ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

09.9/7(月) 月曜初級クリニック:レポート

09,9/7(月)に府中SGで行った月曜初級クリニックのレポートです。

●足裏技術向上トレーニング(1)

・足裏(指~指の付け根)でボールを押さえて、前後に 大きくボールを動かす。右足×10回、左足×10回。

・慣れて来たら軸足でケンケンをするように細かいステップをつけながら、上記をプレー。

・同じように左右行う。

●足裏技術向上トレーニング(2)

・足裏(指~指の付け根)でボールを押さえて、ボールを「右斜め前→体下→左斜め前→体下」と

 大きくV字を描くようにボールを動かす。

・慣れてきたらプレースピードを速くする。

●下がりながらの足裏トラップ

・2人1組でボールを1個保持。

・パスの出し手Aと受け手Bの距離は5mぐらい。コートの横幅を使ってプレーする。

・Aはボールを保持した状態でコートの真ん中に立つ。

・Bはサイドライン際に立つ。

・AはBにパスを出したら後ろ向きに軽く走る。Bはパスを足裏で前に押し出すトラップをして、

 そのままコート中央までドリブルする。

 コート中央までドリブルしたら反対側にいるAにパスを出す。

 Aはパスを足裏で前に押し出すトラップをして、そのままコート中央までドリブルする。

 コート中央までドリブルしたら反対側にいるBにパスを出す。

・これの繰り返し。

●ボールコントロールトレーニング

・1人1個ずつボールを保持する。

・ボールを目の前に置く。

・右足アウトサイドで1回軽く右側へ押し出す。右側へ押し出すと同時に

 右側へ1ステップ踏んで、2ステップ目に右足裏でボールを押さえる。

 右足裏でボールを押さえたら、右足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの右側へ右足を着ける。

 ↓

右足を地面に着地させると同時に左足を右足に近づけて、左足の膝を曲げて、

 左足アウトサイドで左側に1回軽く押し出す。左側へ押し出すと同時に

 左側へ1ステップ踏んで、2ステップ目に左足裏でボールを押さえる。

 左足裏でボールを押さえたら、左足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの左側へ左足を着ける。

 ↓

 左足を地面に着地させると同時に右足を足に近づけて、右足の膝を曲げて、

 右足アウトサイドで右側に1回軽く押し出す。右側へ押し出すと同時に

 右側へ1ステップ踏んで、2ステップ目に右足裏でボールを押さえる。

 右足裏でボールを押さえたら、右足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの右側へ右足を着ける。

・これの繰り返し。

・細かいステップで行う。

・慣れて来たらプレースピードを速くする。

●1対1のトレーニング~相手の逆を突くドリブル~

・2人1組を作り、OFとDFに分かれる。

・OFとDFの距離は1mぐらいの短い距離でプレーする。

・OFがボールを保持した状態から始める。

・DFはわざとOFの動きについて行く。大げさに騙される。

・あくまでOFが「目の前のDFの逆を突くとはどういう事か」を覚える事が目的。

<DFの右側に抜きたい場合>

・ボールを目の前に置く。

・左足アウトサイドで左側に1回軽く押し出す。

 ↓

 その瞬間(左足アウトサイドでボールを左側へ押し出した瞬間)にDFはボールに釣られて動く。

 ↓

 OFはDFが左足でのボールコントロールにDFが釣られて、自分にとって左側へ動いた事を確認する。

 ↓

 DFが釣られて左側へ動いた事を確認したら、「すばやく」、

 左側へ1ステップ踏んで、2ステップ目に左足裏でボールを押さえる。

 左足裏でボールを押さえたら、左足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの左側へ左足を着ける。

 ↓

 左足を地面に着地させると同時に右足を足に近づけて、右足の膝を曲げて、

 右足アウトサイドで右側斜め前(DFより後方へ)に強く押し出す。

※右側に抜きたいのだから、DFを1回左側へずらして、右側にドリブルで抜くためのスペースを作る。

 左足アウトサイドでボールを左側に動かして、DFがついて来たら即逆へドリブルする。

●スクエアパス(1)

・4人が8m間隔の正方形を作る。(5人以上いたので、各マーカーに2人ずつ配置。プレーが終わる度に前後でプレーする人を入れ替える。)

・DF役としてマーカーを4角に設置する。

・プレーヤーは4角のマーカーよりも2歩程度後ろでプレーする。

・常に攻めているゴールがどちらの方向かをイメージしてプレーする。

・横パスをもらったら足裏でボールを攻めているゴール方向へ転がし、

 体も前(攻めている側にいる味方)を向くようにする。

・DF役のマーカーから遠い足へパスを出す。(時計回りの場合は右足へパス)

・これの繰り返し。

●スクエアパス(2)

・4人が8m間隔の正方形を作る。(5人以上いたので、各マーカーに2人ずつ配置。プレーが終わる度に前後でプレーする人を入れ替える。)

・DF役としてマーカーを4角に設置する。

・プレーヤーは4角のマーカーよりも2歩程度後ろでプレーする。

・常に攻めているゴールがどちらの方向かをイメージしてプレーする。

・(1)での「ボールを攻めているゴール方向へ転がして、体も攻めているゴール方向へ向ける」

 というプレーだと若干時間がかかってしまう。

 よりプレースピード(前を向く時間)を短縮するために以下のプレーを行う。

<左サイドでのプレー>

・DFから遠い足(右足)の裏で横パスをトラップしたら、右足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの奥側(コート中央側)へ右足を着ける。

 右足を地面に着けると同時に体を左に回転させ、左足を腰から外側に開き、

 攻めているゴール方向を向く。

 前を向いたら正面の味方のDFから遠い足(右足)にパスを出す。

・これの繰り返し。

●基礎技術&視野の確保

・マーカーを8個使って正方形を作る。

・マーカー3つで正方形の一辺を作る。

・各マーカーの間隔は1m。

・7人でプレー。

・7人それぞれがマーカーとマーカーの間に入る。

 7人でプレーをするのだから一辺だけ誰もいない辺が出来る。

・ボール1個使い、それを手で保持する。

・ボール保持者はボールを手で他7人の誰かにパスを出し、

 空いている辺に移動する。

 この時、必ずマーカーの外を通って移動する。

<ポイント>

・パスを出す際に名前を呼んで「パスを出します」という事を意識させる。

・パスを出した後はなるべく早く移動する。そして走るスピードも速く。

●基礎技術&視野の確保(2)

・(1)のトレーニングに慣れたらボールを足で扱う。

 フリータッチ(タッチの回数制限無し)なので、落ち着いて顔を上げて、

 味方の名前を呼んで精度の高いパスを出す事をこころがける。

●ゲーム

<アドバイス

・パスを足下に欲しい時には両手で足下を指すか、「足下」と言って味方に自分がどんなパスを欲しがっているのかを伝える。

・走っている前にパスを出して欲しい時は手で自分の前方を指す。または声で「裏」「前」といった指示を出す。

オフサイドが無いので、相手ゴール側にスペースがあれば前に走る。

 ただし、DFがついて来た場合はスペースが無くなるので、逆にコート中央に空いたスペースへ下りて

 「くさびのパス」を受けるようにしないとFIXOとの距離が開きすぎて

 パスが通らなくなるし、バランスが悪くなる。

・サイドでパスをもらう際、ボール保持者(FIXO)の方を向いてしまうと、自然と自分の体は攻めているゴールに対して背中を向けてしまう。

 これではパスをもらってもDFが後ろからプレッシャーをかけて来るので、

 攻めているゴールを向けないし、無理やり向こうとするとボールを奪われてしまう。

 【前を向く】ためにはサイドでボールをもらう際、体はコート中央を向く。

<左サイドの場合>

・左サイドラインに背中を向けて、右手と右足は守るゴールに向け、左手と左足攻めているゴール方向へ向ける。

 そうする事で、FIXOからのパスを右足裏で止めた後、右足をボールから離してボールをまたぐようにして、

 ボールの奥側(コート中央側)へ右足を着ける。

 右足を地面に着けると同時に体を左に回転させ、左足を腰から外側に開く事で簡単に前を向ける。

 前を向いた後は目の前のDFの立ち位置が縦を切っていたらPIVOへパス、

 内を切っていたら縦にドリブル突破をすれば良い。

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以上が09,9/7(月)に行った月曜初級クリニックのレポートになります。

チーム練習及び自主トレの参考にしていただけたら幸いです。