ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,6/19(日)「基礎練習の反復を疎かにしない」ユースチーム

☆U-23参加メンバー:史、雄、弦、武

☆U-18参加メンバー:櫻、陽、寿、至、蘭、翔、裕、庭、穣
☆U-15参加メンバー:井、裕、岡
 
 
●アップ
・コートを左右3周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。
 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。
 
●ペラドン
・8対8+フリーマン
・3タッチプレー。シュートはヘディング。
・相手ボールになったらボールを奪いに行く。縦のパスコースを切って、
 真ん中で奪う。(PIVOの前に出て奪う)
 
●静的ストレッチ
・全員で大きな輪になって、1人1種目ずつ8×2秒。約1周。
 指示する1人が4まで数えて、他全員で5~8。
・ストレッチの声出しはONとOFFの切り替えのため。
 「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えるために、
 練習を始めるための準備なのだから、全員で大きな声を出す。
・下半身を中心にゆっくりと丁寧に伸ばします。
 体が接触し合う事も考え、上半身もしっかりと伸ばします。
・ストレッチを行う際は、どの部分が伸びているのかを意識するだけで、
 効果が変わってきます。
 雑に、見よう見まねでやっていると、ほとんどストレッチの効果がありません。
 真剣にストレッチを行うと、それだけで大量の汗をかきます。
 
※ポルトガル語を覚えよう。
 
●パス練習~ダイヤのパス回し~
※左右にパスを素早く散らせるようにするため。
1,2タッチでのパス回しを意識するための練習。
 左右どちらにでもパスを出せるように、体の向きがポイントとなる。
 足裏ボールコントロールからのパス。
 
・マーカーを5m間隔で菱形にセットする。
・各マーカーの一歩後ろに1人ずつ立つ。
・マーカーがDFだと想定して、マーカーにボールを当てないように意識する。
・体の向きは対面の人を向く。
 例えば、右側にボール保持者がいて、その選手からパスをもらうからといって
 その選手を向いてしまうと、反対側にパスを出すのにいちいち向きを変えて、
 なおかつボールも足裏で転がして動かすため時間がかかってしまう。
 時間短縮及び、スムーズに逆サイドにパスを展開出来るように、
 体の向きは対面の人を向いて、自分以外の3人(右、左、正面)全員が
 見れるようにする。
・パスを出したらパスを出した側の列の最後尾へ並ぶ。
・右からのパスは右足でトラップし、左足でパス。
 左からのパスは左足でトラップし、右足でパス。
 
●GKアップ
・片手スローを左右両手交互に20本。屈伸運動を利用して投げる。
・正面グラウンダーキャッチ×10本。
・正面浮き球キャッチ×10本。
・サイドステップしながらグラウンダーキャッチ×10本。
・サイドステップしながら浮き球キャッチ×10本。
・左右ローリングダウン×10本。
・正面浮き球→左右グラウンダーへのローリングダウン×10本。
・正面グラウンダー→左右浮き球へのローリングダウン×10本。
 
●GKアングルプレー
・GKがゴールマウスに立ち、FPはペナルティエリアの右斜め45度、正面、
 左斜め45度の3箇所にそれぞれボールを1個ずつ持って待機する。
・GKと合図をし、右から順にシュートを打って行く。両サイドのFPはファーサイド
 へ打つ。正面の選手は4隅のどこかを狙う。
 GKは基本姿勢に構え、シュートを打たれる位置によって正しいポジションに
 修正する。(サイドステップやクロスステップで素早く移動する。)
 
●ハーフコートでの4対4
・クワトロのパス回しを意識して、4対4。
 
●2対1
・フルコートで行う。
・片方のゴールにGKが立つ。
・もう片方のゴール前にフィールドプレーヤーが3人横並びになる。
 その3人のうち、真ん中の選手に反対側ゴールにいるGKが強くロングスローを出す。
・真ん中の選手はGKからのロングスローをノートラップで左右どちらかの選手にパス
 を出す。
 左右どちらかにパスを出したらDFになり、まずはセンターライン後方まで戻る。
・左右どちらかの選手がパスを受けたら攻撃開始。そこから2対1で攻める。
・オフェンスはカウンターを意識しなくてはいけないので、時間をかけず、
 パス本数も少なくしシュートまで持って行く。
 DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、シュートを打つ。
・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点する事が求められる。
 お互い、何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか
 しっかりとフォローの声(指示)を出す。
・DFはまずは自陣側へ「戻る」!
・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを出させ
 ないようにする。そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。
・ボールを奪えなくても、ドリブルに並走し、シュートを打たれる際に
 足を投げ出してシュートブロックする。
・もし逆サイドの選手にパスを出されたら、慌ててボールを追いかけない。
 そこで振られたからといってボールを追いかけると、更に逆に振られて
 しまうので、失点する確率を高めてしまう。
 そういう場合はまずはGKに任せて、自分は目の前のマークを外さない事。
 そうすればGKが飛び出して、GKをFPと見立てれば2対1の状況が2対2になり、
 守りきれる。
・GKはDFが逆に振られた瞬間に前に出る!決して迷わない。
 
●ゲーム
 
 
<話した内容>
・ダイヤのパス回しや2対1など、毎試合必ずどこかで必要となる技術と戦術です。
 だからこそ、どんなに簡単であろうと決して手を抜いてはいけない。
 平らな地面で靴裏が平らなシューズで弾まないボールをコントロールするのだから、
 足裏でのトラップは左右両足ともに、次ぎのプレーがしやすいように寸分違わぬ場所
 にコントロール出来なくてはいけない。そのためにも、ダイヤのパス回しでは一度も
 ミスしないぐらいの気持ちでプレーして欲しい。
 そして、味方のどちらの足にパスを出すかも徹底し、奇麗な回転のパスを心がける。
 これが全プレーで出来れば、自ずと試合中のパスミスも減るし、ボールコントロール
 技術が向上するのだから、視野も広がり余裕が持てる。
 よって、プレー自体が楽になる。
 2対1も同様で、フットサルの試合で一番得点が生まれるのがカウンターです。
 その最も試合中起こり得るシチュエーションでのプレー精度を高めれば、自ずと
 得点力は上がるし、失点数も減ることになる。矛盾しているようだが、オフェンスは
 2対1では必ず得点しなければいけないし、DFはGKと連動してシュートを防がなくて
 はいけない。
 それを向上させるのがチーム練習。だからこそ、手を抜いてはいけない。
 基礎練習はその名の通り、基礎の練習です。試合で一番必要な基礎を身につけること
 が勝利への最短距離であり、自身の個人能力アップの近道にもなります。
 フットサルで足裏が上手に使えなければ、上のレベルでは限界がある。