ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

08,3/8(土)コンビネーションプレー講習会・【テーマ:パラレラ+2人での崩し】レポート

08,3/8(土)に開催したコンビネーションプレー講習会

【テーマ:パラレラ+2人での崩し】のトレーニング内容になります。

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☆アップ

・フリーランニングのランダムパス(インサイドキック)

 フルコートを自由に動きながらパス交換を行います。

 ボール保持者は常にドリブル、ボールを持っていない選手は常に

 軽く走り続ける。足を止めないでプレー。

 ↓

・下半身のストレッチ。

・フリーランニングのランダムパス(ループボール)

 上記と同じようにパスをループパスにして行います。

 ↓

・上半身のストレッチ

☆パス練習

・インサイドキックのフォーム修正

 右足→右足、左足→左足

※試合でボールを運んだり攻めているゴールへ向かうには

 狙ったところへ正確なパスを出す事が必須です。

 パスの精度が低ければ得点するどころか、パスが1本も繋がらず

 相手選手に奪われて、守ってばかりのつまらないフットサルに

 なってしまいます。

 ですから、どんな練習でもまずは謙虚に手を抜かず、1球1球を無駄に

 する事なく、1本のパスを丁寧に出す事を心がけて下さい。

☆パラレラ解説

・FIXOがALAにパスを出して、パスを受けたALAは前方の

 コーナーアーク付近のオープンスペースへ膝上ぐらいのループパスを出す。

 ループの縦パスを出す際は体を縦に向けない。

 コートの中側を向いていればPIVOに当てられるかもしれないし、

 DFがPIVO当てを意識するので中を絞るポジションを取らざるを得ません。

 という事はライン際の縦のパスコースがあくので、

 パラレラのパスを出すコースが出来る。

 縦を向いてしまうと目の前のディフェンスに縦のパスコースを

 切られてしまってパスをカットされてしまう。

 だからパラレラのループ縦パスが出せるようになる。

・FIXOはALAにパスを出した後、ALAがオープンスペースへパスを出すので、

 そのパスに向かって走る。

・FIXOが走るタイミングは、パスよりも後。

 パスが出るよりも早く走ってしまうと、パスが自分の後ろから出て来る

 事になるので、シュートが打ちにくい。

 先に縦パスを出させて、そこに走り込めば当然ボールは自分の前にあるので

 シュートが打ちやすい。

・ALAへのパスは基本、後ろ足に出す。

 前足に出してしまうとディフェンスに近いので、ボールを奪われる

 可能性がある。

 もしパスの精度が低くて前足に来た場合は、爪先(中指~小指)を使って

 ノートラップで素早く縦パスを出す。

 ノートラップで素早く出せばディフェンスが寄せて来る前にパスを

 出せるので、パスが通る。

※状況に応じてトラップするのか、ノートラップで出すのか、

 使い分けが必要になってきます。

☆パラレラのための膝上ループパス練習

・3人1組で3m間隔のトライアングルを形成する。ボールは3人で1個。

・パス出し→ループパス→トラップ役兼パス出し、の順で回して行く。

<右回りの場合>

・まずパス出しが左側選手の右足にパスを出す。

 左側の選手は右足裏でトラップ。

 トラップする際の体の向きはパス出しを向く事。

 右足裏でトラップしたら、体の向きを変えずに自分の左側の選手に

 右足でループパスを出す。

 ループパスを受けた選手はまずトラップする。

 そしてボールをコントロールした後、左側選手の右足にパスを出す。

 左側の選手は右足裏でトラップ。

 トラップする際の体の向きはパス出しを向く事。

 右足裏でトラップしたら、体の向きを変えずに自分の左側の選手に

 右足でループパスを出す。

 これの繰り返し。

※もしパスの精度が低くて前足に来た場合は、前足の爪先(中指~小指)を

 使って縦パスを出す。

 その際、ボールの下に爪先を入れて、膝から下のスナップを効かせて

 跳ね上げるようにパスを出す。

<左回りの場合>

・パス出しが右側選手の左足にパスを出す。

 右側の選手は左足裏でトラップ。

 トラップする際の体の向きはパス出しを向く事。

 左足裏でトラップしたら、体の向きを変えずに自分の右側の選手に

 左足でループパスを出す。

 ループパスを受けた選手はまずトラップする。

 そしてボールをコントロールした後、右側選手の左足にパスを出す。

 右側の選手は左足裏でトラップ。

 トラップする際の体の向きはパス出しを向く事。

 左足裏でトラップしたら、体の向きを変えずに自分の右側の選手に

 左足でループパスを出す。

 これの繰り返し。

※もしパスの精度が低くて前足に来た場合は、前足の爪先(中指~小指)を

 使って縦パスを出す。

 その際、ボールの下に爪先を入れて、膝から下のスナップを効かせて

 跳ね上げるようにパスを出す。

☆パラレラ実戦練習

・FIXOのフェイク解説

 FIXOがALAにパスを出した後、そのままのスピード・動きで

 オープンスペースへ走ってもDFを振り切る事が出来ないので

 当然シュートブロックされてしまうか、シュート自体が打てない。

 オープンスペースでシュートが打てるようなボール保持をするには

 パスを受ける前に一回DFの裏を狙うようなフェイクが必要になる。

 ALAにパスを出した後、単純にDFの真裏に走ろうとする。

 DFは裏を取られるのが一番怖いから必ずついて行く。

 DFを引き付ける事が出来たら、そこからコーナーアーク付近の

 オープンスペースへ走る。

 DFを振り切った状態でボールを保持出来るので、

 シュートが打てる。

・左右両サイド行う。

<実践練習(1)FIXO→ALA>

・FIXOとALAの2人でシュートまで持って行く。

・ALAの前にDFを立たせて常に中のパスコースを切らせる。

・ALAはDFにパスをカットされなようにライン際へ膝上ぐらいの

 ループパスを出す。

・FIXOはALAからパラレラのパスを受けてファーポストへシュート。

 左右両サイド行う。

<実践練習(2)FIXO→ALA+PIVO>

・FIXOとALA+PIVOの3人でシュートまで持って行く。

・ALAの前にDFを立たせて、DFには中と縦、好きなパスコースを切ってもらう。

・ALAはDFのポジションを見て、中が開いていればPIVOにパスを出し、

 縦が開いていればパラレラのパスを出す。

 パラレラの場合はFIXOがALAからのパラレラのパスを受けて

 ファーポストへシュート。PIVOがファーポストへ詰める。

・PIVO当ての場合はPIVOに当てたALAがそのままPIVOによって行き、

 落としのパスを受けてシュートを打つ。

 左右両サイド行う。

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以上がパラレラ講習会のトレーニング内容になります。

チーム練習、自主トレーニングの参考にしていただけたら幸いです。