非常に良い守り方と言えます。

 上記のようなチームが前からオールコートプレスをかけると

 体力が落ちてきたり、足の速い選手と対峙した時に簡単に裏を

 取られてしまうからです。

 また、対戦相手が裏のスペースをよく使ってくるチームならば

 今回行なった「引いて守る」方法が良いでしょう。

 

☆ハーフコートゲーム

=試合をコート半分で行なう。

 【チームで守る】事を意識する。

 

以上