ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,12/26(日) MIRACLONチーム練習

10,12/26(日)に行ったMIRACLONチーム練習のレポートです。


●アップ
・コートを左右3周ずつランニング。

●ストレッチ
・各自、自由にストレッチ。1種目15秒程度。

●1対1を想定したドリブル
・2人1組になりオフェンスとDFに分かれる。
・オフェンスがドリブルするスピードにあわせてDFは下がり、常に2m程度を保ちながら
 半身で腰を落とした姿勢で両足を細かく動かす。
 距離はいつでもボールを奪える距離で、なおかつ簡単に抜かれない距離。
・オフェンスはインステップ、インサイド、アウトサイドを駆使して細かいボールタッチのドリブルを心がける。

●GKアップ
・片手スローを左右両手交互に20本。屈伸運動を利用して投げる。
・正面グラウンダーキャッチ×10本。
・正面浮き球キャッチ×10本。
・サイドステップしながらグラウンダーキャッチ×10本。
・サイドステップしながら浮き球キャッチ×10本。
・左右ローリングダウン×10本。
・正面浮き球→左右グラウンダーへのローリングダウン×10本。
・正面グラウンダー→左右浮き球へのローリングダウン×10本。

●6対2
・タッチ制限は2以内。
・オフェンスはDFの3倍いるのだから楽なはず。
 パスをもらう前に首を振って、パスを受けたら即プレー実行。2タッチ以内というタッチ制限が
 あるのだから、トラップしてから考えていたら遅すぎる。

(1)パスをもらう前に首を振る→(2)プレーしやすい位置へトラップ→(3)プレー実行

昔のコーチがよく言っていた、「ボールを持ったらルックアップ」では間に合いません。
DFが目の前にいるフットサルでもたもたしていたら奪われます。
順番は逆で、ルックアップしてからトラップ(ボール保持)です。

・DFとDFの間に1人PIVO役として入る。パスを左右に散らしてDFとDFの距離を広げたら中を
 使う。中を使ってDFが絞ったら外を使う。
 外、外、外ではいずれ捕まる。だから中を使って一度DFの注意を中に向かせる。
 意識が中に行ったら外に出す。外に意識が偏ったら中を使う。これの繰り返し。
 オフェンスはDFの3倍いるのだから余裕で回せるようになるように。
・左右どちらにでもパスを出せる体の向きをキープ。

●2対1
・フルコートで行う。
・片方のゴールにGKが立つ。
・もう片方のゴール前にフィールドプレーヤーが3人横並びになる。
 その3人のうち、真ん中の選手に反対側ゴールにいるGKが強くロングスローを出す。
・真ん中の選手はGKからのロングスローをノートラップで左右どちらかの選手にパスを出す。
 左右どちらかにパスを出したらDFになり、まずはセンターライン後方まで戻る。
・左右どちらかの選手がパスを受けたら攻撃開始。そこから2対1で攻める。
・オフェンスはカウンターを意識しなくてはいけないので、時間をかけず、
 パス本数も少なくしシュートまで持って行く。
 DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、シュートを打つ。
・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点する事が求められる。
 お互い、何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか
 しっかりとフォローの声(指示)を出す。
・DFはまずは自陣側へ「戻る」!
・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを出させ
 ないようにする。そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。
・ボールを奪えなくても、ドリブルに並走し、シュートを打たれる際に
 足を投げ出してシュートブロックする。
・もし逆サイドの選手にパスを出されたら、慌ててボールを追いかけない。
 そこで振られたからといってボールを追いかけると、更に逆に振られて
 しまうので、失点する確率を高めてしまう。
 そういう場合はまずはGKに任せて、自分は目の前のマークを外さない事。
 そうすればGKが飛び出して、GKをFPと見立てれば2対1の状況が2対2になり、守りきれる。
・GKはDFが逆に振られた瞬間に前に出る!決して迷わない。

●3対1
・ボールは全てGKから出す。
・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、
 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。
・DF役は第2PKマーク付近で待機する。
・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。
 パス8本以内でシュートまで行く。
 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。
・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、
 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。
・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。
・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。
・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。
・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに
 プッシュして得点するプレーが理想。

●クワトロのパス回し
・マーカーを左右対称に置き、パスを出した後の走るコースを覚える。
・4人の距離を短くして、横パスを出した選手がDFとDFの間に入って行く。
  その後「くの字(ジャグナウ)」の動きで元いたサイドへ開く。
 中へ入った選手と同サイド前方の選手は空いたスペースへ下りる。バランスを整える。
・ボール保持者のパスコース(選択肢)は常に「中・横・縦」の3つとなる事を頭に叩き込む。

●4対3(クワトロのパス回しで攻撃)
・DFは「Y」の陣形でマークを受け渡す。
 オフェンスはクワトロのパス回しからのエントロで真ん中に必ず入るようにする。
 エントロの選手からの展開をスムーズに。
 クワトロのパス回しから、パラレラ、ワンツー、エントロ→裏へのロングパスを駆使してシュートまで。

●4対4+GK
・オフェンスはクワトロのパス回しを基本とし、中の選手を活かす。
・DFは第2PKマークをスタートラインとし、前からボールを奪いに行く。
 横パスを狙う。
 
●3対2~前プレ回避(1)~
・GKがボールを保持し、ゴールクリアランスからのスタート。
・オフェンスが3人、DFが2人。
・DFは横並びから始める。
・オフェンスはPKマークに1人、両ALAに1人ずつポジションを取る。3人が横一列になる。
・PKマークにいるFIXOにボールが出たら、DFのどちらかは寄せ過ぎない距離のまま
 左右どちらかのパスコースを限定していく。
 ALAにパスが出たら近い方のDFは縦を切る。
 最初にFIXOに寄せた選手はカバーリングのため後方に下がる。
 下がりながら1stDFへ指示を出し続ける。
・オフェンスはワンツーパス、パラレラ、ドリブルを駆使してセンターラインを越える。

●3対2~前プレ回避(2)~
・ゴールクリアランスからスタート。
 オフェンスの2人はペナルティエリアラインの位置でサイドラインいっぱいまで開いて横並び(平行)になる。
 もう1人はPIVOの位置に入り、トライアングルを作る。
・DFの2人は最初は内絞りでGKから直接PIVO当てされないポジションを取る。
・GKはオフェンス2人のうち誰に出しても良い。両サイドの選手は裏を狙ったり、
 フェイクの動きを入れたりする。

[ポイント]
・オフェンスの選択肢は4つ以上。 
 PIVOは張るだけでなくDFとDFの間に下りるプレーも必要。
・両サイドの選手が裏を狙って走った場合、1stDFはついて行かない。
 マンツーマンでついて行ってしまうと簡単にPIVO当てされてしまい、ボールを前に運ばれてしまう。
 両サイドの選手が上がって来たらDF2人は連動し、指示を出し合いながらボールを前に運ばせないポジションを取る。
 サイドの選手がボールを持ったら縦を切って寄せる。これだけで裏に蹴られなくなる。
 そして余っているDFがカバーリングの意識を強め、他の2人をケアする。

●1対1
・DFはボールを保持した状態でハーフウェーラインに待機。
 オフェンスは第2PKマーク付近で待機。
・DFがオフェンスにパスを出したら1対1を始める。
・オフェンスはフェイントを駆使する。フェイントがなくても緩急を使ってDFの背後を取れれば
 簡単に抜くことが出来る。
 しかし、緩急の緩と急の差がなければそれも難しくなる。
 緩急の差が大きくする。
 横に振るだけでは抜けない。DFを振り切る、置き去りにするためにも一瞬だけDFよりも
 速くドリブルしなければならない。


以上が10,12/26(日)に行ったMIRACLONチーム練習のトレーニング内容になります。
参考にしていただけたら幸いです。