得点力とは?
今までに公式、非公式を合わせて数え切れないくらい
多くのチームを指導してきました。
その中でよく聞かれた質問が、
「得点を増やすにはどうしたら良いですか?」
というものです。
「得点を増やすにはどうしたら良いのか?」
↓
「シュートを打つ!!」です。
フットサルが流行り出してから5,6年は経つでしょうか・・・。
その間、各メディアでは某チームの戦術が取り上げられたり、
パス回しを特集するような事が多くなって、都道府県リーグレベルのチームでも
「しかける」までにパスを無駄に沢山繋いだり、もしくはパスばかり
回して全然シュートを打つ意識がないような感じがしたりします。
実は先日指導しているチームを率いて大会に出場したのですが、
格上に完勝した後、格下相手に負けてしまいました。
2失点して負けたのですが最低でも引き分けるためには2点決めなくてはいけません!
それなのにパスを必死に回して崩してから綺麗にシュートまで持って行こうとしたり、
無謀なドリブルを何度も試みてはカットされてカウンターを受けたり・・・。
「いつしかけるの?パスを100回繋いでも1点もらえないよ!」
「ドリブルで相手チーム全員抜けるのか?」
「たったボール1個分のシュートコースがあればシュートを打てないか?」
「シュートを打たなければオウンゴールすら得られないよ?」
といっても全く意識が変わらない・・・
これはフットサルが世間にあまり良い伝わり方を
していないせいと言えるのではないでしょうか。
簡単に考えてみましょう。
フットサルもサッカーと同じで、ゴールにボールを押し込んで
対戦相手よりも多く得点を挙げたチームが勝つ!という競技です。
サッカーと一緒なんです。基本的な考えは。
それなのに、最近はカッコつけて、ポルトガル語の難しい戦術が
雑誌などで取り上げられて、変な方向へ進んでいるのかなぁなんて
思ってしまいました。
そのような事もあり、僕は子供たちやこれからフットサルを始める
人たちが多くいるチーム、そして前述した「得点を増やすにはどうしたら良いですか?」
という質問をしてくれたチームには必ず下記のようなトレーニングを行います。
全てゲーム形式です。
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◎ポイント
・トレーニング(1)と(2)を行ううえで意識してもらいたい事は
サッカー、フットサル共に目的は得点です。
「ゴールにボールを入れる事」=「DFを抜いても抜かなくても得点すれば勝利」
という事を意識してもらいたい。
1対1では抜く事にこだわらない!
半歩ボールをずらして、自分でシュートコースを作る!
そしてワンステップで素早くシュート!
ディフェンスがシュートに対応してブロックしてきたら、
即座にシュートフェイントに切り替えて、逆足でシュート。
○トレーニング(1)
●●●(ゴール)
● A○ ● A○=ディフェンス
● ●
● B○・ ● B○=オフェンス(ボール保持)
☆Bはボールを保持した状態でAと1対1を行う。
Aのすぐ後ろにはゴール(ゴレイロ無し)があるので、
Bはインサイドやアウトサイドを使って瞬間的にボールを1個分だけ
横にずらし、シュートコースを作る。
横にずらしてシュートコースを作った瞬間に即シュートを打たないと
ディフェンスに対応されてしまうので、
ポイントはイン・アウトサイドでボールをずらしたら、
そのずらした足で1歩踏み込み即シュートを打ちます。
2歩ドリブルしただけでディフェンスは対応してしまう。
フットサルはディフェンスとの距離が短い事を意識。
☆応用としてゴレイロを置く。
☆負荷をかける方法としてシュートは闇雲に強く打つのではなく、
しっかりとコースを狙って打つ。
○トレーニング(2)
☆4対4のゲーム
(ゴレイロ無しの4対4で、コートもゴールも通常の大きさ)
・ゴールが見えたらシュートを打つ
ゴレイロがいないのだからロングシュートで簡単に
得点出来る。
・GKがいない事を意識してゲームを行う。
・ディフェンスは、ゴレイロがいないのだからロングシュート
を打たれた時点で失点してしまう。
ならば、ロングシュートを打たれないようなプレスをかける事を心がける。
プレスの距離、タイミングが大事。
=・記を意識すればディフェンスの練習にも十分対応します。
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☆バリエーションとして、5対5(ゴレイロ付きの通常ゲーム)を行い、
ペナルティエリアの外からシュートを決めたら2点、
パス3本以内でシュートを決めたら3点というように変化を付け、
負けたチームには練習後の片付けをしてもらうようにすれば真剣に、
必死になって両チームが得点する事を
いつも以上に意識したゲームになると思います。
参考にしていただけたら幸いです。