06,5/13 ☆セミナー付きクリニック☆レポート:セミナー編(2)<一日通しての練習予定にそったトレーニングメニュー>
06,5/13開催のセミナー第二部では主に戦術(攻め方)とコーナーキック
についてお話しました。
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☆セミナー付きフットサルクリニック第二部
【ボックスでの攻撃方法】
・ボックスで攻める時に自陣でやってはいけない事。
・守るゴール近くでのドリブルは危険。
=目の前の敵を必ず抜ける保障はない。
=もしボールを取られてしまったら、失点する決定的ピンチを招いてしまう。
↓それではどうするか。
○ボックスでの攻め方○
・もし敵が前からプレスをかけてきたら。
=ALAはその場にいてもパスをもらえないので、裏を取る事を意識する。
=もし裏を取れなかったら(マーカーがついて来たら)フェイクをかけて戻る。
敵がぴったりマークについて来てもフェイクをかければとりあえず
横パスならばもらう事が出来るからです。
フェイクをかけなければ横パスはもらえない。
(ただし、敵がオールコートプレスをかけて来た場合。)
*補足
<効果的な練習の説明>
・止まった状態での対面パスはあまり意味がない。効果的な練習ではない。
=試合中、止まった状態で向き合ってパス交換をする事はほとんどないので、
パス練習をするならば、必ずフェイクを入れて戻る動きを取り入れたパス練習が必要。
これが試合を想定した練習になる。
=更に、味方へパスを出す時は必ず敵から遠い足へ出す。
敵に近い足へ出してしまうとプレスをかけられた時に体を張ってボールキープ
出来ないからです。
=パスの受けては敵から遠い方の足でトラップしたら、パスを出すのも
敵から遠い方の足!ボールを持ち替えた瞬間に取られてしまうから。
○ケブラの動きの説明○
・敵が前からプレスをかけて来た時はケブラの動きが必須。
・PIVOがセンターサークル付近へおりて来る事によってパスコースが出来、
一度くさびのパスを入れる事が出来る。
・PIVOに当てる事でALAの前方にスペースが出来るので、ALAは裏を
取る事が出来る。
・敵が前からプレスをかけて来た場合、ケブラの動きがないとFIXOは
横パスしか出せないので、ボールを前に運ぶ(攻めるゴールへ近づける)
事が出来ない。
・PIVOがおりて来てくさびのパスを受けることで、他の選手へのパスコースが増える。
【ボックスと菱形どちらで攻める方が良いのか、その解説】
・味方との距離を考える。
・ボックスだと味方同士の距離が長い。
・距離が長いとパスをより強く出さなくてはいけないし、その強いパスを
敵のプレッシャーを受けながら出さなくてはいけないので難しい。
・ALAが1対1をしかけようとしてもボックスだと前方に味方がいて、
ドリブルするスペースがない。味方PIVOが邪魔してしまう。
・仮にドリブルできたとしてもゴールまでの距離が遠い(センターラインよりも
1~2m後ぐらいにいると思います。)のでシュートまで持って行くのが難しい。
・菱形だとPIVO、FIXO、左ALA、右ALA、とバランスよく分かれるので、
味方同士の距離が短い。距離が短いのでパスはショートパスが有効。
・PIVOが真ん中にポジションを取っているので、菱形で攻めるイコール常に
ALAの前方にはスペースがある。
ALAの前方にスペースがあるという事は裏をとることが出来るし、
ディフェンスはそれをケアするために中を完全に絞りきる事が出来ず、
PIVO当てが多少行いやすくなる。
また、ALAの前方にはスペースがあるイコール、1対1でドリブル勝負が
出来ます。
*上記の事からボックスよりも菱形の方が攻めやすいと思います。
*補足
・ただし、あくまでコーチ個人の見解ですので誤解しないで下さい。
・チームそれぞれ攻め方、戦い方にカラーがありますので、
当然どんな方法で試合をするかは自由です。
【菱形での攻撃方法】
○ALA○
・1対1でディフェンスを抜く場合、縦に行くのか、中に行くのかけひきをする。
かけひきをしなくてはディフェンスに勝てない!
・縦にドリブルするのかPIVOへ当てるのかというかけひきも当然あります。
・1対1の時はディフェンスの重心に注目。
ディフェンスの重心が前足と後ろ足どちらにかかったかで
縦と中に抜くか判断できる。
・ディフェンスの重心がかかった方向と逆をつけば簡単に抜ける。
*補足
・【かけひき】は基本的に自分のマークに自分がどんなプレーをするのか
迷わせる事が目的です。本来ボールを保持しているプレーヤーには
○パス○シュート○ドリブル、3つの選択肢があります。
最初からパスしか狙ってないようなそぶりをみせたら簡単にパスコースを
読まれてパスをカットされてしまいますよね。
ドリブルで抜く!という雰囲気ばかりかもし出してたらディフェンス側は
ドリブルだけ警戒すれば良い訳で、1対1で簡単に守りきれます。
よくキックフェイントという言葉を聞くと思います。
ディフェンス側が一番警戒するのはシュートなんです。
失点に直結するのはシュートを打たれる事ですよね?
ですからディフェンスの最優先はシュートを打たせない事なんです。
そのため、シュートを打つとディフェンスに思わせるキックフェイント
をする事によってディフェンスのバランスを崩し、逆をつくという事が
可能になるんです。
1対1のかけひきはこれが基本です!
まずはディフェンスに自分が次のどのプレーをするのか悩ませる。
そしてパスをするのか、ドリブルで抜くのか、シュートを打つのか、
1対1の場面でかけひきをします!
そのかけひきで勝つ=1対1の勝利、になります。
○FIXOとALA二人の攻撃○
・菱形で攻めることの利点として、PIVOが真ん中にポジションを
取る事によって左右ALAの前方にスペースが出来る。
そこのスペースを使った攻撃がとても有効。
・FIXOはALAへパスを出す。パスを出したらパスを出したサイドの
コーナー付近めがけてななめに走る。
その際、自分のマークを振り切らなくてはいけないので、
まずは裏を取る動き(フェイク)でマークを外すことが必要。
フェイクでマークを振り切ったらななめに走ってALAから縦パスを受ける。
パスを受けたらシュートをファーサイドめがけて打つ。
PIVOはファーサイドに詰める。→ファーサイドへの詰めがあるか無いかで
得点力はカナリ変わります!!重要!!
・上記とは逆の動き。
FIXOはALAへパスを出す。パスを出したらパスを出したサイドとは逆の
スペースめがけて<くの字>になるように走る。
その際、自分のマークを振り切らなくてはいけないので、
まずはパスを出したALAの前へ走って縦パスをもらうような動き
(フェイク)でマークを自分にひきつけることが必要。
フェイクでマークを自分にひきつけたら、急に逆サイドめがけて
(くの字になるように)走ってALAから縦パスを受ける。
パスを受ける際、バックステップ(背走)をとる。
そうする事によってパスに対して正面を向けるので足裏でトラップしやすい。
パスを受ける場所はペナルティエリアのななめ45度付近。
ゴールから近い所でパスを受けるようにする。
外に開き過ぎるとゴールまで遠いのでシュートが打てない。
トラップしたら即シュートを狙う。
【セットプレーの解説】
・今回はコーナーキックのみ
・5つのパターンを紹介しましたが、実際にクリニックでプレーしてもらう
のは覚えられる範囲という事で3つとしました。
以上