ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,3/24 チームクリニック:レポート

3/24に行った、【☆ZI:LA FC(神奈川県リーグ・横浜市リーグ・川崎市リーグ参戦)】

チームクリニックの内容をレポート形式でお伝え致します。

 

 

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☆パス練習

=アップを兼ねて対面で行う。アップなのでパスを出したら軽くジョグ。

=受け手はどちらの足に欲しいのか、出し手に指示を出す。

=パスは強く、しっかりと出す。インサイドキック。

 

☆6対2(パスゲーム)

=オフェンス6人、ディフェンス2人

=ディフェンスの2人はどちらが1stDFで、どちらが2ndDFか

 はっきりさせる。

=1stDFは一発で飛び込まずに、まずはパスコースを限定させる。

 ワンサイドカット。当然、切るパスコースは2ndDFが指示する。

=ゲーム中、ディフェンス側は声が途切れる事は無い!常にしゃべる。

 お互いがお互いの位置とボールの位置を把握して、状況に応じて指示を

 出す。

=ディフェンスは中は絞る。2人の間を通させない。そのためにも常に

 2人の位置関係は縦並び。

=オフェンスは適当にパスを出さない。左右どちらの足に出せば次のプレー

 をしやすいかを考えて、パスを出してあげる。

=体の向きは広角。左右どちらにもパスを出せるような体の向きにならないと

 ディフェンスにボールを奪われる。パスの出し所が無くなる。

=オフェンス側も誰がフリーでパスを受けられるのか、どのパスコースが

 開いているかを味方に指示しなくてはいけない。

・団体競技では全員が常に味方にフォローの指示を出している事が理想で、

 当然の行為でもある。

 

☆1対1

=オフェンスは敵との距離が近ければ裏を取る。

・敵と離れていたらその場で足下にパスをもらう。

・フェイクの動きをするかどうかはディフェンスとの距離で素早く判断。

=目的はあくまで得点する事。シュートコースが開いているならば 

 ドリブルで抜く必要はなく、即シュートを狙う。

=シュートコースや状況に応じて、左右両足を使う事!

=オフェンスは縦に抜くのか、中に行くのかフェイントなどを駆使して

 ディフェンスと駆け引きをする。

・一発で無策で抜こうとしない!

=ディフェンスは必ず中切り!中にドリブルさせない!

・縦にドリブルさせればシュートコースが狭くなるので、ニアにしか

 打てなくなる。そうすればゴレイロのセーブ範囲内だから失点しない。

 

☆数的不利のディフェンス練習

=オフェンス3、ディフェンス2で練習。

=ボールを手で持つ。ディフェンス役は立て並びになり、前の選手が

 1stDFとしてパスコースの限定及び、攻撃を遅らせる役目をする。

・2ndDFは指示出しを素早く大きな声ではっきりと行う。

=1stDFはパスコースを切ったあと、自分がプレスに行けない場所に

 ボールが動いた場合はカバーリングの意識を持って、引いた位置に

 ポジションを移す。

・2ndDFも同様。

 

☆2対1

=フルコートを使って行う。

=ゴレイロの所にボールを集め、反対側のゴール付近に

 横3列で3人が並ぶ。

=3人の内、右サイド・左サイドの選手がオフェンスで、

 真ん中の選手がディフェンス役となる。

=ゴレイロは3人の内真ん中の選手に強いパスを出す。

 パスを受けた真ん中の選手はそれをノートラップで左右どちらか、

 好きなサイドの選手にパスを出す。

=真ん中の選手はサイドにパスを出したらディフェンス役となるので、

 まずセンターラインまで全力で戻る。そこからディフェンス。

=左右の選手は真ん中の選手が出したパスを受けるまで動いてはいけない。

 パスを受けてから両サイド共に攻撃し始める。

=カウンターの練習なので、5~7秒でシュートまで持っていく。

・10秒かかったら相手ディフェンスが戻って来きてしまう。

・実際の試合をイメージして、【速攻】で得点を狙う!

=ディフェンスはまずセンターまでボールを見ながら全力で

 戻って来る。その後ディレイ。

=ディフェンスは当然中切り。もう一人のオフェンスに折り返しのパスを

 出させない。

=折り返しのパスを出された場合、ゴールまでの距離が遠ければ

 ディフェンスが頑張って再度中切りでディフェンスに付く。

 もしゴールに近ければボールを追わずに、ゴレイロに任せる。

 ゴレイロが飛び出して、人数の上では2対2になるので、守りきれる。

 逆にボールに釣られて寄ってしまうと、再度フリーの選手にパスを

 出されてしまうので、失点してしまう。

・ゴレイロとの連携はとても大事。

=ディフェンスはゴールに近い場所ではオフェンスに体をぶつけて

 簡単にシュートを打たせない。

=ゴレイロははっきりと大きな声で指示を出す。

=オフェンスはカウンターという事を意識して時間をかけずにシュートまで

 持って行く。

=数的優位なのだから味方を上手く活用する。

=ファーサイドへの詰め、無人のゴールへシュートが理想。

=ディフェンスはシュートを打たれる際、体を投げ出してでもブロックする。

 

☆3対2

=2対1同様にフルコート。

=カウンターの練習なので、3対2も5~7秒でシュートまで

 持って行かなくてはいけない。時間をかけ過ぎない。

=理想的な得点方法は、オフェンスが2タッチもしくはノートラップで

 ジグザグ(2人のディフェンスの間を通す)にパス交換し、

 2本もしくは3本のパスからシュートを狙う。

=最初にパスを受けたALA(1)はパス&ゴーの動きで、ALA(2)へ

 パスを出したらそのままファーサイドに走る。

・ALA(1)からパスを受けたALA(2)に対してゴレイロが

 飛び出して来るので、ALA(2)はファーに詰めたALA(1)へ

 折り返しのパスを出す。そうすれば無人のゴールにボールを押し込む

 だけでよい。

 このALA(1)が走るのをさぼってパス&ゴーの動きをしなければ

 ALA(2)はゴレイロの飛び出しによってシュートを打つ事が

 出来ない。打ててもシュートコースが狭いからゴレイロにセーブされる。

=複雑な事は考えない。時間をかけてはいけないので、単純に2タッチか

 ノートラップでパス交換すれば簡単に得点出来る。

・3タッチや2秒ボールを保持しただけでも相手ディフェンスは帰って

 来てしまうので、得点チャンスは生まれないと思って下さい。

=ディフェンスはシュートを打たせない!攻撃を遅らせる!事を優先する。

=ディフェンスは縦並びで当然1stと2ndDFの役割をはっきり

 させる。

・後ろの選手が指示出しをする。

=ディフェンスは2人共カバーリングの意識を高く保つ。

=シュートを打たれる際は体を投げ出してでもブロックする。

 

☆4対4:ディフェンス練習(ハーフコートマンツーマン)

=オフェンスは菱形を作る。ディフェンスはそれに合わせて

 マンツーマンでディフェンスに付く。

=ディフェンスはハーフを少し越えた辺りからプレスを開始する。

・ディフェンス側のPIVOはセンターラインから2~3m相手陣地側に

 入る位置ぐらいを目安にする。

=PIVOは相手のFIXOをマークする場合、ボールに対して正対する。

・簡単に真ん中から相手PIVOにパスを出されたり、

・ロングシュートを打たせない。

・左右にパスを出された際は中を絞るポジショニングを取る。

 (ALAと連動する。)

=相手チームのALAにパスが出た時は、楽にプレーさせないように

 マークについている自チームのALAがプレスをかける。

・ボールを奪うように一発で飛び込むと簡単にかわされてピンチに

 なるので、不用意に飛び込まず間合いを縮めるようにプレスをかける。

・あくまで「楽にプレーさせないため」のプレスです。

=ボールの奪いどころを考える。

・相手選手がトラップミスやパスミスをして、ボールを奪えると思ったら

 ALAとPIVOが連動して、パスコースを消しながら一気に詰めて

 ボールを奪いに行く。この時にパスコースを消さずにプレスをかけると

 ボールを奪えずに逆にピンチになってしまう。

・ALAの位置でボールを奪う場合は、ALAは縦を切り、PIVOが

 相手FIXOへのパスコースを切りながら一気に詰める。

 そして自チームのFIXOは相手PIVOよりも前に出てボールを

 奪えるようなポジショニングを取る。

=FIXO、ALA、PIVO全員が連動して動きながら、マークの指示、

 パスコースの切り方などの声を常に全員が出すようにする。

=自チームのFIXOは相手PIVOがサイドに流れた時に、ALAには

 縦のパスコースを切るように指示を出さなくてはいけないが、

 その場合あらかじめ予測を立てて素早く指示を出せるようにする。

=サイドに流れたPIVOにパスを出された場合は、FIXOは

 相手PIVOにターンされないようにディフェンスをする。

 そして同サイドのALAが一気に挟みに行ってボールを奪う。

 この場面でALAが挟みに行かないと楽にプレーされてしまい、

 シュートまで持って行かれたり、決定的なパスを出されてしまうので、

 必ずその位置でボールを奪うようにFIXOとALAは連動する事。

=オフェンス側のALAはPIVO当てを意識する。

=応用として、実際にゲームを意識した練習にする場合、攻撃側のFIXO

 が抜けても良いし、ALAが1対1の勝負をしかけても良い。

 

☆ハーフコートでのゲーム(タチコ)

 

 

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以上