ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

08.12/14(日) ヨココムフットサルクリニック:レポート

08,12/14(日)に開催したヨココムフットサルクリニックのレポートです。

【テーマ:カウンターで確実に点を取る その2】

 

 

<アップ>

 

○ジャンプ

 

・軽く跳躍、かかとをお尻につける跳躍、膝から下を外に片足ずつ交互に開いて

 手でタッチしながら軽く跳躍、膝から下を内に片足ずつ交互に曲げて、

 踝を手でタッチしながら軽く跳躍、跳躍しながら腿上げ(片足ずつ)

 両手両足を大きく開いて軽く跳躍、両手両足を開いての跳躍を早く、

 肘を曲げて腕を頭の上まで上げて、両手両足を開いての跳躍を

 最大の速さで行う。

 

○パス&ラン

 

・走りながらのインサイドトラップ、パスの練習

(カウンター時(2対1)にスルーパスを受けるイメージを持って)

 マーカーを4つ使い、長方形のグリッドを作る。

 プレーは常にマーカーの外。

 縦の長い距離を走る選手にあわせて、スルーパスを出す。

 走って受ける選手は前足のインサイドでトラップする。

 トラップしたら正面のマーカーにいる味方にパスを出す。

 パスをもらった選手は1歩だけドリブルして、縦の長い距離を走る選手にスルーパスを出す。

 パスの出し手がトラップして、パスを出せる状態になっている事を

 確認して、受け手は走り出す。

 カウンターを意識してもらいたいので、スピードを落とさないために

 パスは前に出してもらうよう声の指示と手で前に出せというジェスチャーをする。

 

<2対1(テーマ:人数を増やす)>

 

・オフェンスはコート中央(A)と右サイド(B)に分かれる。

 DFはゴール脇からボールを持って、ドリブルする。

 DFがドリブルを開始したらスタート。

 DFはセンターサークル付近までドリブルし、センターラインまで来たらAにパスを出す。

 パスを受けたAはゆっくりDFに近づくようにドリブルし、

 BはAの背中を回るように全力で走ってAを追い越そうとする。

 AはBが自分を追い越す瞬間にパスを出すか、パスフェイントから自分が

 ドリブルするかを選択してプレーする。

 BがAを追い越す事によってオフェンスの人数が増える。

 その人数が増えた瞬間にパスを出すにしろ、パスフェイントからのドリブルにしろ、

 味方を有効活用する事によってDFを迷わす事が出来る。

 

※なぜDFを迷わせる事が出来るのか

 

 Aがコート中央、Bが右サイドにいる時にDFの体の向きは

 AとBとボールの全てが見れる姿勢になっている。

 Bがそのまま右サイドを真っ直ぐ走っただけでは、DFの体の向きは同じまま

 なので、全て把握出来ているから右を切るワンサイドカットさえ出来れば

 パス、ドリブルどちらにでも対応が出来る。特に混乱はしない。

 フットサルのセオリーで対処出来る。

 

<3対2(DFが横並びの場合)>

 

・オフェンスがコート中央(A)と右サイド(B)、左サイド(C)に分かれる。

 DFの2人は横並びになる。

 (フットサル、サッカーのセオリーでDFの横並びは有り得ないが、

 対戦相手のDFが横並びにだった時に得点出来るように練習しました。)

 DFのどちらかがBにパスを出す。

 パスを受けたBはコート中央にドリブルし、右サイドにスペースを作る。

 AはBが空けたスペースに走りこんで、Bを追い越す動きをする。

 BはAにスルーパスを出し、Cは全力デファーポストへ走る。

 パスを受けたAはファーポストへシュートを打ち、Cがファーポストでプッシュシュート。

 

<3対2(DFが縦並びの場合)>

 

・オフェンスがコート中央(A)と右サイド(B)、左サイド(C)に分かれる。

 DFの2人は縦並びになる。

 DFはAにパスを出す。

 パスを受けたAはゆっくりと敵に近寄っていく。

 (ゆっくりドリブルする事によってタメを作る)

 Aがタメを作っている間にBとCは縦並びの前衛のDFと同じラインまでサイドを上がる。

 BとCがDFの前衛と同じラインまで上がった時にAはB(C)にパスを出す。

 パスを受けたB(C)はDF前衛と後衛の間を通すスルーパスを逆サイドに出す。

 逆サイドにスルーパスを通したらB(C)はファーポストへ走る。

 B(C)からのスルーパスを受けたC(B)はトラップし、GKを引き付ける。

 GKを引き付けたらゴールは無人になるので、ファーポストへ走ったB(C)にラストパスを出す。

 ラストパスを受けたB(C)は無人のゴールにプッシュシュートを打つ。

 

<4対2(オフェンスの数優位を活かす)>

 

・オフェンスはダイヤ・BOXどちらでも可。

 ダイヤの場合はALAの位置で1対1の局面を作る。

 そして、FIXOがALAを追い越す動きをして人数を増やして1対1から2対1に変化させる。

 DFが追い越した選手に引っ張られたらボール保持者はドリブルをしてシュートを狙う。

 そうすると、もう一人のDFを引き付ける事が出来るので、フリーになった逆ALAを使える。

 DFがボール保持者をマークしたままならば単純にボール保持者を追い越した

 味方にスルーパスを出して、パスを受けた選手はGKを引き付けた後に

 ファーポストへラストパスを出す。

 逆ALAがファーポストへ詰めれば無人のゴールに押し込める。

 オフェンスはディフェンスの倍の人数いるので、どの位置でもボール保持者が

 ディフェンスを引き付けられれば必ず1対1の状況が作れる。

 一つのポジションで1対1をしているという事はボールが無い場所では3対1になるはず。

 3対1という事はフリーな選手が2人いるという事です。

 1対1の状況から追い越す動きで数優位を作って攻撃するのか、

 1対1でディフェンスを一人引き付けておいて、よりフリーな選手が多い

 逆に展開して攻撃をするのか、可能性は沢山あります。

 カウンターで確実に得点するためのポイントは、

 「1対1からの人数変化=攻撃の人数を増やす」です。

 

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以上がヨココムフットサルクリニックのトレーニング内容になります。

チーム練習等の参考にしていただけたら幸いです。