ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

東京都ユース(U-18)フットサルリーグ・トレーニングセンター 第2回

2010年度東京都ユース(U-18)フットサルリーグ・トレーニングセンターの

第2回目をレポートします。
 
開催日:12/24(金)
 
●参加メンバー:FP13名、GK3名
 
 
●アップ
・各自、フリーランニングしながら関節運動。
 リラックスしながら今日の自分の体の具合を確認しながら。
 
●コミュニケーションゲーム
・マーカーを8個使って正方形を作る。
・各マーカーの間隔は1m。
・6,7人でプレー。
・6,7人それぞれがマーカーとマーカーの間(辺)に入る。
 6人でプレーする場合は2辺、7人でプレーする場合は1辺だけ誰もいない辺が出来る。
・ボール1個使い、それを手で保持する。
・ボール保持者はボールを手で他6,7人の誰かにパスを出し、空いている辺に移動する。
 この時、必ずマーカーの外を通って移動する。
 パスを出す時は出したい相手の名前を大声で呼んでからパスを出す。
・チームメイトの名前(ニックネーム)を覚える事が目的。
・慣れて来たら足でプレー。(2タッチ以内)
 
●ペラドン
・4色のビブスを使って16人を4チームに分ける。
・12(4+4+4)対4
・DFは1色の4人のみで、他3色がオフェンス。
 DFがボールを奪ったら奪われた側の色と攻守交替となる。
・ゴールを2つ使い、オフェンス側はヘディングシュートを決める。
 タッチ制限3。
 
例)最初はDFが赤ビブス、オフェンスが黄・青・黒の3チーム。
  青がDF赤にパスカットされたらすぐに青はDFとなり、赤は他の2チームと一緒に
  オフェンスになる。
 
●GKアップ
・正面上下キャッチ、左右ローリングダウン。
・左右セービング(足)→セカンドボールへの対応
 
●攻めるゴールを意識してのパス回し(1)
・左右両サイドに分かれて横パス交換。パスを出したら攻めているゴール側へ走り、
 自分がプレーしていた側の列最後尾に並ぶ。
・逆サイドの選手へパスを出す際に左右どちらの足へパスを出すのか考える。
 DFから遠い足?近い足?なぜそうなのか考える。
・パスを受ける選手の体の向き、使い方、パスコースの選択肢を意識する。
 本トレーニングではパスコースは逆サイドのみだが、実際の試合ではそれだけではない。
・どれだけ実践を意識してトレーニングに取り組めるかが重要。
 
●攻めるゴールを意識してのパス回し(2)
・上記プレーにDFをつけて。
 
●ハーフコートでの4対3
・オフェンスはフリータッチ。
・ポジションチェンジは自由。
・シュートまでのパス本数制限は無し。
・トレーニング序盤で取り組んだパス回しに挑戦する。
 
●ゲーム
・赤チーム:碓、河、小、勝、木
・青チーム:三、渡、井、神、大、高
・黄チーム:李、久、阿、田、稲
 
 
以上が12/24(金)のトレーニングメニューになります。
 
 
<話した内容>
・選択肢は常に中、縦、横の3つ。最初から横しか見ていなかったらDFは寄せて来る。
 前を向く事でDFは恐れを抱くので飛び込んで来れないし、ゴールを見る事も出来る。
・エントロで中に入った選手を使う事でDFの視野から自分が消える事が出来る。
 エントロの選手からリターンパスを受ける時にはフリーになっているので、楽にプレー出来る。
 エントロの選手を使うのは得点するためではなく、自分がDFの視野から消えてフリーな
 状態でプレー出来るようにするため。
 同様にエントロで入った選手は自分がなんとかしようとするのではなく、あくまで
 FIXOの選手が楽にプレーするための囮だと割り切る事も必要。
・エントロで中に入る選手は奥の深い位置まで入らない。深い位置に入ってしまうと
 自分の姿は見えていても実際はDF2人の足にかかっているので、パスコースは
 消されている。
 パスを受けるためにはDFとDFの足にかからない位置(浅い位置)まで下りる。
・エントロとエイトは違うので、真ん中の浅い位置で止まってあげる。
 抜けきるならばパラレラなどの工夫が必要。
・横パスを出した後、その場に止まっていては攻めるゴール方向へのパスコースが増えない。
 パスを出した選手が前方に走るからこそボール保持者の選択肢は増えるし、
 3対2や2対1が作れる。パスを出した選手が止まっていては攻撃側と守備側の人数が
 同数のまま変わらないので、単純に個人技の高い側が良い結果を得られる。
・逆サイドが仕掛けたら必ず逆サイドの選手はファーポストへ詰める。
 よりゴールに近い位置。ただファーポストへ走ってもゴールから遠ければ難しいシュート
 になってしまうし、GKが頑張れば防がれてしまう。
 GKにとってノーチャンスのシュートを決められるポジションへ走る。
 3人目の動きは得点するのに必要不可欠。
・東京の代表として恥ずかしく無い行動を取る。知識、技術があるのは当たり前。
 東京の代表にふさわしいかどうかは資質が重要。
 「良い選手」とはどのような選手か?
 ただテクニックがあるだけの選手は違う。どんなに実力が秀でていても自分勝手で、
 チームや関係者、サポーター、などに迷惑をかけるような選手は「良い選手」ではない。