ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

08,1/5(土)【ALA1対1+フェイク講習会】レポート

08,1/5(土)に開催した【ALA1対1+フェイク講習会】の内容を公開します。

☆フットサルという競技におけるALAというポジションはとても重要です。

 (全ポジション重要ですが・・・)

 ALAは攻撃の際にはサイドライン際で攻撃に起点になり、

 ALAが1対1でディフェンスを抜いたり、

 裏を取れればそれだけで得点チャンスが作れてしまいます。

 

 ディフェンスではPIVOにパスを入れさせないために中を絞ったり、

 裏を取られないためのポジショニングをとったり、

 また、自チームのPIVOと連動するディフェンスも求められます。

 今回のポジション別講習会ではこの【ALA】に焦点を当てて

 トレーニングを行いたいと思います。

 講習会内でメインとなるのはALAがドリブル・パス・シュートといった

 選択からの1対1、そして裏を取るフェイク、パスを受けるためのフェイク

 です。

 各種メディアや雑誌で頻繁に出てくる【フェイク】という動きですが、

 ゲームの中で実際に使えているプレーヤーはどのぐらいいるでしょうか。

 私が今まで見てきたチームの中で誰からも教わらなくてもフェイクの

 動きで対戦相手を騙せている人はごくわずかでした。

 【フェイク】の動きで大事なのは、相手を騙せるかどうかです。

 大半の人がただサイドステップしてるだけだったり、

 足を前に2~3歩動かすだけだったり、

 あるいは前後に動きすぎてしまってディフェンスを振り切れない

 フェイクをしてしまっています。

 サッカーと違ってフットサルはコートが狭いですから、

 この【フェイク】という動きが出来なければ、理解出来なければ

 より上のレベルには行けませんし、試合中になかなかパスを

 もらう事も出来ません。

 ボールをもらう動きの一つである【フェイク】はフットサルで

 最も必要とされる技術だと思っています。

 この【フェイク】という動作を行う際、体の使い方はどうなるのか、

 足の動かし方(ステップ)はどうなるのか、

 その部分をしっかりと解説しお伝えしたいと思います。

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☆アップ

・参加者を2チームに分けてのゲーム

 (バスケットボール、ラグビーフットボールを足したようなゲーム)

・軽くランニング(右回り、左回り)

☆ストレッチ

☆対面パス(1)

・ALAがFIXOからパスをもらって前を向く事をイメージした対面パス

・ALAはサイドライン際に立ち、FIXOからパスをもらう。

・FIXOはALAの後ろ足にパスを出す。

 ALAは後ろ足裏でトラップしたらボールを足裏で前方に転がし、

 前を向く。

 この一連の動作が終わったらFIXOに戻す。

 これの繰り返し。

☆対面パス(2)

・実際の試合をイメージして、(1)の動作を危機感を持ちながら

 素早く行う。

・実際の試合ではALAのディフェンスがボールを奪おうと寄せて来る。

 それに対して、ボールを取られないようにする。

 もしディフェンスが寄せて来たら、素早く再度FIXOに戻す事を考える。

・最優先にするのは【ボールを取られては行けない】という事。

 早くFIXOに戻す事ばかり考えているとディフェンスの寄せの方が早くて

 ボールを奪われてしまう。

 そうならないように、まずはボールとディフェンスの間に自分の体を

 入れて、【体でしっかりボールをガードする】。

 そしてボールをディフェンスに取られないようにしてから、

 落ち着いてFIXOに戻す。

☆ミニセミナー

・様々なフェイクについての解説。

・体の向き、足の向き等の解説。

☆ALAの裏を取る動き→スルーパスを出す、受ける(1)

・パス出し(FIXO)と受け手(ALA)に分かれる。

・FIXOはセンターサークル後方2mぐらいの位置、ALAはセンターラインの

 サイドライン際に立つ。

・コーチがディフェンス役として立っているので、ALAはその裏を狙って走る。

 FIXOはタイミングよくALAにスルーパスを出す。

 ALAは常にライン際を走る事。

 少しでもコートの中に寄ってしまうとゴレイロが飛び出して来れる

 位置に入ってしまうので、シュートが打てない。

 もちろんFIXOもスルーパスはコーナーアーク手前2mぐらいに出すようにする。

・左右両サイド行う。

☆ALAの裏を取る動き→スルーパスを出す、受ける(2)

・上記と同じようにFIXOとALAに分かれる。

・(1)と違い、今度はディフェンス役のコーチが裏を取られないように、

 マークに付いて来る。

 ALAはディフェンスの動きをよく見て、裏を取れない場合は

 1~2歩後ろに戻り足下でパスをもらう。

 ※フェイクの動き

・フェイクの動きから足下にパスをもらったら、前を向いて1対1の

 ドリブル勝負をしかける。

・左右両サイド行う。

☆ALAの裏を取る動き→スルーパスを出す、受ける(3)

・上記(1)(2)の応用。

・今度はディフェンス役のコーチが裏を取られないようにしっかりマークに

 つくだけでなく、フェイクの動きにも対応するので、ALAはディフェンス役の

 コーチと裏を取るのかそれともフェイクで足下にもらうのか、

 【駆け引き】をする!

 ディフェンスがついて来ないなら裏に走る、ついて来たらフェイクで戻る、

 フェイクにもついて来たら再度裏を狙う、

 この動きを繰り返し行い、FIXOとコミュニケーションをしっかり取って

 パスをもらうようにする。

☆ALAの裏を取る動き→スルーパスを出す、受ける(3)~応用~

・上記(3)のディフェンスを実際に受講者が行う。

・ディフェンスの体の向きを解説。

☆PIVOを置いての1対1

・ALAの位置で1対1を行う。PIVOを有効活用する。

・ディフェンスはPIVOにパスを出されないポジショニングを心がける。

・FIXOはALAとコミュニケーションを取り、スルーパスか足下か判断を早くする。

・ALAは積極的に裏を狙う。裏を狙って、ダメならフェイクで戻って足下で

 パスを受ける。

 パスを受けたら1対1。

 PIVOとワンツーパスも選択肢に入れる。

☆ゲーム

・【パスをもらう動き=フェイク】を意識してのゲーム。

・ディフェンスの側にいたらパスをもらう事は出来ない。

 だからディフェンスのマークを外すためにフェイクをかける必要がある。

・ボール保持者は無理してパスを出そうとせず、パスコースが無ければ

 簡単に後ろに戻す事。

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以上が08,1/5(土)に開催した【ALA1対1+フェイク講習会】の内容に

なります。

チーム練習等の参考にしていただけたら幸いです。