ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,12/9 チームクリニック・レポート

07,12/9に開催したチームクリニックのレポートになります。

 

当日は受講チームより

○アップを兼ねて個人でできる練習

○相手が前、高い位置からプレスを掛けてきた時の対処法

○状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー

○スペースを「作る・使う」動きの基本(攻撃練習)

以上の要望を受けトレーニングメニューを作成しました。

 

 

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☆アップ

・ランダムパス

 参加人数の半数がボールを持ち、ドリブルしながらパスを出す。

 ボールを保持していない人はジョグしながらパスを受ける。

・右足→右足のパス交換

・左足→左足のパス交換

 

 ※ポイント

  パスを出す際に相手を呼ぶ声を出す。

  受け手と出し手どちらが声を出しても良い。お互い出すのが理想。

  アイコンタクトを行う事。

 

☆個人能力向上基礎練習(ドリブル)

・上体を起こしてのドリブル。(常に次のプレーが行えるようにする)

・両足インサイド

・両足アウトサイド

・片足インアウトサイド(左右両足行う)

・足裏→インサイド

 目の前にディフェンスがいると仮定し、足裏でボールを真横に転がして

 ディフェンスをかわす。その後、即インサイドを使ってボールを

 前方に押し出す。

 インサイドで前方に押し出す事によって、ディフェンスを【抜ける】

・片足の足裏でボールを後ろに引く(左右両足行う)

・両足の足裏でボールを後ろに引く(1タッチずつ両足交互)

・両足の足裏でボールを後ろに引く(3タッチずつ両足交互)

・片足の足裏でボールを左右に動かしながら後ろに引く(左右両足行う)

 

☆相手が前、高い位置からプレスを掛けてきた時の対処法

※自チームがBOXの形でゴレイロからパスを受け、相手ディフェンスが

 積極的に前からボールを奪いに来た場合

 

・BOXの形を作り、後ろ2人前2人の状態になる。

 後ろの2人どちらかがゴレイロからボールをもらう。

 ボール保持者の対角にいるPIVOがコート中央に下りて来る。

 ボール保持者は対角のPIVOがコート中央に下りて来た事を確認し、

 そのPIVOにパスを出す。

 パスの出し手はその場にいてはディフェンスのマンマークによって

 リターンパスを受けられないので、少しコートの中央(FIXO)の位置まで

 動く。

 パスを受けたPIVOはリターンパスをFIXOに戻す。

 リターンパスを受けたFIXOは逆サイドの選手にパスを出す。

 (ディフェンスが目の前にいる事を想定し、後ろ足にパスを出す。)

 

 FIXOからパスを受けた選手は対角のPIVOをコート中央まで下ろし、

 くさびのパスを出す。

 パスの出し手はその場にいてはディフェンスのマンマークによって

 リターンパスを受けられないので、少しコートの中央(FIXO)の位置まで

 動く。

 パスを受けたPIVOはリターンパスをFIXOに戻す。

 リターンパスを受けたFIXOは逆サイドの選手にパスを出す。

 (ディフェンスが目の前にいる事を想定し、後ろ足にパスを出す。)

 

 上記の繰り返し。

 大人数で行う場合は右回りか左回りでプレーする場所をローテーション

 するとプレーしやすいです。

 

☆状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー(1)

・コーチと5m程度離れた場所に並ぶ。

・コーチが右手を上げたら右に、左手を上げたら左に走る。

・コーチが右手を上げたら左に、左手を上げたら右に走る。

・コーチが右手をパーで上げたら右に、右手をグーで上げたら左に走る。

 コーチが左手をパーで上げたら左に、左手をグーで上げたら右に走る。

※コーチの行動にだまされないよう、常に手だけで左右どちらか判断する。

 

☆状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー (2)

 

     C●   

 A○       B○

     D●

 

・上図のABは両手を肩の高さに開いて立つ。

 CDがプレーする選手

 コーチがAは「~」Bは「~」と言葉を言うので、コーチの言葉で

 ABどちらか判断し、その方向へ走りABが開いている手を叩く。

 先に手を叩いた方が勝ち。

 

例)コーチがAは「お」Bは「あ」と言葉を言います。

  その後、大声で「お」と言ったらAに向かって走り、手を叩く。

 

・数人で行い、勝負するとゲーム形式になるので楽しみながら行える。

 

☆状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー (3)

 

   A●

 

○  ○  ○

B●

 

・上図のAが指示出し、Bがプレーをする選手。

 ○がマーカーコーンで、3m間隔にマーカーを置く。

 マーカーは右から「1」「2」「3」となる。

 スタートは「2」のマーカーの前。

 Aが「1」と言ったらプレーヤーはサイドステップをし、「1」の

 マーカーを触る。

 マーカーを触ったら即元の位置(2の前)に戻る。

 Aは順不同に「1」~「3」と指示を出すので、Bはその指示に従って

 正しいマーカーを触る。

 なるべく速く行う。

 

☆状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー (4)

・5人1組になり、4人で菱形を作ってその中に1人入る。

 菱形の中にいる1人がメインプレーヤーとしてボールを1個保持する。

・菱形の4人はボールを持っているメインプレーヤーの体の向きに対して、

 【前・左・右・後】と指示を出す。

 メインプレーヤーは自分の体の向きに対して、周りから言われた声の

 場所へ向きを変えてパスをしっかりと出す。

 パスを受けた選手はメインプレーヤーへパスを返す。

・慣れてきたら指示の声を早くする。

・メインプレーヤーは指示の声に対して焦らずに、まずはボールを

 蹴りやすい位置に動かしてから正しいフォームでしっかりとパスを出す。

 焦って蹴りにくい位置で無理やりパスを出したり、インフロントや

 爪先等で雑なパスを出さない事。

・更に慣れてきたら、指示の声に【スルー】【ワンツー】などを加えると

 より負荷がかかってレベルアップ出来る。

 

☆状況把握力、状況判断力を向上させるメニュー (4)

・ビブスを3色使ってのパス回し。(今回は「赤・青・黒」の3色を使用)

・5人1組で3チーム。

・実際は10人対5人のパスゲーム。

・コーチが指示した色のチームがディフェンスとなり、10対5を行う。

 途中でコートが違う色を指示するので、即座に攻守を切り替える。

 

 ※急に攻守が切り替わるので、味方とディフェンスの色を判断する。

 

☆4人が連動しての攻撃練習(BOXからの攻撃)

・後ろの2人どちらかがゴレイロからボールをもらう。

 (例として、右ALAがパスをもらった場合)

 

・右ALAの対角にいるPIVO(左サイドのPIVO)がコート中央に下りて来る。

 右ALAは対角の左PIVOがコート中央に下りて来た事を確認し、

 その左PIVOにパスを出す。

 

・左PIVOがコート中央に下りて来たので、最初に左PIVOがいた場所が

 フリースペースとなっている。

 その空いたスペースへ向かって左ALAはライン際を走る。

 

・直接PIVOからもらえるならば、PIVOはその場から左ALAへスルーパスを出す。

 スルーパスを受けた左ALAはファーサイドへシュートを打つ。

 右PIVOはファーポストへ詰める。

 

※もし相手ディフェンスが背中に密着しているならば直接出せないので、

 一度右ALAに戻す。

 (右ALAはその場にいてはディフェンスのマンマークによって

 リターンパスを受けられないので、少しコートの中央(FIXO)の位置まで動く。)

 リターンパスをもらったFIXOは左ライン際を走っている左ALAへ

 スルーパスを出す。

 スルーパスを受けた左ALAはファーサイドへシュートを打つ。

 右PIVOはファーポストへ詰める。

 

・ゴレイロからパスをもらうのが左ALAならば全て逆になります。

 

 

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以上が07,12/9のチームクリニックメニューになります。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。