ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,7/21(土)ディフェンス基礎編・レポート

07,7/21(土)に開催した超初心者講習会【テーマ:ディフェンス基礎編】

のトレーニング内容をお伝え致します。

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☆アップ

・コートの周りを軽く右回り、左回りを各3分程度ジョグ。

・ランダムパス。

 フルコートで参加者の半数がボールを持ち、ボールを持っていない人と

 パス交換。ボール有無に関わらず、全員がドリブルもしくは軽くジョグ

 しながら行う事。

☆ストレッチ

☆ディフェンスの姿勢・ステップについての解説

<姿勢について>

・ディフェンスは常に相手のどんな状況にも対処出来るように、

 腰を低く落とす。理想は地面に手がつくぐらい。

 足幅は広くし、前足で中側のパスコース・ドリブルコースを消しつつ

 ボールを奪えるようにしておく。

 後ろ足は縦に抜かれた際にすぐ追いかけれられるように、爪先は

 後ろに向ける事。

 1対1のディフェンスでは常に半身の状態で構える。

 よく両足の爪先が相手と向かい合っている選手がいますが、これだと

 もし後ろに縦に抜かれた場合、後ろにつんのめってしまううえ、

 180度ターンしなければいけないので追いつけない。

 簡単に抜かれてしまう。

 そうならないように、前足と後ろ足は爪先の向きに気をつける。

 半身の状態になるので、相手をサイドラインに追い込むように守る。

 これをサッカーの専門用語でワンサイドカットと言います。

 相手が自分にとって右サイドにいる場合、自分の左足で中側の

 パス・ドリブルコースを切りつつボールを奪えるようにし、

 右足の爪先は後ろに向け、いつでも縦にダッシュ出来るような姿勢 

 をとる事。

<ステップについて>

・1対1等で守る際、サイドステップ(飛び跳ねるように)で前後左右に

 動く選手がいますが、これだと速い動きについていけないので、

 良い動き方とは言えません。

 理想は細かくすり足で動く事です。

 飛び跳ねるようなサイドステップだと着地した瞬間に抜かれますが、

 すり足ならば足が常に地面にあるので、素早く前後左右の動きに

 ついて行ける。

 また、ステップを細かくする事で切り返しなどの動きにもついていける。

☆ステップ練習(1)

・軽くジョグ

・軽くバックステップ

・軽くクロスステップ

・軽くサイドステップ

・地面に手をつけた状態でのすり足

 (前足と後ろ足の爪先の向きに気をつける。)

☆ステップ練習(2)

・2人1組を作り、オフェンスとディフェンスに分かれる。

・オフェンスはボールを手で持つ。

・ディフェンスはおもいっきり足を伸ばしてボールに届くか届かないかの

 距離を保つ。

・ディフェンスはワンサイドカットを常に意識する。

 相手が自分にとって右サイドなら自分は左側、相手が左サイドならば

 自分の体は右側に来るように素早く動く。

・ディフェンスは腰を落とす(手が地面につくぐらい)。

・オフェンスがボールを手で持って、ゆっくりとジョグをする。

 少し左右に動くようにジョグをしながら進み、

 ディフェンスはオフェンスの動きにあわせながらワンサイドカットを

 意識したポジションを取る。

☆ドリブル練習

・両足交互インサイド

・両足交互アウトサイド

・片足インアウト交互(右足・左足、両方行う。)

☆ステップ練習~応用(1)~

・ステップ練習(2)をオフェンスは少しスピードを上げて行う。

 ディフェンスはオフェンスの速い動きに対応する。

 逆を取られないよう、縦に抜かれないようにする。

☆ステップ練習~応用(2)~

・ステップ練習応用(1)にオフェンスは緩急をつける。

 縦に行くとみせかけて、横に動いたり、ダッシュするとみせかけて

 急に止まったり。止まった直後にダッシュする、といった動きを

 絡ませてディフェンスを混乱させる。

・ディフェンスは足を細かく動かし、相手の様々な動きに素早く対処する。

☆ステップ練習~応用(3)~

・ステップ練習(2)をオフェンスが足でボールを持ち、ドリブルする。

 オフェンスが足でボールを持つ事によって、実際のゲームでの1対1を

 イメージしたトレーニングになる。

☆ステップ練習~応用(4)~

・ステップ練習応用(3)をオフェンスは少しスピードを上げて行う。

 ディフェンスはオフェンスの速い動きに対応する。

 逆を取られないよう、縦に抜かれないようにする。

☆ステップ練習~応用(5)~

・ステップ練習応用(4)をオフェンスは全力ダッシュで行う。

・ディフェンスはカウンターを意識して、全力で守る。

☆1対1

・オフェンスはシュートを打ちやすいように中へ切り込む事を意識する。

 ただし、ディフェンスが対応して来たら逆縦のスペースを使う。

・オフェンスは中と縦という2つの選択肢を活かしてディフェンスと

 駆け引きをする。

・オフェンスは点を取る事が目的なので、シュートコースが空いていたら

 抜ききらずにシュートを打つ。

・ディフェンスはまずはシュートコースを防ぐ。

・ディフェンスはワンサイドカットを意識する。

 絶対に中側に抜かれてはいけない!

 縦に抜かれる分にはシュートの角度が無いのでゴレイロ

 容易にセーブ出来るが、中に抜かれてしまうとシュートコースが

 広いので守りにくい。

 ディフェンスは絶対に中に抜かせないようなポジションと姿勢を取る。

・右サイド、左サイド、両方行う。

☆1対1+2サーバー

・10m四方のグリッドを作り、オフェンスとディフェンスに分かれる。

・サーバーは左右のサイドラインに1人ずつ配置。

・基本はオフェンスとディフェンスの1対1

・オフェンスはディフェンスをドリブルで抜くのが目的だが、体勢が崩れた

 場合は1度ボールをサーバーに預けて、体勢を整えてから再度ボールを

 受けてドリブル勝負をしかける。

 サーバーとワンツーパスでディフェンスを抜いても良い。

・ディフェンスはサーバーにボールがある場合、ボールウォッチャーに

 ならないようにする。

 サーバーのボールとマークするべきオフェンス両方が見えるポジション

 を取る。

・サーバーからオフェンスにボールが戻る時が奪い所でもある。

・常にボールとマークするべきオフェンスを見て、ボールを奪えるのか、

 それとも奪えないのかを判断する。

 奪えるならば積極的に奪いに行く。

☆3対3(マンツーマンディフェンス)

・10m×20m四方のグリッドを作り、ゴールを各エンドラインの左右に

 1個ずつ配置する。ゴールは各チーム2個。

 守るゴール2個、攻めるゴール2個となる。

・オフェンスは常に数的優位になるように、3人の真ん中に位置する選手

 が左右に動いて2対1の状況を作り出す。

・ディフェンスはマンツーマンディフェンス。

 常に自分にとって一番近い選手をマークする。

・ディフェンスは自分がどの選手をマークするのか、しっかりと声で

 味方に伝える。

 また、他の2人にはどの選手をマークするのか指示を出す。

・ディフェンスはボールウォッチャーにならない。

 ボールとマークするべきオフェンス両方が見えるポジション

 を取る。

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以上が【ディフェンス基礎編】のトレーニング内容になります。

実は世間一般のサッカー経験者でも正しい姿勢でディフェンスが

出来ている選手はあまりいません。

理由としては手を抜きがちだったり、一所懸命走ろうとしないからです。

ディフェンスは手を抜いてはいけないものです。

常に100%の力を出さないとボールは奪えないし、その後の攻撃にも

繋げられなくなります。

自分よりも上のレベルのチームと対戦する場合は、100%以上の力を

出さなければボール奪う事が出来ないどころか、失点が増えてしまいます。

みなさん、ディフェンスでは絶対に手を抜かないようにして下さい。

自分たちから得点しようとしているチーム相手に手を抜いて守れる

わけがありません。

また、フットサルはフィールドプレーヤーが4人しかいません。

1人でも手を抜いたり、全力で走らなかったらそこから崩されます。

サッカーと違い誰1人さぼれないのがフットサルです。

守るのが嫌い、走るのが嫌いというならばフットサルをプレーするべきでは

ないと思います。

正しい姿勢になり、正しいポジションをとって、全力で走れば

実力が上の選手からも絶対にボールを奪えます!

みなさん、ディフェンスは【絶対にボールを奪う!失点したくない!】

という気持ちがあれば頑張れるモノです。

より上のレベルを目指しトレーニングを積んで行って下さい。