ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,7/24(土) MIRACLONチーム練習レポート

10,7/24(土)に行ったMIRACLONチーム練習のレポートです。

 

 

●アップ

・コートを左右3周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

 

●ストレッチ

・静的ストレッチ。

・全員で大きな輪になって、1人1種目ずつ8×2秒。1周。

 指示する1人が4まで数えて、他全員で5~8。

・ストレッチの声出しはONとOFFの切り替えのため。

 「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えるために、

 練習を始めるための準備なのだから、全員で大きな声を出す。

 

●ペラドン

・3対3+フリーマン

・3タッチでプレー、シュートはヘディング。

・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、真ん中で奪う。

 (PIVOの前に出て奪う)

 

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(1)

・GKはゴールの中央に立ってボールを手で保持する。

・FPは第2PKマークの位置に縦に並ぶ。1人ずつ順番にプレーする。

・GKが手で転がすので、そのボールをゆっくり走りながらノートラップで

 インサイドキックでグラウンダーのボールをGKの正面に蹴る。

 GKは片足の踵と逆足の膝をつけてトンネルしないように、基本に忠実なフォームで

 正面に来るグラウンダーのボールをキャッチする。

 キャッチしたらそのまま両手でFPへ真っ直ぐボールを転がす。

・これを10本繰り返す。

 

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(2)

・上記プレーを左右に蹴り分ける。

・GKがサイドステップで左右に動くので、GKの動きにあわせてインサイドキックで

 グラウンダーのボールを蹴る。

GKは片足の踵と逆足の膝をつけてトンネルしないように、基本に忠実なフォームで

 正面に来るグラウンダーのボールをキャッチする。

 キャッチしたらそのまま両手でFPへ真っ直ぐボールを転がす。

 転がしたらすぐに逆サイドのポストへサイドステップする。

・これを左右10本繰り返す。

 

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(3)

・(1)のトレーニングを浮き球で行う。

 GKの胸めがけてインサイドキックで浮き球を蹴る。

・これを10本。

 

●GKのアップを兼ねてのインサイドキック練習(4)

・(2)のトレーニングを浮き球で行う。

・これを左右10本繰り返す。

 

●旋回のパス回し

・4人1組でヘドンドの練習

 FIXO,PIVO,左右ALAに分かれる。

 FIXOがボールを保持した状態からスタート。

 FIXOが左ALAにパスを出す。

 FIXOが左ALAにパスを出すと同時にPIVOは左サイドライン際に開く。

 左ALAは左サイドライン際に開いたPIVOへ縦パスを入れる。

 PIVOに縦パスが入った瞬間に右ALAはケブラの動きでPIVOの位置へ入る。

 ※真ん中を使う動き

 

☆ここまでが1つの約束事となる

 

【攻撃パターン①】

 

PIVOに縦パスが入った瞬間に右ALAはケブラの動きでPIVOの位置へ入る。

 

の後に、縦パスをもらった左サイドの選手は背負ったDFの位置と守り方を見て、

DFが完全に振り向かせないような守り方をしているならば、ケブラで真ん中に入って来たPIVOを使えるのでPIVOにパスを出す。

そして裏に走ってワンツーを狙う。

 

【攻撃パターン②】

 

PIVOに縦パスが入った瞬間に右ALAはケブラの動きでPIVOの位置へ入る。

 

の後に、縦パスをもらった左サイドの選手は背負ったDFの位置と守り方を見て、

真ん中に入って来たPIVOに出させないような守り方をしているならばターン出来るので、

ライン際をターンして左足でファーポストへシュートを打つ。

逆ALAはファーポストへ詰め、PIVOはPKマーク付近でこぼれ球を狙う。

 

【攻撃パターン③】

 

PIVOに縦パスが入った瞬間に右ALAはケブラの動きでPIVOの位置へ入る。

 

の後に、縦パスをもらった左サイドの選手は背負ったDFの位置と守り方を見て、

ターンも出来ないPIVOへもパスを出せない、素晴らしい守り方をされてしまった場合、

無理をせずに一度FIXOへライン際のバックパスを出す。

 

バックパスをもらったFIXOはコート中央へドリブルし、右サイドラインの裏を走った元FIXOへロングボールを出す。

裏へのパスを受けた元FIXOは右足でファーポストへシュートを打つ。

逆ALAはファーポストへ詰め、PIVOはPKマーク付近でこぼれ球を狙う。

 

※①~③のポイント

DFが良い守り方をしている場合は無理して攻めようとしないで、バックパスから

再度旋回のパス回しをする。

相手DFのマークが崩れるまで裏を狙う動きやケブラ、または旋回を逆回りにするなどして、

工夫をしながら攻撃する機会をうかがう。

 

●ALA→PIVO当てシュート

・FIXOがボールを保持し、ALAはハーフウェーラインのサイドラインの位置で待機。

 PIVOは相手陣内の第2PKマーク付近で待機。

・FIXOはALAの後ろ足にパスを出し、ALAは1タッチでPIVOにパスを出す。

 パスを出すと同時に「ワンツー」「裏」「置いて」「ターン」といった指示出しをして、

 それにあわせて走り込んでシュートを打つ。

 PIVOはALAの走るタイミングにあわせたパスを出す。

 

※その場に置いてALAが走り込んでシュートを打つ場合、PIVOは後ろのDFの足が届かない位置に

 ボールを置いて、背中と腕で相手DFをブロックする。

 ボールを置いた時にその場からどいてしまうと、後ろのDFがボールを奪いに行ってしまうので、

 トラップ後の最適なポジションを考えてプレーする。

 「ターン」と言われた時にいつでもスムーズに振り向いてシュートを打てるように、

 心の準備をしておく。

 

●ゴールクリアランスからの3対2~プレス回避~

・ゴールクリアランスからスタート。

 オフェンスの2人はペナルティエリアラインの位置でサイドラインいっぱいまで開いて横並び(平行)になる。

 もう1人はPIVOの位置に入り、トライアングルを作る。

・DFの2人は最初は内絞りでGKから直接PIVO当てされないポジションを取る。

・GKはオフェンス2人のうち誰に出しても良い。両サイドの選手は裏を狙ったり、

 フェイクの動きを入れたりする。

 

[ポイント]

・オフェンスの選択肢は4つ以上。 

 PIVOは張るだけでなくDFとDFの間に下りるプレーも必要。

・両サイドの選手が裏を狙って走った場合、1stDFはついて行かない。

 マンツーマンでついて行ってしまうと簡単にPIVO当てされてしまい、ボールを前に運ばれてしまう。

 両サイドの選手が上がって来たらDF2人は連動し、指示を出し合いながらボールを前に運ばせないポジションを取る。

 サイドの選手がボールを持ったら縦を切って寄せる。これだけで裏に蹴られなくなる。

 そして余っているDFがカバーリングの意識を強め、他の2人をケアする。

 

●3対1

・ボールは全てGKから出す。

・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、

 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。

・DF役は第2PKマーク付近で待機する。

・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。

 パス8本以内でシュートまで行く。

 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。

・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、

 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。

・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。

・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。

・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

 

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに

 プッシュして得点するプレーが理想。

 

●2対1

・フルコートで行う。

・片方のゴールにGKが立つ。

・もう片方のゴール前にフィールドプレーヤーが3人横並びになる。

 その3人のうち、真ん中の選手に反対側ゴールにいるGKが強くロングスローを出す。

・真ん中の選手はGKからのロングスローをノートラップで左右どちらかの選手にパスを出す。

 左右どちらかにパスを出したらDFになり、まずはセンターライン後方まで戻る。

・左右どちらかの選手がパスを受けたら攻撃開始。そこから2対1で攻める。

・オフェンスはカウンターを意識しなくてはいけないので、時間をかけず、

 パス本数も少なくしシュートまで持って行く。

 DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、シュートを打つ。

・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点する事が求められる。

 お互い、何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか

 しっかりとフォローの声(指示)を出す。

・DFはまずは自陣側へ「戻る」!

・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを出させ

 ないようにする。そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。

・ボールを奪えなくても、ドリブルに並走し、シュートを打たれる際に

 足を投げ出してシュートブロックする。

・もし逆サイドの選手にパスを出されたら、慌ててボールを追いかけない。

 そこで振られたからといってボールを追いかけると、更に逆に振られて

 しまうので、失点する確率を高めてしまう。

 そういう場合はまずはGKに任せて、自分は目の前のマークを外さない事。

 そうすればGKが飛び出して、GKをFPと見立てれば2対1の状況が2対2になり、守りきれる。

・GKはDFが逆に振られた瞬間に前に出る!決して迷わない。

 

●GKとの1対1

・サーバーがボールを保持してハーフウェーラインに立つ。

 プレーヤーはサーバーの前1mの位置にサーバーと向かい合って、足を肩幅ぐらいに開いて待機する。

 サーバーはプレーヤーの足の間を通すパスを軽く出す。

 プレーヤーは足の間をボールが通過したら即反転し、ボールを追いかけてGKを1対1を戦う。

 センターライン付近からサイド(第2PKの高さ)に開いたコーチにパスを出して、

・走っている間にGKの位置とコーチからのパスの強弱や位置によって、

 どのようなシュートを打つのか、どやって得点するかをイメージする。

・ファーストタッチの強弱や角度、触る部位によってその後のプレーは様々に変化する。

 その変化がミスに繋がるのか、それとも自分の意思によって変化させるのかで、

 GKとの1対1の成否が決まる。

 

(1)ノートラップシュート(ゴールの上下左右の四隅を狙って)

(2)2タッチシュート(トラップで蹴りやすい位置にボールを動かす。またはトラップで

 シュートコースを作る。角度を作る。)

(3)GKが前に飛び出して来たらループシュート

(4)GKに突っ込むように真っ直ぐドリブルし、GKの手か足が届くギリギリの位置まで来たら

 素早く足裏で真横にボールを転がしてGKをかわす。

 その後、無人のゴールに流し込む。

 

 

以上。