ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,5/13 ☆セミナー付きクリニック☆レポート:クリニック(実技)編<一日通しての練習予定にそったトレーニングメニュー>

06,5/13開催の☆セミナー付きクリニック=クリニック(実技)編

のレポートになります。

下記内容は一日通してのチーム練習(基本となる)を、

クリニック受講者の方たちに実際にプレーしていただいたものです。

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☆アップ☆

・アップはフットサルという競技をこれから行うために必要なモノです。

 そのため、ただコートの周りをジョグで軽く走るようなモノは効果が

 ありません。軽く走ったでけでは体が暖まらないうえ、フットサルの動き

 に体が対応出来ないのであまりおすすめできません。

 理想的なのは実際のフットサルの試合の中で必要になってくる動き、

 <前後左右への動き、1ステップ・2ステップでの前後左右の動き>

 を取り入れる事です。

・<前後左右への動き、1ステップ・2ステップでの前後左右の動き>

 があって、尚且つ楽しんで汗をかく事が出来るので「鬼ごっこ」や

 「コートを自由に動きながらのパス交換」がおすすめです。

・「鳥かご」などは外にいるオフェンス側が全く動かないので、

 これもあまりおすすめできません。

・汗をかく事が重要

・練習試合や大会の時と、ただの練習時ではアップ方法に若干違いがあります。

・試合の時のアップは<ダッシュ系>をとにかく多めに行いましょう。

☆ストレッチ☆

・ストレッチは怪我予防、怪我防止のために必要です!!

 これは様々な部位を伸ばす事が理想ですが、種類はものすごく豊富です。

 ですからチームをまとめる代表者やキャプテンなどストレッチを指示

 するような立場の人は専門書をよく読んで適切なストレッチを

 必ず練習前に15~30分使ってしっかり行って下さい。

☆パス回しなどのボールを使った基本練習<1>☆

・20m×20mぐらいのグリッドを作って、その中でランダムにパス交換。

・ボール保持者は人数の半分か半分より一人少ないぐらい。

・最初は右足のインサイドでトラップ、次は左足のインサイド、

 そして次は右足の足裏、次は左足の足裏でトラップ。

 というようにトラップする部分の条件付けをして負荷をかけました。

 ボールをもっていない選手はだまってもらおうとしないで、

 必ずボール保持者に「パスが欲しい」という要求する声出しをする。

 積極的に味方とコミュニケーションを取る。

 ↓応用

・パスを出したら必ずワンツーパスを行う。パス&ゴーの意識。

☆パス回しなどのボールを使った基本練習<2>☆

○ゲームを想定した3人でのパス練習

・3人1組を作って右ALA、左ALA、FIXOと3箇所に分かれてのパス練習です。

・FIXOは試合中常に菱形の真ん中(一番後ろ)にいる事になるので、

 通常の2人での対面パスでは練習になりません。

 FIXOには左右から来るパスを素早く逆サイドへ展開するパス能力と、

 スムーズにパスが出せるようにするトラップ技術(ボールコントロール

 が必要になってくるので、左右のALAとFIXOに分かれて3箇所のパス交換

 練習がとても効果的です。

・ALAはまず裏を狙う動きをする。ダメならそのままフェイクにして戻る。

 というようにゲーム中の相手・自分を含めたイメージを膨らましながら

 プレーする。

・FIXOは右ALAから来たパスを素早く左ALAへパス。左ALAから来たパスを

 素早く右ALAへパスを出す。

 FIXOは左右への展開をスムーズに、そして速く行う!!

 FIXOがボールを持ち過ぎると、相手PIVOに詰められてボールを取られる

 危険があるので、左右のALAへ指示を出しながら素早く展開する事を

 心がける。

・ALAは後ろ足でトラップした場合、前を向くように心がける。

 ALAが前を向くと、1対1をドリブルでしかけて来るのか、

 それともPIVOに当てて来るのかパターンがいくつかあり、

 ディフェンス側にとって怖い動きになるので、前を向くクセをつけよう。

・FIXOはALAの動きを凝視する!裏が取れずにフェイクで戻って来た場合は

 タイミングが遅れないように、戻って来た時にちょうど足元へパスが

 出るようにする!

・FIXOは試合をイメージして、ALAのすぐ近くにディフェンスがいる場合は

 パスは後ろ足へ出す。逆にディフェンスがALAの前にいなくて、

 ALAの前方にスペースがある場合は走らせるパスを出すため、前足に

 パスを出すようにする。

☆シュート(戦術なども含めた応用練習)☆

○FIXOとALA2人での攻撃(パターン1)

・FIXOはALAにパスを出したらマーカーを振り切るため、一度裏を取るような動き

 (フェイク)を入れる。そして、そこから急に方向転換し、

 パスを出したALAと同サイドのコーナー付近にあるスペースへ走りこむ。

 そこへALAは体の向きを変えずにループパス(パラ)を出す。

 FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。

・FIXOはスペースへ走りこむ際にマーカーを振り切らなくてはいけない

 ので、必ずフェイクを入れる。フェイクは緩急の差を利用する。

・ALAは縦パスを出す際に体の向きを変えてしまうと、自分のマーカーが

 縦パスを出すと予測してパスコースを消してしまうので、

 縦パスを出す事を読まれないため体の向きは横を向いたままが良い。

・ALAの縦パスはループパス(パラ)でなくてはいけない理由は、

 グラウンダーで出した場合、縦パスを読まれていなくても自分のマーカー

 の足が伸びて来て届くかもしれない(カットされる危険)ので、

 足が出て来てもループ(パラ・浮き球)ならば足の上を越せるので、

 縦パスがFIXOに通る。

○FIXOとALA2人での攻撃(パターン2)

・FIXOはALAにパスを出したらALAからそのまま縦パスをもらうような動き

 をして、マーカーを引き付ける。そして、マーカーを引き連れたら、

 マーカーを振り切るためそこから、くの字を描くように急に方向転換

 する。くの字で方向転換すると自分のマーカーはパターン1のような

 動きだと思い込んでいるので振り切る事が出来る。

 くの字で方向転換して目指すのはペナルティエリアの斜め45度の位置。

 FIXOがフリーになったのを見計らってALAはグラウンダーの速いパスを

 足下へ出す。FIXOはその時点でゴレイロと1対1の状況に

 なっているので、1タッチもしくは2タッチで素早くシュートを打つ。

・FIXOがくの字で目指すペナルティエリアの斜め45度の位置は、

 パスを出したALAとは逆サイドになります。

・FIXOはパターン1のようにALAから縦パスをもらうような動き(フェイク)

 をして、マーカーを引き付けたら急に方向転換するのですが、

 その動きも緩急の差を利用しましょう。

 縦パスをもらうような動きはゆっくりと動き、マーカーを確実に

 引き付けます。そこからダッシュでくの字の動きをすれば必ずフリーに

 なる事が出来ます。サッカーのような円を描く動きをすると走る距離が

 長くなり、ゼッタイにフリーになれません。マーカーが戻って来ますし、

 くっついて来る可能性が高い(騙せない)です。

・くの字の動きで方向転換する際、方向転換する直後はやや前方(斜め前)

 を向いた状態でダッシュしますが、必ず途中から後向きになり

 バックステップをする事。そうしないとALAからのパスを足裏で

 トラップする事が出来ません。

・動き方自体を簡単に説明するとパターン1とは逆の動きになります。

☆1対1、2対2、3対3(激しい当たりのある対人練習)☆

☆セットプレー(キックイン・ゴールクリアランス・CK・FK)☆

コーナーキックのみ3パターン行いました。

<簡単な解説>

○CK(1)

ペナルティエリアの左右の斜め45度ぐらいの位置に2人立ちます。

 ニアサイドの選手が囮になり、ファーサイドの選手のマーカーを

 ブロックしに行きます。そしてファーサイドの選手がフリーになり、

 キッカー側に走ってパスを受けてシュート。

 スクリーンプレーの応用になります。

○CK(2)

・上記と逆のパターンになります。

 ファーサイドの選手が囮になり、ニアサイドの選手のマーカーを

 ブロックしに行きます。そしてニアサイドの選手がフリーになり、

 キッカー側とは逆に走ってパスを受けてシュート。

 キッカーはファーの斜め45度ぐらいの位置めがけてループパスを出す。

 シュートを打つ選手はなるべくノートラップでシュート。

 こちらもスクリーンプレーの応用になります。

○CK(3)

・3つ目は文章での説明が非常に難しいので、申し訳ございませんが

 興味のある方は実際に個人クリニックもしくはチームクリニックに

 ご参加下さい。

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以上