ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,3/16(火) ユースフットサルノート

☆U-18参加メンバー:川、平、絢、碓、高、尾、横、康、外、裕、好、櫻、丸、寿

☆U-15参加メンバー:露、真、歩、沢(体験参加)

●アップ

・コートを左右2周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●ペラドン

・9対9

・3タッチプレー

・シュートはヘディング。

●ブラジル体操

・寒いので静的ストレッチではなく、動的ストレッチを行う。

・踵タッチ

・腿上げ

・後ろに足振り上げ

・外側真横に足振り上げ

・股関節閉じる、開く

・腰振り

・肩甲骨閉じる、開く

・腕振り上げ

・肩回し

●3対3~ボール奪取~

・ゴールクリアランスから始める。自陣ではオフェンス側の2人が両サイドラインに開き、

 GKからパスをもらえる位置につく。

 もう1人は相手陣内の第2PK付近でPIVOとしてのポジションにつく。

[ボールの奪い所]

(1)DF側はマンツーマンでマークにつくが、スタート時のポジションはGKから直接

 PIVOに当てられないように、2人共内絞り。

 GKからパスを受けた選手と同サイドの選手は、まず一番最初に縦のパスコースを防ぎ、

 そしてボール保持者が楽にプレー出来ないように体を寄せる。

 ここでボールを奪う事も考え、ルールの範囲内で体をぶつけ、縦を切ったままボール奪取を狙う。

(2)逆サイドの1人は横パスをカット出来るように少しサイドに開く。

 マーカーとの距離は4m程度。近すぎると裏を取られてしまうし、ボール保持者がパスを出さなくなる。

 わざとボール保持者がパスを出したくなる距離を取り、苦しい体勢から人任せのような

 パスを出して来たらパスカットを狙う。この横パスをカット出来たら得点の可能性が高まるので、

 スライディングしてでもパスカットを狙う。

(3)PIVOをマークしているFIXOはPIVOへのパスをPIVOの前で奪う。

 PIVOへのパスをカット出来ればそのまま攻めているゴールを

 正面に見たままの姿勢で奪う事になるので、シュートまで持って行きやすい。

 最初からPIVOの後ろについてしまうと、パスが出た時には追いかける形になってしまうので、

 前でボールを奪えない。前で(ゴールを正面に見た状態で)ボールを奪いたいのだから、

 PIVOの真横に立つようにし、常に腕や肩を前方に入れるようにポジション取りに工夫をする。

[約束事]

(1)縦切り

(2)体を寄せる、ぶつける、楽にボールを持たせない。

(3)パスコースを限定させる指示を出す。

(4)次に出るパスを予測して奪う。連動してボール奪取。

(5)ボールを奪うのは横パスか中。

・オフェンスはゴールクリアランスからセンターラインを越えればそのまま得点する事を目指す。

・3対3のゲーム形式なので各チーム交代でプレーする選手を回す。

 

・1stセット:平、碓、川、横

・2ndセット:尾、高、裕、真

・3rdセット:櫻、寿、康、外

・4thセット:歩、好、外、丸、沢

●ゲーム

・上記3対3のチームで紅白戦。

・1分ゲーム。1分という短い時間で効率良く得点を挙げる。

<話した内容>

・大会に出場して、1点差で負けていて残り時間が1分しかないというシチュエーションは非常に多い。

 リーグ戦でも引き分けでは予選敗退、どうしても勝ち点3が欲しいという場合には

 得点しなければ勝ちあがれない。でも大抵は時間が無い事から焦ってしまい、

 プレーが雑になり、お互いミスを指摘しあってチームの雰囲気も悪くなり、

 得点を奪うどころか満足に決定的場面を作る事すらままならない。

 では、そのようなシチュエーションで全く動じずに得点を挙げるには、どうしたらよいのか?

 その答えとして、常に同様のシチュエーションでのトレーニングが必要になる。

 だからこそ、最後の紅白戦では1分ゲームにしている。

 たった1分間とはいえ、GKからパスを受けてからエイト、ヘドンド、パラレラ、ワンツー、ドリブルなどを

 冷静に組み合わせれば最短で10秒~15秒でシュートまで持っていく事は可能。

 そして、味方がボールを持った際に両サイドは積極的にライン際を上がる。

 両サイドが上がる事によってパスコースが増えるし、ドリブルと組み合わせる事で

 相手チームが迷い、ボール保持者の選択肢が増える。

 よって得点出来る可能性が高まる。

 残り時間数秒~1分で得点したいならボールを奪われた事を意識して低いポジションを取ったり、

 攻めあがらないのは全く意味が無い。

 消極的なプレーで、少ない人数で得点出来るほどフットボールは甘く無い。

 点が欲しいなら、全員で攻め上がり、相手選手よりも局面で人数を多くする必要がある。

 貪欲に得点を目指して欲しい。