ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,5/24(月) Jrユースフットサルノート

☆U-15参加メンバー:晃、泰、隼、勝、堀、勇、佑、正、住、唐、稜、裕、夏

●アップ

・コートを左右3周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●足裏ボールコントロール(1)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 大きく前後に動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

・左右両足行う。

●足裏ボールコントロール(2)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 左右両足を使ってボールを左右に大きく動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

●足裏ボールコントロール(3)

・1人1個ボールを保持する。

・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、

 アルファベットの「V」を描くようにボールを、「右斜め前→足下→左斜め前→足下→右斜め前→足下」と繰り返して動かす。

・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

・左右両足行う。

●ボールキープ(奪い合い)

・1人1個ずつボールを保持し、センターサークルの中にメンバー全員が入る。

・常にボールを体の近くに置きながら、自分以外全員のボールを全てサークル外に出す。

・なるべく背中を向けず、ボールを前に置いた状態で奪い合う。

・足裏、インサイド、アウトサイドを駆使してボールをコントロールする。

・後ろや横を向いてボールをキープしようとしないで、前を向いて相手とボールをさらしながらプレーする事を心がける。

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(1)

・GKはゴールの中央に立ってボールを手で保持する。

・FPは第2PKマークの位置に縦に並ぶ。1人ずつ順番にプレーする。

・GKが手で転がすので、そのボールをゆっくり走りながらノートラップで

 インサイドキックでグラウンダーのボールをGKの正面に蹴る。

 GKは片足の踵と逆足の膝をつけてトンネルしないように、基本に忠実なフォームで

 正面に来るグラウンダーのボールをキャッチする。

 キャッチしたらそのまま両手でFPへ真っ直ぐボールを転がす。

・これを20本繰り返す。

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(2)

・上記プレーを左右に蹴り分ける。

・GKがサイドステップで左右に動くので、GKの動きにあわせてインサイドキックで

 グラウンダーのボールを蹴る。

GKは片足の踵と逆足の膝をつけてトンネルしないように、基本に忠実なフォームで

 正面に来るグラウンダーのボールをキャッチする。

 キャッチしたらそのまま両手でFPへ真っ直ぐボールを転がす。

 転がしたらすぐに逆サイドのポストへサイドステップする。

・これを左右10本繰り返す。

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(3)

・(1)のトレーニングを浮き球で行う。

 GKの胸めがけてインサイドキックで浮き球を蹴る。

・これを20本。

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(4)

・(2)のトレーニングを浮き球で行う。

・これを左右10本繰り返す。

●ゴールクリアランスからの1対1

・オフェンスとディフェンスに分かれる。

・オフェンスはペナルティエリア外でGKからパスをもらえるポジションを取る。

 ※ペナルティエリア斜め45度~コーナーアーク付近。

 DFとボール両方が見えるような体の向きになり、DFが自分から3m程度離れていればGKにその場でパスを要求し足下で受け、

 DFとの距離が近ければ裏を取るフェイクを入れるなど、ボールをもらう工夫をする。

 DFがついて来なければライン際を全力ダッシュし、裏を取る。

・DFは裏を取られないようにし、少し内を絞る。腰を落とし、GKを見てパスを予測する。

 GKの持つボールとマークする選手両方が見えなければパスの予測も出来ないし、

 裏を取られてしまう。

 GKの持つボールとマークする選手両方を見る事に慣れるまでは、無理やり両方を見るように意識させる。

・オフェンスはパスを受けた距離によって1~5点がつく。ただし、1秒キープ。

 DFはボールを奪ったら2点獲得。

<自陣から見てピッチ右サイドの選手をマークしている場合>

・左手でGK(ボール)を指し、右手でマークする選手を指す。

 両手が180度に開いてしまうとGKのボールをマークする選手両方を見れなくなってしまうので、

 両手の開く角度に気をつける。60度~120度程度。

 ※左サイドの場合は指す手が逆になる。

●ゲーム

・1stセット:晃、泰、勇、夏

・2ndセット:堀、住、隼、勝

・3rdセット:裕、佑、稜、唐

<話した内容>

・「会話」とは2人もしくはそれ以上で、言葉を発して共通の話題をやりとりするコミュニケーションや話をする事。

 団体競技であるフットサルにてゲームを行うチームを構成するメンバーとしてピッチに立つ以上、

 メンバー間での対話は必要不可欠。

 先輩たちは1年生に対して無意味に怒っているわけではない。1年生を戦力として見ている。

 「戦力」=「戦う力」と認めている。チームメイトである1年生の力なくして勝てないからです。

 「フットボールに正解は無い」と言われます。ゲームは正にその通りで、対戦相手がこちらの意図通りに動く事は一切ない。

 「ここにいるDFがこう動いて来たら、このように~が動いて、そして次に相手がこう対処して来たら~」

 というように机上で話される、あらかじめ決めつけられたプレーは皆無です。

 それは対戦相手も自分たちからボールを奪うために、得点するために全力で戦って来るから。

 真剣勝負のゲームでは刻一刻と変化する相手の状況にあわせた対処をこちらもしなくてはならず、

 「得点する」「相手からボールを奪う」ためにはピッチに立っている選手同士が

 コミュニケーションを取ってより良い結果を得られるようにするしか方法はない。

 だからこそ日々の練習でお互いがより良い結果を得るためにどのようにすれば良いかを話し合わなければいけない。

 なぜならば、選手それぞれ理想するゲームが全く同じわけがないから。

 選手にはそれぞれ個性があり、プレーに対する「こだわり」も違う。

 プレーに対してこだわりがあるならばチームプレーは上手くいかないだろうと思われるかもしれないが、

 所属している選手はみんな同じチームで戦うのだから、その「チーム」を勝たせたいという気持ちは強いし、同じです。

 チームを勝たせたいと同じ思いを共有する仲間なのだから、プレーのこだわりも良い意味で取捨選択する事が出来る。

 それを可能にするのは「対話」です。

 自分のやりたいプレーをチーム(仲間)のために妥協することはマイナスではない。

 お互いの意見を衝突させて、すり合わせる事によって前向きに「妥協点」を見出していく事が出来る。

 それを何度も繰り返す事によって自分の考え・意見が正しいのか、間違っているのかを冷静に分析する事も出来る。

 また、過去には「自分とは違う、おかしい」としか思えなかったチームメイトの考えも、

 話し合いを繰り返す事によって「良い部分」が見えてくる事もある。

 黙っていては何がやりたいのかわからない。

 ドリブル勝負がしたいならばパスを要求しなければパスをもらえないのだから=ドリブルは出来ない。

 「裏に走るからスルーパスを出して欲しい!」と思っても、それを要求する声がなければスルーパスは出てこない。

 自分がファーポストにいるならば「ファー!」と、GKの位置を見てマイナスが良いならば

 「マイナス!」と大声で伝えなければわからない。

 壁パスをしたい時にワンツーと一言言えばそれだけでワンツーパスが出来る。

 とにかく「声」を発さなければチームプレーなど出来ない。

 自分のやりたい事をゲーム中、練習中、休憩時間に声を出して伝えられる努力をする。