ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

4/20(木)ポジション別クリニック第一弾【FIXO】・レポート

4/20は初のポジション別の第一弾として「FIXO」をテーマに

クリニックを行いました。

その時のトレーニング内容をお伝え致します。

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☆パス練習

・3人1組を作って右ALA、左ALA、FIXOと3箇所に分かれてのパス練習です。

 FIXOは試合中常に菱形の真ん中(一番後ろ)にいる事になるので、

 通常の2人での対面パスでは練習になりません。

 FIXOには左右から来るパスを素早く逆サイドへ展開するパス能力と、

 スムーズにパスが出せるようにするトラップ技術(ボールコントロール

 が必要になってくるので、左右のALAとFIXOに分かれて3箇所のパス交換

 練習がとても効果的です。

・FIXOはALAにパスを出す時、ALAのディフェンスのポジショニングは

 近いのか遠いのかを意識してパスを出す。

 敵がALAに近い時はALAの後足に、敵がALAから遠い時はALAの前足に

 パスを出すようにする。

・ALAがパスをもらう時にフェイクを入れるとALAの練習にもなります。

☆FIXOとALAのワンツーパス

・FIXOからALAにパスを出す。ALAは目の前の敵にボールを取られないように

 ボールをキープする。パスを出したFIXOは自分のマーカーの裏を

 取るような動きを一瞬だけ行い、マーカーを振り切る。

 そしてパスを出したALAに向かって行ってリターンパスをもらう。

 (この時のALA→FIXOのリターンパスは足裏でボールをキープ

 しているので、そのまま足裏でFIXOへボールを押し返すようなパスを

 出す。優しく。足裏を離してインサイドでパスを出す事はしない。

 ALAとFIXOの距離が近いのでインサイドキックでは強すぎるから。)

 FIXOはALAからのリターンパスをノートラップで、再度ALAへリターンパス

 を出してワンツーパスを行う。

 ALAはFIXOへ足裏を使ってパスを出したら前方へダッシュ。

 ワンツーパス成功。

☆FIXOとALA2人での攻撃(パターン1)

・FIXOはALAにパスを出したらマーカーを振り切るため、一度裏を取るような

 動き(フェイク)を入れる。そして、そこから急に方向転換し、

 パスを出したALAと同サイドのコーナー付近にあるスペースへ走りこむ。

 そこへALAは体の向きを変えずにループパス(パラ)を出す。

 FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。

・FIXOはスペースへ走りこむ際にマーカーを振り切らなくてはいけない

 ので、必ずフェイクを入れる。フェイクは緩急の差を利用する。

・ALAは縦パスを出す際に体の向きを変えてしまうと、自分のマーカーが

 縦パスを出すと予測してパスコースを消してしまうので、

 縦パスを出す事を読まれないため体の向きは横を向いたままが良い。

・ALAの縦パスはループパス(パラ)でなくてはいけない理由は、

 グラウンダーで出した場合、縦パスを読まれていなくても自分のマーカー

 の足が伸びて来て届くかもしれない(カットされる危険)ので、

 足が出て来てもループ(パラ・浮き球)ならば足の上を越せるので、

 縦パスがFIXOに通る。

☆FIXOとALA2人での攻撃(パターン2)

・FIXOはALAにパスを出したらALAからそのまま縦パスをもらうような動き

 をして、マーカーを引き付ける。そして、マーカーを引き連れたら、

 マーカーを振り切るためそこから、くの字を描くように急に方向転換

 する。くの字で方向転換すると自分のマーカーはパターン1のような

 動きだと思い込んでいるので振り切る事が出来る。

 くの字で方向転換して目指すのはペナルティエリアの斜め45度の位置。

 FIXOがフリーになったのを見計らってALAはグラウンダーの速いパスを

 足下へ出す。FIXOはその時点でゴレイロと1対1の状況に

 なっているので、1タッチもしくは2タッチで素早くシュートを打つ。

・FIXOがくの字で目指すペナルティエリアの斜め45度の位置は、

 パスを出したALAとは逆サイドになります。

・FIXOはパターン1のようにALAから縦パスをもらうような動き(フェイク)

 をして、マーカーを引き付けたら急に方向転換するのですが、

 その動きも緩急の差を利用しましょう。

 縦パスをもらうような動きはゆっくりと動き、マーカーを確実に

 引き付けます。そこからダッシュでくの字の動きをすれば必ずフリーに

 なる事が出来ます。サッカーのような円を描く動きをすると走る距離が

 長くなり、ゼッタイにフリーになれません。マーカーが戻って来ますし、

 くっついて来る可能性が高い(騙せない)です。

・くの字の動きで方向転換する際、方向転換する直後はやや前方(斜め前)

 を向いた状態でダッシュしますが、必ず途中から後向きになり

 バックステップをする事。そうしないとALAからのパスを足裏で

 トラップする事が出来ません。

・動き方自体を簡単に説明するとパターン1とは逆の動きになります。

☆ゲーム

以上がトレーニング内容となります。

チーム練習や自主トレ等の参考にしていただけたら嬉しいです。