ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

09,12/10(木) JYフットサルスクール

☆U-15参加メンバー:盛、上、晃、原、堀、頼、隼、泰、住、鈴、角、歩

●アップ

・コートを左右2周ずつドリブル

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●ランジウォーク

・フロント、バック共に40mを1本ずつ。

●ボールコントロール(キック)

・2人1組でボール1個。

 ボール保持者が後ろに走りながらパートナーに「ふわっ」とした浮き球を軽く投げる。

 パートナーは前方に走りながらプレーする。

(1)左右交互にインサイドキック

(2)左右交互にインステップキック

(3)左右交互に腿トラップからインサイドキック

(4)左右交互に胸トラップからインサイドキック

(5)スタンディングヘッド

(6)ジャンピングヘッド

●足裏ボールコントロール(1)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 大きく前後に動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

・左右両足行う。

●足裏ボールコントロール(2)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 左右両足を使ってボールを左右に大きく動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

●足裏ボールコントロール(3)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 アルファベットの「V」を描くようにボールを、「右斜め前→足下→左斜め前→足下→右斜め前→足下」と繰り返して動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

・左右両足行う。

●ボールコントロール(インサイド)

・両足の間にボールを置き、両足インサイドで交互に細かくタッチ。

●ボールコントロール(アウトサイド→インサイド)

・アウトサイドとインサイド、左右両足を交互に1タッチずつ。

 (右アウト→右イン→左アウト→左イン)

●ボールコントロール(アウトサイド→足裏)

・その場でプレー。

・右足アウトサイドで軽く右に弾き、右側に転がったボールを右足の足裏で止め、

 止めた足裏をボールから離し、ボールをまたぐようにボールの右側へ右足を着地させる。

 (ボールが右足と左足のちょうど真ん中にあるように)

 右足をボールの右側へ着地させたら左足の膝を内側へ折って、左足アウトサイドで

 左側へボールを弾く。

 左側に転がったボールを左足の足裏で止め、止めた足裏をボールから離し、

 ボールをまたぐようにボールの左側へ左足を着地させる。

 (ボールが左足と右足のちょうど真ん中にあるように)

・これの繰り返し。

●ボールキープ(奪い合い)

・1人1個ずつボールを保持し、センターサークルの中にメンバー全員が入る。

・常にボールを体の近くに置きながら、自分以外全員のボールを全てサークル外に出す。

・なるべく背中を向けず、ボールを前に置いた状態で奪い合う。

・足裏、インサイド、アウトサイドを駆使してボールをコントロールする。

・後ろや横を向いてボールをキープしようとしないで、前を向いて相手とボールをさらしながらプレーする事を心がける。

●足裏トラップ(1)

・2人1組でボール1個。ボールを持っていない側(A)が後ろに

 ジョグで下がり、そこにもう1人(B)がパスを出す。

 Aは後ろに下がりながらインサイドでボールをその場に置くようにトラップする。

 その場にボールを置いたら再度後ろ向きでジョグ。

 BはAが置いたボールに対して走り寄り、再度Aに軽くパスを出す。

 BからのパスをAはインサイドでその場に置くようにトラップ・・・

 これをサイドラインからサイドラインまで繰り返す。

 足裏でトラップするバージョンも行う。

●足裏トラップ(2)

・2人1組でボールを1個保持。

・パスの出し手Aと受け手Bの距離は5mぐらい。コートの横幅を使ってプレーする。

・Aはボールを保持した状態でコートの真ん中に立つ。

・Bはサイドライン際に立つ。

・AはBにパスを出したら後ろ向きに軽く走る。Bはパスを足裏で前に押し出すトラップをして、

 そのままコート中央までドリブルする。

 コート中央までドリブルしたら反対側にいるAにパスを出す。

 Aはパスを足裏で前に押し出すトラップをして、そのままコート中央までドリブルする。

 コート中央までドリブルしたら反対側にいるBにパスを出す。

・これの繰り返し。

●エイトのパス回し

・左右両サイドとFIXOに分かれて、3人でパス回しをしながら前進。

・ALAへのパスは後ろ足へ出す。

・両サイドのALAはサイドラインいっぱいまで開いて、コートを広く

 使う事を意識する。

・ALAは自分からディフェンスに近寄らない。パスをもらう際には

 常にライン際をキープ。

●旋回のパス回し①(動きながらのボールコントロール)

・4人1組になり、旋回しながらのパス交換。

・左ALAのボール保持からスタート。

 左ALAがコート中央にドリブルするのが合図で、全員が左回りに旋回する。

 コート中央へドリブルした元左ALAは右ALAにパスを出す。

 (進行方向なのでドリブルから止まらずにそのまま右ALAへパス。)

 パスを受けた右ALAは再度FIXOにパス。

 リターンパスを受けたFIXOは左ALAにパス。

 FIXOはパスを出したら右サイドへ走る。

 右ALA、PIVOはFIXOがパスを出すと同時に左回りに旋回して

 ポジションチェンジする。

 パスを受けた左ALAはコート中央へドリブル。そして右ALAへパス。

 この繰り返し。

・動きながらのパス交換なので、止まった状態でプレーしていた時よりも

 非常に難しいプレーになる。

・速くプレーする必要は無いので、トラップとパスをミスしないように

 精度にこだわってプレーする。

●旋回のパス回し②(動きながらのボールコントロール)

・上記と同様に左回りで旋回のパス回しを行う。

・FIXOから左ALAにパスが出た瞬間にPIVOが左サイド(高さはPIVOの位置)へ開く。

 サイドへ開いたPIVOに左ALAが縦パスを入れる。

 PIVOは縦パスをもらったら、再度左ALAへボールを戻す。

 左ALAはPIVOからリターンパスをもらったらコート中央へドリブルし、右ALAにパスを出す。

 パスを受けた右ALAは再度FIXOにパス。リターンパスを受けたFIXOは左ALAにパス。

 FIXOから左ALAにパスが出た瞬間にPIVOが左サイド(高さはPIVOの位置)へ開く。

・これの繰り返し。

●2対1(テーマ:人数を増やす)

・オフェンスはFIXOと左ALAに分かれる。

 DFは内絞りのポジションを取る。

 FIXOが左ALAにパスを出したらDFは距離を詰めて2対1を開始。

<パターン(1)>

・左ALAはパスを受けたらゆっくり2~3歩コート内側へドリブルし、自身の左サイドライン際にスペースを空ける。

 FIXOは左ALAの背中を回るように全力で走って左ALAを追い越そうとする。

 左ALAはFIXOが自分を追い越す瞬間にパスを出すか、

パスフェイントから自分がドリブルするかを選択してプレーする。

 FIXOが左ALAを追い越す事によってオフェンスの人数が増える。

 その人数が増えた瞬間にパスを出すにしろ、パスフェイントからのドリブルにしろ、

 味方を有効活用する事によってDFを迷わす事が出来る。

・左右両サイド行う。

※なぜDFを迷わせる事が出来るのか

 FIXOがコート中央、左ALAが左サイドにいる時にDFの体の向きは

 FIXOと左ALAとボールの全てが見れる姿勢になっている。

 左ALAがそのまま左サイドを真っ直ぐ走っただけでは、DFの体の向きは同じまま

 なので、全て把握出来ているから右を切るワンサイドカットさえ出来れば

 パス、ドリブルどちらにでも対応が出来る。特に混乱はしない。

 フットサルのセオリーで対処出来る。

<パターン(2)>

・FIXOが前に走って単純にパラレラ。

<パターン(3)>

・FIXOが左ALAにパスを出し、DFが左ALAとの距離を詰めたらFIXOは左ALAに寄って行って、

 左ALAは近寄って来たFIXOに軽くパスを出してライン際を前方に走る。

・ALAとFIXOの横のワンツーパス。

<パターン(4)>

・FIXOが左ALAにパスを出し、DFが左ALAとの距離を詰めたらFIXOはDFをブロックする。

 FIXOがDFをブロックした瞬間に左ALAはコート内側へドリブル。

●ハーフコートゲーム

・4対4のハーフコートゲーム。

 オフェンス側がセンターラインまで押し上げた状態からのハーフコートゲーム。

 DFは失点しないためのDFを実践する。

・内絞り、振り向かせない、サンド等約束事を徹底する。

・オフェンスはエイト、旋回のパス回しからパラレラ、PIVO当て、ALAのドリブル、

 FIXOとALAのワンツー、オーバーラン等でゴールを狙う。

・DFは相手チームがポジションチェンジする場合はマンツーマンで付いて行く。

●ゲーム

・1stセット:盛、晃、原、泰

・2ndセット:上、鈴、角、歩

・3rdセット:頼、堀、住、隼

<話した内容>

・学年に関係なく、遠慮しないで声をかけあう。

・フットサルが団体競技である以上、お互いに声をかけあったり、どう動いて欲しいか、

 いつパスを欲しいか声に出さなければ連携あるプレーはできない。

・ディフェンスも同様。4対1でボールを奪う事は不可能である。ではどうするか?

 4対4、人数を同数にする。1対1でボールを100%奪える選手もいないのだから、

 2人もしくは3人で連動してボールを奪う事が必要になってくる。

 それには指示の出し合いが必要不可欠。

 パスコースを限定させたり、遅らせたり、体を寄せたり、挟みこさせたり、

 いくらでも指示の出しようはある。「何て指示を出したら良いかわからない」

 という回答は甘えである。

 TVゲームでクリアを目指すように、フットサルが本当に好きならば自分で考える。