ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

09.5/11(月) 月曜初級クリニックレポート

<5/11(月)クリニック>

09,5/11(月)に府中SGで行った月曜初級クリニック、

【テーマ:動きながらのボールコントロールとフットサルセオリー】

のレポートになります。

☆足裏ボールコントロール(1)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏でボールを押さえ、逆足でケンケンするようにして1ステップずつ、

 前に進んで行く。帰りは逆足。

・片足の足裏でボールを押さえ、逆足でケンケンするようにして1ステップずつ、

 後ろに下がって行く。帰りは逆足。

☆足裏ボールコントロール(2)

・試合中、DFが前からボールを奪いに来た時に足裏でボールを動かして

 かわす技術練習。

・片足の足裏でボールを押さえ、逆足でケンケンするようにして1ステップずつ、

 後ろに下がって行く。

 軸足で後ろに1ステップ下がって、その足が地面に着地すると同時に

 ボールを押さえていた足裏で前にボールを跳ね返す。

 この時、足の向きは地面と平行にせずに、爪先と踵と地面で三角形を作るようにする。

 (車のアクセルorブレーキを踏むような)

 そして親指の付け根辺りで強くボールを前に弾き返す。

 ボールをその場に止めてから押し出すのではなく、一瞬で跳ね返すようにします。

☆足裏ボールコントロール(3)

・前方にドリブルしながら途中、足裏で内側にボールを動かす。

 内側に動かしたら逆足で止める。

 (右足でドリブルした場合は右足裏で左側真横にボールをスライドさせる)

・この繰り返し。慣れて来たら逆足も行う。

☆足裏ボールコントロール(4)

・上記プレーの応用。

・足裏で真横にスライドさせて目の前のDFを抜いたら(イメージ)

 逆足のインサイドを使ってボールを前に押し出す。

 DFを横にかわすのは足裏で、縦に抜くのはインサイド。

☆足裏ボールコントロール(5)

・2人1組を作って、5m間隔で向かいあう。

・オフェンスがボールを保持してスタート。

・オフェンスはボールを足裏で押さえ、後ろにステップしながら下がって行く。

 DFは下がるオフェンスを追いかけるように真っ直ぐ進んで行く。

 オフェンスは自分とDFとの間合いを取り、自分が抜ける間合いになったら

前述の(1)~(4)を駆使して前方にかわす。

☆フットサルの基本技術

・スクエアパス

・4人が8m間隔の正方形を作る。

・常に攻めているゴールがどちらの方向かをイメージしてプレーする。

・横パスをもらったら足裏でボールを攻めているゴール方向へ動かし、

 体も前を向くようにする。

・慣れて来たら体の向きをより楽にする。

 例えば、真横を見ながら体の向きも真横を向いていた場合、

 実際に横パスをトラップしてからボールと体の向きを攻めているゴールに

 向きなおすには2秒はかかってしまう。

 それでは遅い。DFに寄せられてしまう。

 だからこそ、体の向きに注意を払う。

 

<右サイドの場合>

・左足は左サイドのボール保持者に向ける。右足は右サイドのライン際に

 平行になるような向きにする。 

 そうすれば自ずと、左サイドの味方と攻めているゴール方向、両方の

 敵と味方の位置が瞬時にわかるし、実際に体がトラップした瞬間には

 攻めているゴールを向けている。

※左サイドの場合は全て逆足。

☆パス回しのためのトラップ、パス練習(1)

・ハーフコートの大きさでマーカーの目印を逆台形に置く。

(図1)

│a○●              ●b○│

│                   │

│                    │ 攻めている方向↑

│  ●             ●  │ 

│ c○。            d○  │

│                   │

-------------------- →ペナルティエリア

・逆台形を4つのマーカーで作る。

・参加者は逆台形の4つのマーカーのうち、攻めているゴール側にある

 右サイドと左サイド2つのaとb位置に分かれる。

 後ろのマーカーにも1人ずつ配置する。

・後ろのマーカーにいる1人がボールを保持した状態からスタート。

 ボール保持者cは逆サイドの選手dに横パスを出したら攻めているゴールに

 向かって真っ直ぐ走る。

 cがパスを出して走った瞬間に、前にいるaは下のマーカーの位置に下りて来る。

(図2)

│ ●              ●   │

│              b○ │

│         c○           │ 攻めている方向↑

│  ●            ●    │

│a○              。d○   │

│                    │

--------------------- →ペナルティエリア

この状態の時にcはaとdをマークしているDFの位置で

パスをもらえるかどうか、わかるはずです。

もしaとdのDFが中を絞っているようならばパスをもらえません。

という事は真ん中にいても、いつまで待ってもパスは出てこないので、

バランスを整えるために左サイドに開く必要があります。

違う言い方?をすると、cはパスをdに出して走っている間にDFが

何処にいるのか見えるはずなので、真ん中にたどり着く前にdから

パスをもらえるかどうかわかります。

だから真ん中にいるのはほんの一瞬だけとなります。

常に自分のDFの位置を把握し、もらえるかもらえないかの判断を早くする。

そしてもらえないならば「くの字」の動きでサイドに開くようにします。

あと、余裕があるならばdのタメがあっても良いと思います。

このパスを出したら真ん中に抜ける。

そして、このパスを出して走った選手が空けたスペースを埋めるように

前にいる選手が下りる。この繰り返しです。

☆パス回しのためのトラップ、パス練習(1)

・パスコースの選択肢を増やすために体の向きに気をつける必要があります。

 図(2)のdがボールを保持した時に横(コートの中もしくは逆サイド)を

 向いているとパスコースがaだけになってしまいます。

 この状態だと目の前のDFに寄せられたら横パスかGKへのバックパスだけに

 なってしまいますし、横パスをaに出した瞬間にaをマークしているDFに

 パスカットを狙われる危険があります。

 ですからパスコースを増やすためにも体の向きが重要になってきます。

 ではどうしたらパスコースを増やるのか?

 それは攻めるゴールを向く!です。

 dがcからパスをもらう時に一回足裏でボールを止めて、

 そのトラップした足でボールをまたぐようにして、体の向きを横から

 攻めているゴールを向くようにします。

 そうすれば、体が前を向いているわけだからaだけでなく、cとbにも

 パスが出せます。

 もしbにパスが出せればbとcでワンツーパスが出来てDFを崩す事が出来ます。

 cに出したとしてもcの後ろのDFがぴったりとついていなければ

 右足裏でトラップすると同時にターンして、攻めるドリブルを行う事も可能です。

・パスコースが横パス(a)だけだとDFにパスカットを狙われる事になるので、

 DFにボールを奪う予測を立てさせないためにもパスの選択肢は増やすべきです。

 そのためには体の向きに気をつける必要があります。

 意識しましょう。

☆体の向きを意識した6対1

・オフェンスは2タッチ以内でプレーをする。

・左右どちらにもパスが出せる体の向きにする。

☆体の向きを意識した5対2

・ルールは上記と同様。

☆ゲーム

**********************************

以上が09,5/11(月)のナイタークリニックの内容になります。

チーム練習等の参考にしていただけたら幸いです。