ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,3/17(水) ユースフットサルノート

☆U-18参加メンバー:平、碓、靖、好、外、裕、寿、櫻、康、横、尾

☆U-15参加メンバー:西、真、露

●アップ

・コートを左右2周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●軽くストレッチ

●2対1

・フルコートで行う。

・片方のゴールにGKが立つ。

・もう片方のゴール前にフィールドプレーヤーが3人横並びになる。

 その3人のうち、真ん中の選手に反対側ゴールにいるGKが強くロングスローを出す。

・真ん中の選手はGKからのロングスローをノートラップで左右どちらかの選手にパスを出す。

 左右どちらかにパスを出したらDFになり、まずはセンターライン後方まで戻る。

・左右どちらかの選手がパスを受けたら攻撃開始。そこから2対1で攻める。

・オフェンスはカウンターを意識しなくてはいけないので、時間をかけず、

 パス本数も少なくしシュートまで持って行く。

 DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、シュートを打つ。

・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点する事が求められる。

 お互い、何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか

 しっかりとフォローの声(指示)を出す。

・DFはまずは自陣側へ「戻る」!

・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを出させ

 ないようにする。そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。

・ボールを奪えなくても、ドリブルに並走し、シュートを打たれる際に

 足を投げ出してシュートブロックする。

・もし逆サイドの選手にパスを出されたら、慌ててボールを追いかけない。

 そこで振られたからといってボールを追いかけると、更に逆に振られて

 しまうので、失点する確率を高めてしまう。

 そういう場合はまずはGKに任せて、自分は目の前のマークを外さない事。

 そうすればGKが飛び出して、GKをFPと見立てれば2対1の状況が2対2になり、守りきれる。

・GKはDFが逆に振られた瞬間に前に出る!決して迷わない。

●2対1~攻守の切り替え~

・10分間ひたすら2対1を行う。攻守の切り替えを早く!

・オフェンスのプレーが切れたら即攻守を入れ替える。

・オフェンス側から1人抜け、残った1人がDFとなり、相手ゴール裏からオフェンスが1人、

 ボールを保持した状態で(ドリブル)飛び出し、残った元DFの選手とあわせて2人で攻撃。

・10分間で各チームそれぞれ、

【決(必ず決めなくてはいけない場面)】

【惜(ミドルシュートやラストパスのずれ等、選手の努力で得点出来そうなプレー)】

【他(雑なプレー、得点出来そうもないプレー、相手チームに奪われる等)】

の回数を調べる。

[結果]

●白チーム→決:6/15、惜:1/13、他:0/27

●緑チーム→決:10/20、惜:5/9、他:0/26

●3対3~ボール奪取~

・ゴールクリアランスから始める。自陣ではオフェンス側の2人が両サイドラインに開き、

 GKからパスをもらえる位置につく。

 もう1人は相手陣内の第2PK付近でPIVOとしてのポジションにつく。

[ボールの奪い所]

(1)DF側はマンツーマンでマークにつくが、スタート時のポジションはGKから直接

 PIVOに当てられないように、2人共内絞り。

 GKからパスを受けた選手と同サイドの選手は、まず一番最初に縦のパスコースを防ぎ、

 そしてボール保持者が楽にプレー出来ないように体を寄せる。

 ここでボールを奪う事も考え、ルールの範囲内で体をぶつけ、縦を切ったままボール奪取を狙う。

(2)逆サイドの1人は横パスをカット出来るように少しサイドに開く。

 マーカーとの距離は4m程度。近すぎると裏を取られてしまうし、ボール保持者がパスを出さなくなる。

 わざとボール保持者がパスを出したくなる距離を取り、苦しい体勢から人任せのような

 パスを出して来たらパスカットを狙う。この横パスをカット出来たら得点の可能性が高まるので、

 スライディングしてでもパスカットを狙う。

(3)PIVOをマークしているFIXOはPIVOへのパスをPIVOの前で奪う。

 PIVOへのパスをカット出来ればそのまま攻めているゴールを

 正面に見たままの姿勢で奪う事になるので、シュートまで持って行きやすい。

 最初からPIVOの後ろについてしまうと、パスが出た時には追いかける形になってしまうので、

 前でボールを奪えない。前で(ゴールを正面に見た状態で)ボールを奪いたいのだから、

 PIVOの真横に立つようにし、常に腕や肩を前方に入れるようにポジション取りに工夫をする。

[約束事]

(1)縦切り

(2)体を寄せる、ぶつける、楽にボールを持たせない。

(3)パスコースを限定させる指示を出す。

(4)次に出るパスを予測して奪う。連動してボール奪取。

(5)ボールを奪うのは横パスか中。

・オフェンスはゴールクリアランスからセンターラインを越えればそのまま得点する事を目指す。

・3対3のゲーム形式なので各チーム交代でプレーする選手を回す。

・1stセット:横、平、真、尾

・2ndセット:櫻、康、寿、裕

・3rdセット:靖、西、外、好

●ゲーム

・上記3対3のチームで紅白戦。

・1分ゲーム。1分という短い時間で効率良く得点を挙げる。

<話した内容>

・緑ビブスの行方

・3/31の高校生フットサルフェスティバルの話

・来年度、Jrユースから数名がユースチームに昇格する上、中学2~3年生でも

 力のある選手はどんどんユースの練習に参加させる予定。

 現高校1年生で今シーズンあまり試合に出られなかったり、アピールの足りない選手は

 危機感を持つように。学年が上がったから、先輩が卒業したから、といった

 同情のような甘い考えで試合に出られると思ったら大間違い。

 スポーツは実力の世界です。力があって戦力になると判断した選手は学年に関係無く

 主力として抜擢する可能性は高い。

 逆に2年生、3年生になったからといってエスカレーター式にスタメン、登録メンバー、

 に入れる事は一切無い。

 どんどん下から良い選手が育って来るし、力をつけて先輩たちを脅かす選手が

 出て来る土壌があるクラブなのだから、先輩たちは慢心せずに常により高いレベルを求めて欲しいし、

 そのためのトレーニングを欠かさず、もっと貪欲に追い込んで欲しい。

 そうすれば自ずと登録メンバーに入れるようになるし、スタメンにも入れる可能性は高まる。

 自分の現在地を客観的に分析し、課題を設けてトレーニングに臨むように。