ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

ジュニアユース・フットサルスクール日記(5/8) 第1回

JY競技クラスのフットサルスクールは5/8に第1回を

迎えたばかりですが、スクールの流れやトレーニング内容について

ふりかえりたいと思います。

 

☆5/8開催

 

コーチも生徒も緊張?した初めてのJYスクールは

新一年生4名からのスタートでした。

少し肌寒かったので、アップはまずは1人ボール1個を

使って自由にコートの周りをドリブルしてもらいました。(5分ぐらい)

 

そして次にコーディネーショントレーニングの要素を

含んだアップとして、指差しターンを行いました。

3人が3m間隔でトライアングルを作り、その中に1人が入ります。

外側の3人が指で右か左を常に指し続け、中の1人が

その指の指した方向の人と向かい合うようにするというゲームです。

(一瞬で指した人の方にジャンプして正対します。)

間違えても良いので、常に一定のリズムでポンポンポンと

ジャンプしてもらいます。

※1人15秒を2セット

 

コーディネーションが終わったところでボールを使った

パス&トラップ&シュートの基礎練習です。

 

3つのマーカーで2m間隔の正三角形のエリアを作り、そのマーカーとマーカーの辺がゴールと設定します。

ゴールの中にDF役が1人入り、オフェンス役が外に4人輪を作るように立ちます。

オフェンス4人が2タッチでパスを回し、DFを動かして

シュートチャンスを作り、マーカーとマーカーの辺を通したら得点となる。

これを20分程度。

※ポイントは体の向きです。横から来たパスを素早く左右どちらかに

 展開しないとDFの体勢は崩れないので、左右どちらにも早く

 パスを出せるようにする体の向きが必須です。

 短い距離のパス精度、足裏トラップ、体の向き、といった技術を

 向上させるためのトレーニングです。

 

・ドリブル練習

マーカーを使ってのインサイドと足裏を駆使してのドリブル練習

 

・GK専門トレーニング

 

最後に2対1を行いました。

この2対1が今月のメインテーマとなります。

フットサルはサッカーの5分の1程度の狭いコートで行うスポーツで、

誰にでも得点チャンスがあります。

ゴール前ではシュートを狙ってもらいたいという事から2対1を取り入れました。

 

通常2対1というと攻撃側が1人多いので有利と思われますが、

それでもトップレベルの試合で毎回2対1で得点が生まれる事は

ありません。

それは2対1の場面で、

・相手DFを引き付ける

・フリーの味方が余裕のある状態でシュートを打てていない

からです。

ゴール前の基本はシュートです。

ボール保持者がシュートを打とうとするからDFはシュートブロックを

意識するのです。

「シュートを防ごうとする」という事はDFはボール保持者に

体を寄せなくてはいけません。

ボール保持者とDFとの距離が縮まれば縮まるほど、

もう1人の味方に余裕が生まれます。

ボール保持者がDFを引き付けるからこそ、もう1人の味方と

DFとの距離が広がるので、もう1人の味方はより余裕がある状態で

パスを受ける事が出来ます。

 

更に、DFを引き付けてパスを出した選手が再度ボールを受けようと

ファーポストへ走れば、もう1人がGKを引き付けているので、

無人のゴールに押し込むだけで得点する事が可能です。

 

実戦でこれらの事を無意識に出来るようになれば

フットサルでは楽に得点を重ねられます。