ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,4/29(木) ユースフットサルノート

U-23参加メンバー:武、史、雄

☆U-18参加メンバー:平、碓、真、尾、横、裕、梯、櫻、寿、健、露、高浩、蘭、好、歩、至、康

☆U-15参加メンバー:盛

●アップ

・コートを左右3周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●ストレッチ

・各自ストレッチ

●3対3~ボール奪取~

・ゴールクリアランスから始める。自陣ではオフェンス側の2人が両サイドラインに開き、

 GKからパスをもらえる位置につく。

 もう1人は相手陣内の第2PK付近でPIVOとしてのポジションにつく。

[ボールの奪い所]

(1)DF側はマンツーマンでマークにつくが、スタート時のポジションはGKから直接

 PIVOに当てられないように、2人共内絞り。

 GKからパスを受けた選手と同サイドの選手は、まず一番最初に縦のパスコースを防ぎ、

 そしてボール保持者が楽にプレー出来ないように体を寄せる。

 ここでボールを奪う事も考え、ルールの範囲内で体をぶつけ、縦を切ったままボール奪取を狙う。

(2)逆サイドの1人は横パスをカット出来るように少しサイドに開く。

 マーカーとの距離は4m程度。近すぎると裏を取られてしまうし、ボール保持者がパスを出さなくなる。

 わざとボール保持者がパスを出したくなる距離を取り、苦しい体勢から人任せのような

 パスを出して来たらパスカットを狙う。この横パスをカット出来たら得点の可能性が高まるので、

 スライディングしてでもパスカットを狙う。

(3)PIVOをマークしているFIXOは前線にいる味方に「言葉」でパスコースを切る指示を出し、

 DFの間へ下りた相手PIVOへパスを出させないようにする。

 前線のDFが内を切ってPIVOにパスを出させないようにした場合、ボール保持者は

 ライン際のドリブルしか選択肢は無い。

 よって、ライン際をドリブルした際にマンマークの選手は体を当て、体勢を崩させ、

 FIXOはライン際でボールを奪うために一気に寄せる。

 前線の選手とFIXOでサンドする。

[約束事]

(1)縦切り

(2)体を寄せる、ぶつける、楽にボールを持たせない。

(3)PIVOへのパスコースを消させる指示を出す。

(4)次に出るパスを予測して奪う。連動してボール奪取。

(5)ボールを奪うのは横パスか縦ドリブル。

●2対1

・フルコートで行う。

・片方のゴールにGKが立つ。

・もう片方のゴール前にフィールドプレーヤーが3人横並びになる。

 その3人のうち、真ん中の選手に反対側ゴールにいるGKが強くロングスローを出す。

・真ん中の選手はGKからのロングスローをノートラップで左右どちらかの選手にパスを出す。

 左右どちらかにパスを出したらDFになり、まずはセンターライン後方まで戻る。

・左右どちらかの選手がパスを受けたら攻撃開始。そこから2対1で攻める。

・オフェンスはカウンターを意識しなくてはいけないので、時間をかけず、

 パス本数も少なくしシュートまで持って行く。

 DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、シュートを打つ。

・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点する事が求められる。

 お互い、何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか

 しっかりとフォローの声(指示)を出す。

・DFはまずは自陣側へ「戻る」!

・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを出させ

 ないようにする。そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。

・ボールを奪えなくても、ドリブルに並走し、シュートを打たれる際に

 足を投げ出してシュートブロックする。

・もし逆サイドの選手にパスを出されたら、慌ててボールを追いかけない。

 そこで振られたからといってボールを追いかけると、更に逆に振られて

 しまうので、失点する確率を高めてしまう。

 そういう場合はまずはGKに任せて、自分は目の前のマークを外さない事。

 そうすればGKが飛び出して、GKをFPと見立てれば2対1の状況が2対2になり、守りきれる。

・GKはDFが逆に振られた瞬間に前に出る!決して迷わない。

●3対1

・ボールは全てGKから出す。

・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、

 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。

・DF役は第2PKマーク付近で待機する。

・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。

 パス8本以内でシュートまで行く。

 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。

・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、

 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。

・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。

・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。

・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに

 プッシュして得点するプレーが理想。

●3対2

・18分間ひたすら3対2をめまぐるしく行う。攻守の切り替えを早く!

・オフェンスのプレーが切れたら即攻守を入れ替える。

・オフェンスから1人抜け、ゴール裏からボール保持者がオフェンスになって出て、

 元ディフェンスの2人とあわせて3人で攻撃。

・相手チームのプレーが切れた瞬間に速攻で得点を狙いに行く。トップスピード。

・ボール保持者はピッチ中央へドリブルし、他2人はサイドラインを駆け上がる。

 味方を追い越す動き。

 理想はワンツーパス3本でシュート。シュートはファーポスト。逆サイドの選手は

 当然ファーポストへ詰める。

・DFは縦並び。相手ボールになった瞬間、スペースを消すために2人共まずは

全力で下がる。

 そして1stDFは2ndDFの指示に従い、パスコースを限定する。第2PKを越えたら

 内を切りながら体を寄せて行く。寄せなければ打たれてしまう。

・プレーは常に全力ダッシュの繰り返し。

●ゲーム

・1stセット:平、碓、尾、横、真

・2ndセット:櫻、寿、梯、健、裕

・3rdセット:武、史、康、至

・4thセット:歩、好、蘭、盛

<話した内容>

・ゴールクリアランスから始まったプレーで自陣でボールを奪われる選手が多いからといって、

 ロングボールを投げたり自陣から繋ぐ事を放棄するようなプレーはしない。

 「ボールを奪われる選手が多い=技術不足」です。

 それならば選手自身が技術を向上させれば問題は解決出来ます。

 練習からいわゆる前プレを受けて、辛くても回避(繋いでボールを運ぶ)するために工夫し、

 奪われても良いからとにかく自陣から繋ぐ事を繰り返す事により経験が積める。

 「失敗する=ダメだから逃げる」ではいつまで経っても経験が積めないので、

 レベルが上がりません。そのようなプレーをしていては技術を向上させる機会が失うだけで、

 育成年代であるU-18で身に付けなければ一生技術が乏しい選手になってしまいます。

 このU-18年代で前プレを回避出来ないからといってロングボールを投げて逃げていては

 将来Fリーグクラブは全クラブがロングボール合戦となってしまいます。

 そのような試合をお金を払って観戦したいか?

 価値が無いと思うならば、チームメイトの将来を考えてゴールクリアランスからの

 ロングボールは禁止とする。

 今はボールを奪われても良い時期です。ただし、奪われた選手はなぜ奪われたのかを分析し、

 技術を向上させる努力をしなければいけない。

 それが出来ればより上のカテゴリーでプレー出来るようになるし、トップチームで

 Fリーグを戦う事も可能になる。また、即戦力にもなれる。

 U-18チームは目先の勝利に何がなんでも勝たなくてはいけないという戦い方だけは

 絶対にやってはいけない。

 その試合に勝ったとしても技術が伸びないならば、その勝利チームから選手を

 引き抜こうとは思わない。という事は、選手はその上のカテゴリーでプレー出来ない事と同義である。

 ようするに、先に繋がらない。やるべき事をやった上で結果が付いてくるのが理想。

 全員が高いレベルで「やるべき事」をこなせれば自ずと勝利は手に入り、

 なおかつ上に繋がる。