ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,3/31「1対1が4カ所ではない、4対4+GKがフットサル」ユースチーム

☆U-23参加メンバー:史、孝、木
☆U-18参加メンバー:平、小、寿、尾、至、露、俊、親、外、蘭、原、裕
☆U-15参加メンバー:住、正、清、佑、勝、唐、裕、幸
 
 
●ペラドン
・12対12
・3タッチプレー。相手陣内に入ったらフリータッチ。
・シュートはヘディング。
・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、
 真ん中で奪う。(PIVOの前に出て奪う)
・センタリングはスペースへ上げる。DFが体勢を整えて、密集しているゴール前に
 センタリングを上げても、跳ね返されるだけなので、得点確立は低い。
 ヘディングシュートを打つことすら、難しい。
 
●ブラジル体操
・つま先タッチ
・後ろに足振り上げ
・外側真横に足振り上げ
・腰振り
・肩甲骨閉じる、開く
・腕振り上げ
・肩回し
・股関節回し前後左右

※ストレッチは練習に参加する以上、全員が大きな声で数を数える。
 「自分は練習に参加しています」という意思表示として。
 大声を出して自分の内側から「やる気」を上げて行く。
 チームに活気を出すために、練習を盛り上げる声は必要。
 静かに、し~んとした、暗い雰囲気で楽しいと思うのかどうか。
 選手本人が、自分で、チームを明るい雰囲気にする。 
 
●パスゲーム
・2チームに分かれて、それぞれハーフコートでプレー。
・9対3
・3タッチ制限のパスゲーム。
・オフェンスの選手は最低1人はDFとDFの間に入る。
・選択肢は常に「左・右・中」の3つ。横向きになってしまうと、途端に視野が狭く
 なってしまい、選択肢が減り、パスを読まれてしまう。
 前を向いて選択肢を増やすことは、自分を楽にすることでもある。
 視野の確保を徹底する。
・楽をして長いパスを出しても、精度が低くなったり、DFにパスを読まれやすいので、
 パスカットされる危険が高い。
 楽をせずに、短い距離の、フリーな選手にパスを出すことを心がける。
 ショートパスをノーミスで続ける意識でプレーする。
・真ん中の選手にくさびのパスを出した時に、ターンorマノンの指示出しをする。
 
●ヘディングシュート~GKの反応速度向上(1)~
・GKはゴールマウスに立ち、FPは第2PKマークに一列に並ぶ。
・1人1個ずつボールを持って待機。
・コーチはPKマークと第2PKマークの中間少し外側に立つ。
・プレーヤーが、コーチに手でボールをパス、その後PKマークに向かってダッシュ。
 PKマーク付近に、コーチから速い浮き球が飛んで来るので、そのパスを走りながら
 ヘディングシュートする。
・これの繰り返し。
 
※GKにキャッチされたり、枠を外れたら、その場で立ちながらの腹筋ダンス。
 
●ダイビングヘッドの解説
・なぜダイビングヘッドの練習をするのか、その説明。
・過去に正しいヘディングシュートのフォームを習ったことがあるか、ないか。
・怪我をしないための、正しいダイビングヘッドのフォーム、及び着地の解説。
 
●ダイビングヘッドからのシュート
・ゴール脇にコーチが待機し、プレーヤーはPKマークから1m後方で待機。
 コーチが合図すると同時に、腰の高さのボールを投げるので、プレーヤーは
 その場から飛びついて、ダイビングヘッドでシュートを決める。
 
※正面の浮き球はGKにキャッチされやすい。両サイドの下スミに叩き付ける。
 
●3対1
・ボールは全てGKから出す。
・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、
 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。
・DF役は第2PKマーク付近で待機する。
・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。
 パス8本以内でシュートまで行く。
 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。
・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、
 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。
・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。
・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。
・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。
・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに
 プッシュして得点するプレーが理想。
 
●ゲーム
 
 
<話した内容>
・サッカーは1対1が10カ所ではない、10対10+GK。フットサルも当然、1対1が
 4カ所ではなく、4対4+GKになる。
 「自分1人が、相手選手を全員抜いて点を決めれば、チームプレーなど必要ない。」
 「自分1人でボールを奪えれば、組織だった守備や、指示出しなど必要ない。」
 このような考えでは、団体競技のフットボールをプレーすることは難しい。
 なぜならば、フットボールはチーム競技だから。
 チーム競技であるということは、チームメイトと一緒にプレーをすることになる。
 ということは、チームメイトと協力をして、プレーを共有するからこそ、
 団体競技の醍醐味といえるし、それをしないならば、団体競技の意味がなくなる。
 自分が全てで、自分のことしか考えない、チームメイトのいる意味を考えない、
 チームプレーをする意思がないならば、個人競技を選択するべき。
 フットボールは、なぜ数人でプレーをする団体競技なのかを考える。
 単純な話で、1対1だけで勝負が決まっても面白くない。
 1対1の勝負にこだわるならば、1対1の大会に出れば良い。
 フットボールのチーム対チームの大会に出る必要はない。
 チーム対チームの、フットボールとしての大会に出たいならば、
 チームメイトのことを考える、チームプレーとは何かを考える。
 フットボールは、大きなピッチで、数人で1個のボールを奪い合い、
 数人で協力をして、様々な展開の中で得点を狙うから、面白い。