ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

育成の現場から

おもわず「育成の現場から」というタイトルをつけずにはいれれない気持ちになってしまいました。

プロのスポーツ選手にとっての目標やモチベーションを考えた時、

・給与

・名誉

・良い環境の獲得

・スポンサー獲得

・自身の価値を高める

etc・・・

これらが基本として挙げられると思います。

そして、上記の物を得るために必須なのが「勝利」です。

"プロ"は結果が全てです。

高い給料をもらって勝てなければどうなるか?

負け続けたらスポンサーは?

勝てなくなったら自身の価値は?名誉は得られるのか?

という事を総合して「勝利」を目指すし、勝つ事に貪欲になれるんだと思います。

それなら"プロ"ではないアマチュアはなんのためにプレーをするのでしょうか?

目標は?動機は?

私は今U-18とU-15をあわせて3チームを指導しているので、

各大会やリーグで数多くのチームと選手を見る機会があります。

そこで目に付くのが「頑張らない選手たち」です。

・全力で走らない

・身体をぶつけない

・ディフェンスをさぼる

・味方のフォローに走らない

・へらへら笑ってプレーをする

・ミスしても笑ってる

・チームメイトと談笑しながらプレーをする

本当に多いし、酷いです。

一所懸命な選手がいると余計に目立ちます。

チーム自体が「頑張らない」選手の集まりであったりもします。

ですが、そのようなチームにも必ずベンチには監督・コーチ・顧問の先生は

座っています。

なぜ、それを認めてしまっているのかわかりません。

先ほど、"プロ"はいくつかの理由があるからこそ「勝利」という結果に

貪欲だと書きました。

ですがアマチュアだから「勝利」に貪欲になれないというのはおかしいと思います。

自身が上手くなりたい!と思ったら自然と全力でプレーをするはずです。

・目の前の選手に負けたくない、

・チームメイトよりも良いプレーがしたい

・点を取りたい、

・失点したくない、

だからこそ全力でプレーしなければそれらは成し遂げられません。

言葉では「勝ちたい」といってもプレーが全力でなければ

「何を言ってるの?必死にやってないでしょ?全力を出してないでしょ?」

と思われてしまいます。

そのような選手を生み出してしまっている育成の現場が非常に残念です。

中学生、高校生年代は思春期なので、精神面でのコントロールが非常に難しいです。

ですが、指導者は指導することの"プロ"であるはずです。

・頑張らない選手

・マナーが悪い選手

たちに態度を改善させるためのモチベーションコントロールは絶対に必要です。

それらが出来ないならば育成の現場から離れるべきだと思います。

メディア等で「最近の若者たち」という言葉が溢れ、

学校の先生たちも子供が言う事を聞かないだとか、親の教育が悪いだとか、

全て人のせいにしています。

育成の現場に立つならば覚悟を持たなければいけないと思います。

その覚悟がない人が育成の現場に立っているから、余計に悪い方向へ行ってしまいます。

子供のせい、親のせいにせずに、真剣に子供たちと向かい合って

「対話」をしてもらいたいです。

そのうえで、モチベーションを向上させるのが良い指導者だと思います。

指導者は「導く者」です。