ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,2/20(日) ユースフットサルノート

☆U-23参加メンバー:史、雄、孝

☆U-18参加メンバー:小、健、平、風、櫻、寿、裕、真
☆U-15参加メンバー:西、井、住
 
 
●アップ
・コートを左右3周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。
 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。
 
●ペラドン
・7対7
・3タッチプレー。相手陣内に入ったらフリータッチ。
・シュートはヘディング。
・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、
 真ん中で奪う。(PIVOの前に出て奪う)
・センタリングはスペースへ上げる。DFが体勢を整えて、密集しているゴール前に
 センタリングを上げても、跳ね返されるだけなので、得点確立は低い。
 ヘディングシュートを打つことすら、難しい。
 
●ブラジル体操
・つま先タッチ
・後ろに足振り上げ
・外側真横に足振り上げ
・腰振り
・肩甲骨閉じる、開く
・腕振り上げ
・肩回し
・股関節回し前後左右

※ストレッチは練習に参加する以上、全員が大きな声で数を数える。
 「自分は練習に参加しています」という意思表示として。
 大声を出して自分の内側から「やる気」を上げて行く。
 
●ミラードリル(1)
・2人1組になり、お互いがゴールを背にするように向かい合い、プレーヤーと
 鏡役を決める。
・バスケットコートの横幅を使ってプレーをする。
・プレーヤーはピッチの横幅を左右に、好きなタイミングで動く。
 ただし、サイドステップで腰を落として素早く動く。
 鏡役はプレーヤーの動きに合わせて、可能な限り速く真似するようについて行く。
・1プレー20秒を4セット。インターバルは15秒。
 
●ミラードリル(2)
・2人1組になり、お互いがサイドラインを背にするように向かい合い、
 プレーヤーと鏡役を決める。
・バスケットコートの横幅を使ってプレーをする。
・プレーヤーはピッチの横幅を前後に、好きなタイミングで動く。
 ただし、常に足は動かす。前後で動きを帰る時に、足を止めないようにする。
 鏡役はプレーヤーの動きに合わせて、可能な限り速く真似するようについて行く。
 反応速度が遅くなると、お互いがぶつかってしまう危険がある。
 ぶつからないように、極力反応速度を速くする。
・1プレー20秒を4セット。インターバルは15秒。
 
●正しい、走り方の解説
・走るフォームはオリンピックなどの短距離走者のフォームをイメージする。
 腿を高く上げて、股関節を使って走る。股関節を使わないと、腿の筋肉に負担が
 かかり、疲労もたまってしまう。
 視線は3m手前を見て、自然に顎が引く姿勢を取る。
 顔を上げてしまうと、体重が後ろに傾いてしまう。
 逆に下を向いてしまうと、前傾姿勢になってしまい、地面を蹴るような走り方に
 なってしまうので、スピードが出ない。
 地面を蹴るような走り方は、前に進みたくても上半身が邪魔をしてしまうので、
 速く走れない。
 速く走る秘訣は、股関節を引き上げ、自転車のペダルをこぐように、股関節を
 回転させるように足を前に出す。目の前のロープをまたぐイメージ。
 そして、踵から地面につき、右足の踵が地面についた瞬間に左足を上げ、
 左足の踵が地面についた瞬間に右足を上げる。
 この動作を素早く行うと、自然と足が動く。そして股関節の回転を加えれば
 自ずと速く走れるようになる。
 腕は肘を90度に曲げる。90度に曲げると、肘が支点となり、自然と腕がふれる。
 腕と足は連動しているので、腕を速く振れば振るほど、足は速く前に出る。
 足が遅いと自覚している選手は取り入れる。謙虚になる。
 
●ランニングフォームの確認
・ボールを両手で持って、20m走る。
 ※腕を振らないで走ることが、どんなに辛いことなのかを、感じるため。
・ボールを持たないで、前述した正しいフォームで走る。
 ボールを両手で持っている時と、両手を自由に触れる時、どちらが走りやすいか。
・パートナーを決めて、お互いで走り方の確認をする。
 前傾姿勢になっていたり、股関節が上がっていなかったり、地面を蹴っている
 ようなフォームで走っていたら、パートナーが指摘してあげる。
 
●2対1~オーバーランを駆使して選択肢を増やす~
・オフェンスの2人はハーフウェーラインより後方で、自陣側の第2PKマーク付近の
 ピッチ中央(a)と左サイドライン際(b)で待機する。(b)は座って待機。
・DFはゴールポスト脇でボールを保持して待機する。
・DFはゴールポスト脇からピッチ中央へ向かってゆっくりドリブルし、
 ハーフウェーライン辺りまで来たら、オフェンス(a)にパスを出す。
 (b)はDFがパスを出す直前に立ち上がり、素早く(a)の裏を回って、(a)を追い越す
 ように相手ゴールに向かって走る。
 (a)がDFからのパスをトラップして攻撃を開始する。

[ポイント]
・(a)はDFを引き付けるようにゆっくりドリブルし、(b)は(a)の後ろを通って、
 (a)を追い越すオーバーランの動きをする。
 (a)のプレーが重要になる。
 (b)が(a)の後ろを通って、(a)を追い越す瞬間に(b)へパスを出すプレーが一つ。
 もしくは(b)へパスを出すようなフェイントを入れて、DFが(b)へのパスを
 意識した瞬間に、自らドリブル突破して、DFを振り切ってシュートまで
 持って行くことも可能。
・追い越す角度を考えす。ライン際に膨らんでしまうと、パスをもらっても
 ゴールから遠いので、DFとGKに対応されてしまう。
 また、シュートコースの角度が狭まるので、GKにシュートコースを
 消されてしまう。ペナルティエリアぎりぎりの位置でも、GKが飛び出して
 シュートコースを消されてしまう。
 では、どの位置でもらうのが良いのか?
・追い越す味方への、パスを出すタイミングを考える。
 味方が自分を追い越す前に、前方にパスを出してしまうと、DFは走って来る
 味方と、自分がパスを出す瞬間の両方を見れるので、対応されてしまう。
 DFからすると、迷わないので、守りやすい。
 DFが迷うのは、味方が自分を追い越して、なおかつDFの肩と同じラインまで
 走った時。DFは、自分と同じ高さまで相手選手が走って来ると、それよりも
 後方へ下がるのか、それともボール保持者にアプローチするのか、迷う。
 その迷いを利用するためにも、追い越す味方へのパスを出すタイミングは
 最重要となる。
・何も考えないパスは、チームに迷惑をかける。
 どうしたら得点出来るのかを考えたプレーが、チームを勝利に導く。
 
※DFが(b)へのパスを意識したかどうかは、DFの体の向きや足の動かし方で
 判断出来る。(a)は(b)へのパスをフェイントに使いたいならば、体を(b)に向けて、
 体を開く事によって、足を一切動かさなくてもパスを出すような姿勢となるので、
 それだけでDFを惑わすことが出来る。シザースフェイントも有効。
 ドリブル突破を選択した場合は素早く、全力ダッシュでDFを振り切る。
 
●体幹トレーニング
・肘つきの姿勢で60秒×3セット。

 
<話した内容>
・Fリーグ2011の結果報告。
・ゴール前で味方からパスをもらう時、どの角度でもらえばシュートコースが
 広がるのかを考えて、走る。何も考えずに、ただ漠然とゴール前に走っても、
 パスを受けた場所が奥の深い位置だったり、ゴールから遠ければ、シュートを
 決めることは難しい。
 何の為にパスを受けるのか? 得点に繋がるプレーをするためではないのか?
 何も考えず、意味も無くパスを受けることは、チームの勝利に繋がらない。
・走るスピードが遅くても良い、と思うスポーツ選手はいないと思う。
 誰もが速く走れるようになりたいと願っているはず。
 現状のスピードに満足していない、少しでも速くなりたいと願うならば、
 自分の走るフォームを客観的に分析することから始め、修正すべき点を見つけ、
 フォームを改造し、速く走れるように努力する。
 フォームも改善しない、アドバイスも聞かない、それでは現状維持のまま、
 何も変わらない。