ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,6/17 ヨココムフットサルクリニック・レポート

07,6/17に【ヨココムフットサルクリニック】でフットサルの指導を

させていただきました。

当日の練習メニューをレポート形式でお伝え致しますので、どうぞご覧下さい。

 

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☆アップ

・1人1個ボールを持つ。コーチの笛の合図で利き足の裏でボールを

 瞬時に止める。笛が鳴るまでドリブル。

・逆足も行う。

・1人1個ボールを持つ。参加者全員がフルコート内でパス交換。

 自分のボールと目の前の相手のボールを交換する。

 ボールを交換するまでは常にドリブル。

・参加者の半数がボールを持ち、ボールを持っていない人とパス交換。

 ボール保持者はドリブル、ボールを持っていない人はジョグ、

 というように常に動く事。

 

☆パス練習(1)

・インサイドキックの正しいフォーム修正とトラップの正しいフォーム修正。

・2人1組になって5mぐらいの短い距離で軽くフォームを確認しながらパス交換。

・左右両足を使う。

 

☆パス練習(2)

・3人1組、FIXOと左右ALAの3箇所に分かれてのパス練習です。

・FIXOは試合中常に菱形の真ん中(一番後ろ)にいる事になるので、

 通常の2人での対面パスでは練習になりません。

 FIXOには左右から来るパスを素早く逆サイドへ展開するパス能力と、

 スムーズにパスが出せるようにするトラップ技術(ボールコントロール)

 が必要になってくるので、左右のALAとFIXOに分かれて3箇所のパス交換

 練習がとても効果的です。

・FIXOが少し下がり目の位置にいて左右ALAはセンターライン付近。

・FIXOは右ALAにパスを出し、右ALAからのリターンパスを右足でトラップ。

 右足の裏でトラップしたらボールを左側に転がし、左足で左ALAにパスを出す。

・左右ALAは目の前に敵をいる事をイメージして、FIXOからのパスをノートラップで

 FIXOに返す。

 右ALAはFIXOの右足に、左ALAはFIXOの左足に正確にパスを出す事。

・全てのポジションでプレーするように時間でローテーションする。

・FIXOは右ALAから来たパスを素早く左ALAへパス。左ALAから来たパスを

 素早く右ALAへパスを出す。

 FIXOは左右への展開をスムーズに、そして速く行う!!

 FIXOがボールを持ち過ぎると、相手PIVOに詰められてボールを取られる

 危険があるので、左右のALAへ指示を出しながら素早く展開する事を

 心がける。

 

☆パス練習(3)~(2)の応用~

・4人1組、FIXO・左右ALA・PIVOに分かれる。

・上記パス練習(2)ではALAの前に敵をいる事をイメージしましたが、

 パス練習(3)ではALAのディフェンスが少し離れているイメージで行います。

・FIXOが左右ALAに展開し、ALAは自身のイメージで前を向けるなら

 パスを受けた後前を向くようにする。前を向く事で攻めるゴールを意識。

 前を向いたら自身のイメージでディフェンスが縦と中どちらを切っているか

 判断し、縦が空いているならドリブルする。

 中側が空いているならPIVOにパスを出してワンツーパスを狙う。

・当然自身のイメージなので、もし目の前に敵がいると思うならば

 パス練習(2)のようにFIXOからのパスをノートラップで返しても良い。

・ALAは後ろ足でトラップした場合、前を向くように心がける。

 ALAが前を向くと、1対1をドリブルでしかけて来るのか、

 それともPIVOに当てて来るのかパターンがいくつかあり、

 ディフェンス側にとって怖い動きになるので、前を向くクセをつける事。

 

☆チームとしてのオフェンス練習~4対4ゲーム形式(1)~

・4人1組、FIXO・左右ALA・PIVOに分かれる。

・もう4人はディフェンス役としてオフェンスの4人にマンツーマンで

 マークに付く。

 ディフェンスは常にマンツーマンでマークし、マークする相手との距離は

 1.5mぐらいに保つ。

・FIXOがボールを保持した状態からスタート。

・オフェンスの約束事として、オフェンスのポジションは固定。

 左右のALAはPIVOとのワンツーパスしか狙ってはいけない。

 PIVOにパスを出せなければ簡単にFIXOに戻す。

 この繰り返し。

・ディフェンスはPIVOにパスを出させないように中を絞るポジションを常に

 取らなければいけない。

 ディフェンスは全員が連動する事が求められる。

 

☆チームとしてのオフェンス練習~4対4ゲーム形式(2)~

・ディフェンスは(1)と同様。

・FIXOがボールを保持した状態からスタート。

・オフェンスの約束事として、オフェンスのポジションは固定。

 左右のALAはPIVOとのワンツーパスを狙う事に加えて、

 ディフェンスの立ち位置を見て、縦にドリブル出来そうならば

 ドリブル突破を狙う。

・ディフェンスはPIVOにパスを出させない事と、ALAのドリブル突破を阻止。

 

☆チームとしてのオフェンス練習~4対4ゲーム形式(3)~

・ディフェンスは(1)と同様。

・FIXOがボールを保持した状態からスタート。

・オフェンスの約束事として、オフェンスのポジションは固定。

 左右のALAはPIVOとのワンツーパスを狙う事に加えて、

 ディフェンスの立ち位置を見て、縦にドリブル出来そうならば

 ドリブル突破を狙う。

 更に左右のALAは自分をマークしているディフェンスの位置を見て、

 裏が空いているようならば裏に走ってFIXOからスルーパスをもらう。

・FIXOとALAは自分勝手なプレーをしない。

 裏に走ってスルーパスを欲しいならALAはFIXOにパスを要求する【声】を出す!

 逆FIXOがALAに裏に走ってもらいた時はALAに対して【裏に走れ】

 という指示の声を出す事!

 お互い黙っていては絶対にパスは繋がらない!

・ディフェンスはPIVOにパスを出させない事と、ALAのドリブル突破を阻止。

 そして裏に走られないようなポジション取りをする。

 

☆チームとしてのオフェンス練習~4対4ゲーム形式(4)~

・ディフェンスは(1)と同様。

・FIXOがボールを保持した状態からスタート。

・オフェンスの約束事として、オフェンスのポジションは固定しない

・上記練習(1)~(3)で狙った攻撃プラス、(4)ではPIVOが空いてペナルティエリア

 頂点付近にいる事で出来た【両サイドのコーナーアーク】付近の空きスペース

 を積極的に使う。

・基本はエイトの動きで攻める。

 ただし、上記(1)~(3)の攻撃が可能ならばそれを実行する。

 ディフェンスが固くてポジション固定では得点出来そうも無い場合、

 エイトの動きをして、両サイドのコーナーアーク付近にあるスペースを

 使う。

・FIXOはALAにパスを出したらパスを出したALAと同サイドのコーナーアーク

 付近にあるスペースへ走りこむ。

 そこへALAは縦パスを出す。

 FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。

 

※1)ALAのディフェンスが縦のパスコースを切っていて、走って来たFIXO

   へ縦パスを出せない場合は、再度体勢を整える必要がある。

   FIXOがコーナーアーク付近に立ち止まったままで、なおかつALAも

   ボールを持った状態でサイドラインに止まっていると4人のバランス

   が悪くてボールを前に運べなくなってしまう。

   そこで、もしALAがFIXOに縦パスを出せなかった場合は下記のように動き、

   4人のポジションバランスを整えなくてはいけない。

 

 

   (図1)

 

    G○

 

    B○・

      ●

A○      C○                   G=ゴレイロ

 ●        ●                ABCD=オフェンス 

──────────(センターライン)    ●=敵ディフェンス

                              B・=ボール保持

    D○

      ● 

 

 

  (図2)

 

    G○

  

A○    ←←C○・           C・=ボール保持

 ●        ●           

──────────(センターライン)    

          ↑ 

    D○  ●↑

      ●  B○ 

 

 

  (図3)

 

    G○   

  

A○  C○・ B○            C・=ボール保持

 ●    ●   ●       

──────────(センターライン)           

    D○  

      ●   

 

 

※注)ヨココムフットサルクリニックでは初級者が対象のため、マークを

   振り切る動きやフェイク、体の向きを変えずに出すループパス等は

   行いませんでした。

   正しいエイトの動きからの攻撃は下記のようになります。

 

・FIXOはALAにパスを出したらマーカーを振り切るため、一度裏を取るような動き

 (フェイク)を入れる。そして、そこから急に方向転換し、

 パスを出したALAと同サイドのコーナー付近にあるスペースへ走りこむ。

 そこへALAは体の向きを変えずにループパス(パラ)を出す。

 FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。

・FIXOはスペースへ走りこむ際にマーカーを振り切らなくてはいけない

 ので、必ずフェイクを入れる。フェイクは緩急の差を利用する。

・ALAは縦パスを出す際に体の向きを変えてしまうと、自分のマーカーが

 縦パスを出すと予測してパスコースを消してしまうので、

 縦パスを出す事を読まれないため体の向きは横を向いたままが良い。

・ALAの縦パスはループパス(パラ)でなくてはいけない理由は、

 グラウンダーで出した場合、縦パスを読まれていなくても自分のマーカー

 の足が伸びて来て届くかもしれない(カットされる危険)ので、

 足が出て来てもループ(パラ・浮き球)ならば足の上を越せるので、

 縦パスがFIXOに通る。

 

☆ゲーム

 

 

以上が07,6/17に行ったクリニック内容になります。

チーム練習、個人練習等で参考にしていただけたら嬉しいです。