ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,10/28開催 【ドリブル・フェイント~目の前の敵を抜く~】:レポート

06,10/28に【フェイント~目の前の敵を抜く~】をテーマに講習会を

開催しました。その時の内容をレポート形式で書き上げましたので、

ぜひご覧下さい。

 

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☆アップ:

・ドリブルしながらコーチの笛の合図で、ボールを止める。

 ボールをとめるのは体の一部分で、どの部分で止めるかはコーチを見て

 コーチと同じ部分でボールを止める。

・いつ笛が鳴っても良いように、常にコーチの姿が見えるように顔上げ、

 なおかつ360度見渡せるような体の向きを保つ。

 

☆アップ2:

・ボールを3つ使ったパス回し。

・試合中、1対1をしようにもパスが回ってこなければ何も出来ません。

 そしてPIVOと2人での連携があるからこそ、目の前のディフェンスの

 体勢を崩せてドリブルで抜けるようになります。

 それを可能にするのは『パスを要求する声』だと思います。

 そのための『声だし』というコミュニケーションを意識してもらうために

 パス回しを行いました。

・ボールを3つ使う事で体の向きと視野を確保する事のトレーニング

 にもなります。

 

☆2人1組での擬似1対1

・2人1組で、1人がボールを手で持ってもう1人のディフェンス役を

 左右に揺さぶるフェイントで抜く練習。

・ポイント1:

 ディフェンス役との間合い(距離)を考える。ディフェンスとの距離が

 近すぎると足を出されてボールを奪われてしまいます。

 ですから1対1で勝負をしかける場合はディフェンスの足が届きそうで

 届かないような位置をキープする事を心がけて下さい。

 

☆ドリブル基礎技術練習:

・ディフェンスを左右に揺さぶるために必要なドリブルの基礎練習。

・左右インサイドを使っ。左右のインサイドを交互に。

・左右のアウトサイドを使う。左右のアウトサイドを交互に。

 右足で2回触って、左足も2回というように必ず片足で2回触ってから、

 逆足を使う。

・上記の1タッチバージョン。左右のアウトサイドを交互に。

・ダブルキック(インサイド)

 

☆体重移動でディフェンスを抜く練習:

・1対1でディフェンスを一番簡単に抜くのは体重移動を利用する事です。

・まずディフェンスを左右どちらかに動かす。そして、ディフェンスの

 膝に体重が載った瞬間に逆を突く。するとディフェンスは急な逆方向への

 移動がスムーズに行えないので簡単に抜く事が出来る。

・その場でボールを使わずに体重移動の練習。反復横飛びをする時の

 ように、左右に動いた時にふんばるように膝に体重を載せる。

 体重を片方に載せたら、その勢いを利用してすぐに逆に移動する。

 

☆体重移動でディフェンスを抜く練習2:

・2人1組での擬似1対1を行う。

 オフェンス役はまず左右どちらかにディフェンスを動かす。

 ディフェンス役はわざと大げさにオフェンスのフェイントにひっかかる。

 そして、オフェンス役は空いたスペースを突いてディフェンスを抜く。

 

☆シザース練習:

・その場でボールを使わずに、目の前にボールがあると思って、

 イメージした架空のボールをまたぐ。

・ボールをまたぐ場合、飛ぶようにまたがない。

・かかとを上げ、力を抜いた状態でスムーズに体重移動をする事がポイント。

・体重移動をするのでボールをまたぐ時は左右に踏み込むように行なう。

・上手に体重移動出来ない人は体幹を鍛えると良い。

 

 

☆シザース練習2:

・2人1組での擬似1対1を行う。

 オフェンス役はまず左右どちらかにボールをまたいでディフェンスを動かす。

 ディフェンス役はわざと大げさにオフェンスのシザースフェイントにひっかかる。

 そして、オフェンス役は空いたスペースを突いてディフェンスを抜く。

 その場合、ボールをまたいだ足とは逆足のアウトサイドを使って前方へ

 ドリブルする。

 

☆1対1:

・FIXO役からALAの位置でパスを受けて目の前の敵と1対1を行う。

・積極的にしかける。

・実際のゲームを想定して、FIXOは強くしっかりとパスを出す。

・声の指示出しや手を使ってのジェスチャーで、ALAはFIXOに何処でボールを

 もたいたいかをしっかりとアピールする。

・ディフェンスはオフェンスとの距離を考える。遠すぎたら即シュートを

 打たれてしまうので、シュートを打たれない距離(シュートブロック)

 まで詰める。距離を詰めすぎると一発でかわされてしまうので、

 詰めるタイミングと距離を考える。

 

☆ゲーム

 

以上

 

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*今回は『ドリブル・フェイント』がテーマだったので、1対1の場面で

 より勝負をしかけられるようにフェイントを沢山伝えたかったのですが、

 そのフェイントを実際の試合で使えるようになるための基礎である

 インサイド・アウトサイドでのボールコントロール技術と体重移動が

 スムーズに出来ていなかったというのもあり、フェイントよりも

 ドリブルの基礎技術向上に多くの時間を割いてしまいました。

 確かに敵を1対1で抜く場合フェイントを使えた方が有利ですが、

 あくまでそれは手段の一つでしかありません。

 それよりもまずはインサイド・アウトサイドを使っての

 ボールコントロール技術をしっかりと身に付ける事が大事だと思います。

 

*体重移動のポイントは敵の膝に体重がかかったかどうかを知る事です。

 1対1で勝負している最中に、まず左右どちらかに敵を寄せます。

 その時、敵の膝に体重が載っているかどうかを見ます。

 もし載っていたら、瞬時に逆サイドを突いて下さい。

 そうすれば簡単に抜けますよ。