ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,5/12 超初心者対象フットサル講習会!シュート~得点力向上~:レポート

07,5/12に開催した【超初心者対象フットサル講習会!シュート~得点力向上~】

のレポートになります。

 

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☆アップ

・ボールを手で扱った上半身と下半身の各種アップ

・2人1組でボールを1個使い、横並びで向かい合いチェストパスで

 パス交換しながらサイドステップ。

・2人1組でボールを1個使い、前後で向かい合いチェストパスで

 パス交換しながらジョグ。1人は背走、もう1人は通常のジョグ。

・2人1組でボール1個で足で扱うアップ。ボールを持っていない側(A)が

 後ろにジョグで下がり、そこにもう一人(B)がパスを出す。

 Aは後ろに下がりながらインサイドでボールをその場に置くようにトラップする。

 その場にボールを置いたら再度後ろ向きでジョグ。

 BはAが置いたボールに対して走り寄り、再度Aに軽くパスを出す。

 BからのパスをAはインサイドでその場に置くようにトラップ・・・

 これをサイドラインからサイドラインまで繰り返す。

・右足、左足、左右両足交互。

・足裏バージョンも行う。

 

☆ストレッチ

 

☆インステップキックのフォーム修正(1)

・正しいインステップキックを身に付けるために、ボールをネットに入れて

 回転をかけないようにキックする。

・ボールネットが回転していたらちゃんとボールの中心を蹴れていない

 という事なので、ボールをよく見て足の甲でボールの中心を蹴る。

 

☆インステップキックのフォーム修正(2)

・ネットに入れたボールを蹴る際に、今度は軸足で踏み込んで蹴るようにする。

・強いボールを蹴るには体重移動が必要。蹴った後は軸足がその場に

 残らないようにする。

 ボールを蹴った後に蹴り足を振り抜けばその勢いで自然と軸足と体は

 前方へ【跳ぶ】ように移動します。

・蹴り足はフォロースルをしっかり取る。

・強いボールを蹴るには軸足の踏み込みを強く!

 

※)インステップキックで強シュートを打つポイント

・歩幅を合わせる。

・軸足をおもいっきり踏み込む。

・軸足をおもいっきり踏み込むと同時に蹴り足を後ろに引く。

・蹴り足だけでなく、腕や上半身も使いながら体全体で蹴り足を振り下ろす。

・振り下ろした蹴り足の甲でボールの中心を蹴る。

・蹴る際の蹴り足は爪先を下に向ける。爪先を下に向ける事によって

 足の甲がボールに当たる。

 爪先が下を向いていないと足のさきっぽや指の付け根でボールを蹴って

 しまうので、しっかりとした強いボールを蹴れない。

・ボールを蹴った瞬間、蹴り足は前方に振り抜きその勢いで前方へ

 【跳ぶ】ように体重移動をする。 

 (足を上に振り抜くと力が上に逃げてしまうので、上手くボールに力が

 伝わらない。前方に体重移動すれば力がボールに伝わるので、強く蹴る事

 が出来る。

 

☆インステップキックのフォーム修正(3)

・2人1組で2mぐらいの短い距離で向かい合う。

・ボールを1個使い、一方がボールを持ちもう相方の足下へ【ふわっとした】

 浮き球を下手(両手で軽く)で投げてあげる。

 そのボールをインステップキックで軽く返す。

・フォームの確認なので爪先の向き、軸足を踏み込んで蹴っているか、

 ボールの中心を蹴れているかをボールを投げてあげたパートナーが

 しっかりと確認する。

 もし出来ていなかったらそれを指摘する。

 

☆シュート練習(1)

・ゴール前からセンターラインとペナルティエリアの間ぐらいの場所に

 軽くボールを転がす。

 シュートを打つ人はセンターラインから走りこんでシュートを打つ。

・試合中、ゴール前の混戦からこぼれ球が自分の目の前に転がって来たという

 シチュエーションをイメージしてシュートを打つ。

・ここでもシュートフォームをチェックする。

 (軸足の踏み込み、フォロースルーをとっているか、爪先の向き、

  足の甲でボールの中心を蹴っているか、蹴り足はちゃんと振り抜いているか、

  蹴った後体重移動が出来ているか、等)

・試合中、シュートをゴール上にふかしてしまっては絶対に得点出来ない!

 グラウンダーのシュートを打つから味方が角度を変えたり、押し込んだり、

 相手選手のオウンゴールがある!

 ふかしてしまってはコート上の誰も触る事が無いので、何も起こらない・・・

 

☆シュート練習(1)~応用~

・対角線でやるとより実戦形式になる。

 例えば、シューターをセンターラインの右サイドラインぎりぎりに配置し、

 パスの出し手はシューターから見てゴールの左ポストに配置する。

 そしてパスを対角に出して、それを右サイドからコート中央に走り込んで

 左足でシュートを打つ。

 左サイドからのシュートはその逆で、ゴール右ポストからパスを出して

 シューターは右足でシュート。

 

☆シュート練習(2)

・シュートを打つ人はペナルティマークに、パスを出す人はコーナーアーク

 付近にポジションを取る。

・パスの出し手はグラウンダーで強いシュート性のパスを出す。

 シュートを打つ人はそれに合わせて軽く走りこんで【プッシュシュート】

 を狙う。

・ゴール前なので強いシュートは必要無い!強いシュートを打とうとすると

 力んでしまい、空振ったりふかしてしまい、シュートミスをしてしまいがちになる。

・ゴール前なんだから足は振り抜かなくても、合わせるだけで十分強いシュート

 が打てるし、コースを狙えば得点出来る。

・合わせるだけのシュートは振り抜かないインサイドキック!

 プッシュシュートなので足の踝部分をボールに当てるだけ。

 絶対に振り抜かない!

・試合中に味方のすごく速い折り返しが目の前に来た!というシチュエーションを

 イメージしてシュートを打つ。

 

☆シュート練習(3)

・PIVOのシュート練習。

・ペナルティエリアの頂点付近で敵を背負ってのプレー。

・PIVOの背中にディフェンスが軽く手を置く。

 ディフェンスが背中の右側に手を置いたら左にターン。

 ディフェンスが背中の左側に手を置いたら右にターン。

 というように、ディフェンスの腕を支点にしてすぐにターン出来るように

 癖をつける。実際の試合中に、どのような状態になったら左右どちらに

 ターンしやすいかをすぐに判断出来るようにするため。

・ボールを横に動かしてもターン出来ないうえ、シュートが打ちにくい!

 トラップしたボールを斜め後ろに動かせばシュートを打ちやすい。

 

☆シュート練習(4)

・カウンターからのシュート練習。

・フットサルの試合で一番得点が生まれるのはカウンターからの数的優位

 を活かした速攻での攻撃です。

 それをイメージしてシュート練習をします。

・まず、左右ALAとFIXOの3箇所に分かれます。FIXOは自陣の第二PKマーク

 ぐらいの位置にポジションを取ります。

 左右ALAは各サイドラインギリギリのセンターラインに配置。

・左右ALAはFIXOにパスをもらえるように【声】でアピールする。

 FIXOは自分の判断で好きなサイドのALAに走らせるパスを出す。

 だいたいALAの前方5mぐらい前。

・パスを受けたALAはワントラップしてファーサイドへシュート。

 パスが出なかったサイドのALAはラストパスが来る事を信じてファーポスト へ全力で走る!

・FIXOのパスが悪く、長い距離を走らされて深い位置までボールが転がった

 場合はノートラップで折り返す!

 トラップしたらゴレイロが詰めて来る可能性があるし、角度が悪くなり

 ファーサイドへパスを出せなくなるから、深い位置ならばノートラップ。

・FIXO→左右どちらかのALA→ALAはワントラップでファーポストへ強いパス→

 →逆ALAはインサイドキックで合わせるだけのシュート。

・ゴレイロがニアにポジションを取っているので、ラストパスをファーサイドへ出す。

・パス2本+シュートで得点する!

 

※)本当はファーサイドへはシュートを打つべきなのですが、今回は

  超初心者対象のため逆サイドが詰める事(3人目の動き)の重要性を

  伝えたかったから、ラストパスにしました。

  また、合わせるだけのシュート練習もしたため実際にゲームを想定した

  中でトライしてもらいたかった事も狙いの一つでした。

  

☆シュート練習(5)

・パスフェイントからのドリブルシュート。

・まずシュートを打つ人は左右どちらかのラインぎりぎりの位置でボールを

 保持する。

 そしてPIVOがサイドラインに流れるのをイメージし、そのPIVOにラインに

 沿った縦パスを出すように【キックフェイント】をする。

 目の前のディフェンスをキックフェイントでライン側に寄せたら、

 コート中央へ切り返してドリブル。

 ドリブルからシュートへ持って行く。

・左サイドでプレーする場合はパスのキックフェイントは左足、シュートは右足。

 右サイドでプレーする場合はパスのキックフェイントは右足、シュートは左足。

 

 

※)キックフェイントのポイントはちゃんとパスを出す時と同じように

  蹴り足のフォロースルーを取る。

  蹴り足を振り下ろしたら足裏をボールの上に置く。

  ボールの上に足裏を置いたと同時に、その足裏でボールを真横に

  スライドさせる。

  フェイントは何も足だけでやるモノでは無い!

  手でPIVOをサイドラインに寄せるようなジェスチャーをすれば、

  それだけで目の前のディフェンスは騙せる。加えてキックフェイントを

  すればより効果的。

  また、手と一緒に【声】を使う手もある。声でPIVOに「右(左)に

  開け!」と言いながら手でも外に開くようなジェスチャーをすれば

  さらにフェイントとしての効果が増します。