ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,7/31(土) MIRACLONチーム練習レポート

10,7/31(土)に行ったMIRACLONチーム練習のレポートです。

 

 

●アップ

・各自、フリーでウォーミングアップ

 

●ヘドンド(4人での旋回)のパス回し

・4人1組でヘドンドの練習FIXO,PIVO,左右ALAに分かれる。

 FIXOがボールを保持した状態からスタート。FIXOが左ALAにパスを出す。

 FIXOが左ALAにパスを出すと同時に右ALAは右サイドの裏を狙うようにサイドライン際を裏に走る。

 裏を取る動きをするとDFが裏に引っ張られるので、真ん中にスペースが出来る。

 その空いたスペースに右ALAは下りて来る。FIXOは右ALAが裏に走って空いた右ALAのスペースに動く。

 パスをもらった左ALAは真ん中の空いたスペースに下りて来た元右ALAにくさびのパスを出す。

 くさびのパスをもらった元右ALAは簡単にFIXOにリターンパスを出す。

 リターンパスをFIXOがもらっている間に元PIVOは左サイドライン際を下がって来て、

 左ALAのポジションを取る。

 リターンパスをもらったFIXOは左ALAにパスを出す。

 これの繰り返し。

 

※左ALAはFIXOと平行になるまで下りる。

 

●ストレッチ

・静的ストレッチ。

・全員で大きな輪になって、1人1種目ずつ8×2秒。1周。

 指示する1人が4まで数えて、他全員で5~8。

・ストレッチの声出しはONとOFFの切り替えのため。

 「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えるために、

 練習を始めるための準備なのだから、全員で大きな声を出す。

 

●ラダー(アジリティトレーニング)

・1マスに前進で2歩

・1マスに前進で1歩

・1マスに横向きで2歩(左向き、右向き)

・クロスステップ

・ツイスト(左向き、右向き)

・シャッフルステップ

 

※以上を2セット

 

●シャトラン

・1m間隔のラインを5本、細かいステップで前後にシャトラン。

 常に足は動かしたままプレーする。前後に移動する瞬間足を止める選手がたまにいるが、

 絶対に止めてはいけない。細かく動かし続ける。

 

●ハードル

・2足長の間隔でボールを10個置き、ボールをまたぐようにして股関節を動かす。

 横を向いた状態で股関節を真上に引き上げながら、ハードルを越えるイメージで前進して行く。

 

※片足×5回。両足行う。

 

●サイドステップ

・2足長の間隔でボールを10個置き、その間をサイドステップで素早く駆け抜ける。

 絶対にボールに触れてはいけない。

 間隔は狭いが、1つ1つの間を見てボールに触れないように集中してプレーすれば

 決してノーミスは不可能ではない。

 集中してプレーをすると非常に疲れる。しかし、疲れるからこそトレーニングになるし、

 惰性でプレーして集中力散漫な状態で、楽をしても体は作れない。

 無意味な時間を過ごすことになる。トレーニングは短い時間で集中して行うようにする。

 

※5セットプレー

 

●スペースに入る動き~逆ALAケブラ~

・4人がダイヤの陣形になる。

・FIXOがボールを保持した状態からスタート。PIVOは相手陣内のPKマークまで開く。

 PIVOが奥行きを使う事によってピッチの中央にスペースが生まれる。

 FIXOは真ん中のスペースに入らせたい選手を決めておく。

 

【左ALAがケブラの場合】

・FIXOは左ALAの選手に「~ケブラ」と大声で指示を出す。必ず名前を呼んで、誰だれケブラ!となるように大声で言う。

 「~ケブラ」と叫ぶと同時に右ALAの足下へパスを出す。

 左ALAはFIXOから「~ケブラ」と言われた瞬間に真ん中のスペースへ走り出す。

 走り方は右ALAに向かって真っ直ぐ。蛇行したり前後しない。右ALAに向かって真っ直ぐ走る。

 右ALAはFIXOからのパスをトラップorノートラップで真ん中に入って来た左ALAにパスを出す。

 パスを出すと同時に「ワンツー」と指示を出す。

 「ワンツー」と言うと同時に右サイドライン際を前方に走り出し、ケブラで真ん中に入って来た

 元左ALAは右サイドのコーナーアーク付近めがけて1タッチでワンツーパスを出す。

 トラップしてしまうと後ろのDFに寄せられる危険があるので、1タッチプレーを心がける。

 右ALAが元左ALAにパスを出すと同時にPIVOはファーポストへ移動する。

 ※GKとカバーリングに入ったDFの位置を見て、ファーポストでもらえない場合はPKマーク付近で待機し、

 右ALAに「マイナス!」と大声で指示を出す。

・ワンツーパスで抜け出した右ALAはPIVOの「ファー」or「マイナス」の指示に従って

 シュートパスを出す。

 

●4対4

・上記プレーにDFをつけて。

・逆ALAがケブラでピッチ中央に入り、ワンツーパスで崩せなければヘドンドのパス回しを続けて

 DFが崩れるのを待つ。DFの位置を見て、寄せが甘かったりパスコースが空いたら

 ケブラでピッチ中央のスペースに入って来た選手とALAがワンツーパスを行い、得点を狙う。

 

●逆ALAケブラからのパラレラ

・DFをつけないでプレー。

・逆ALAがピッチ中央にケブラで入って来た時にボール保持者に対するDFの立ち位置を見て、

 DFが内絞りの場合はALAに「パラレラ」or「パラ」と指示を出して縦パスをもらう。

 縦パスで抜け出したらファーポストorPKマーク付近へシュートパス。

 PIVOはファーポストorマイナスポジションへ。

 

●パラレラのキック練習

・3人1組をつくり、3人でトライアングルのポジションを取る。約5m間隔。

・1人目が2人目の足下へインサイドパス→2人目がトラップして3人目に向かってパラレラのキック→

 3人目がパラレラをトラップして最初のプレーヤーの足下へインサイドパス

 これの繰り返し。

 

※パラレラのパスはつま先をボールの下隙間に入れ、膝から下を振り子のように動かして、

 ボールを跳ね上げるようにして前方へ押し出す。

 蹴る動作とは少し違う。蹴る動作をしてしまうとつま先がボールに当たって

 トゥーキックになってしまう。

 また、つま先を上に上げてしまうとボールが前に飛ばずに真上に上がってしまう。

 これでは滞空時間が長い上に距離が短くなってしまうので、パスが通らない。

 「膝下を振り子のようにして、つま先をボールの下隙間へ入れてボールを前に跳ね上げる」

 がポイント。

 

●3対1

・ボールは全てGKから出す。

・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、

 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。

・DF役は第2PKマーク付近で待機する。

・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。

 パス8本以内でシュートまで行く。

 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。

・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、

 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。

・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。

・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。

・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

 

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに

 プッシュして得点するプレーが理想。

 

●3対2(DFは縦並び)

 

・オフェンスがコート中央(A)と右サイド(B)左サイド(C)に分かれる。

・DFの2人は縦並びになる。D

・DFがボールを保持した状態からスタート。DFがAにパスを出す。

・DFはつるべの動き。1stがパスコース限定、2ndが寄せる。

 2ndが寄せたら1stはすぐに下がる=カバーリングを徹底。

・ボールホルダー(ドリブル)が頂点にならない。他2人は全力でサイドを駆け上がる。

 ボールホルダーが底辺の逆三角形。

 ボールホルダーを追い越す動きを徹底する。

・パス&ゴーを徹底。ワンツー3本でラストはファーポストで無人のゴールにプッシュが理想。

 

●「サイ」の確認

・FP4人がBOXになってボールを保持する。FIXOは横パスを逆サイドのFIXOに出したら前方の選手とポジションを入れ替わる。

 (前と後ろの選手がポジションを入れ替わる事を「サイ」)

 パスを出して入れ替わる際にFIXOは前方の選手にサイと言ってポジションチェンジする事を伝える。

 

●マークの受け渡しの確認

・DFはマークの受け渡しを覚える。

・FP4人がBOXになってボールを保持する。

・DFはオフェンスそれぞれにマンツーマンでつく。

・オフェンスは横パスを出したら上記の「サイ」を使って前後のポジションチェンジをする。

 ディフェンスは必ず後ろの選手が前の選手に指示を出してマークを外さないようにする。

 マンツーマンでついて行かせる場合は「ついて行け」と指示を出し、マークを受け渡す場合は、

 「前に行け」「前に残れ」と指示を出す。

 

 

以上。