ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

11,7/25(月)「2人の連携が取れればボールは簡単に奪える」Jrユース

U-15参加メンバー:前、秀、壮、稜、礁、拓、侑、司、翼、健、重

 

 

●ランニング

・コートを左右3周ずつドリブル。
 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

 

●足裏ボールコントロール(1)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 大きく前後に動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。

●足裏ボールコントロール(2)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 左右両足を使ってボールを左右に大きく動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。

●足裏ボールコントロール(3)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)でボールを押さえ、
 アルファベットの「V」を描くようにボールを、「右斜め前→足下→左斜め前→
 足下→右斜め前→足下」と繰り返して動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。
 
●ボールコントロール~インサイド~
・左右、両足のインサイドでボールを挟み込むようにし、
 細かいボールタッチを繰り返す。
・慣れて来たら、左右に大きく揺さぶり、ダブルキックを試みる。
 
●ボールコントロール~奪い合い~
・1人1個ずつボールを保持し、センターサークルの中にメンバー全員が入る。
・常にボールを体の近くに置きながら、自分以外全員のボールを全てサークルの
 外に出す。
・なるべく背中を向けず、ボールを前に置いた状態で奪い合う。
・足裏、インサイド、アウトサイドを駆使してボールをコントロールする。
・後ろや横を向いてボールをキープせず、前を向いて相手にボールを、
 さらしながらプレーする事を心がける。
・残り3人以下になってから、20秒以内で決着がつかなければ、敗者復活として、
 先にOUTした選手全員が復帰する。
 自分からボールを奪いに行く勇気、戦う気持ちを養う。
 

●ストレッチ

・全員で大きな輪になって、ゆっくり10秒。

・下半身を中心にゆっくりと丁寧に伸ばします。

 体が接触し合う事も考え、上半身もしっかりと伸ばします。

・ストレッチを行う際は、どの部分が伸びているのかを意識するだけで効果が

 変わってきます。雑に見よう見まねでやっていると、ほとんどストレッチの効果が

 ありません。真剣にストレッチを行うと、それだけで大量の汗をかきます。

 

●1対2(DFが2人)
・縦10m、横6mの長方形のグリッドでプレー。

 オフェンスは2人のDFの後方のラインをドリブルで突破したら勝ち。

 オフェンスがDFにパスを出し、リターンパスをもらったらスタート。
・DFは1stDFと2ndDFが縦並びになる。
 2ndDFが1stDFに「右or左を切れ」と指示を出し、2ndDFは自分がボールを
 奪いたいサイドへ行かせるようにオフェンスを誘導する。
 オフェンスがドリブルして来たら1stDFに「寄せろ」と指示を出して、
 更に自分もオフェンスがドリブルして来たコースへ素早く体を入れてボールを奪う。
・ボールを奪う時は足で行かずに腰と腿、そして腕を使って体で奪いに行く。
 ボールを奪えばDFの勝ち。

※1stDFと2ndDFの距離が開いてしまうと、1stと2ndの間が間延びし、その間を
 ドリブルでぶち抜かれてしまうので、2人いる意味が無い。
 1stと2ndの距離は短くし、2ndが奪いたいサイドへオフェンスがドリブルした
 瞬間には体をぶつけてボールを奪う。そのタイミングが理想。
 それよりも遅れてしまうと、オフェンスと2ndDFの1対1になってしまう。
 それではDFが2人いる意味も効果も無い。
 

●ゲーム

・壮、礁、稜、コーチ

・拓、秀、重、侑

・前、司、健、翼

 

※ゲームの前にトレーニングした1stDFと2ndDFの連携を意識してボールを奪う。

 

 

<話した内容>

・フットサルはFPが4人しかいない。しかし、その4人がそれぞれ独立して、勝手に

 ボールを奪うに行くようなディフェンスをしたら4人で戦う意味もなければ、

 団体競技である意味がなくなってしまう。

 それぞれがバラバラに動いてしまっては、個人技対個人技だけの単純なスポーツに

 なってしまい、フットボールの面白さが半減してしまう。

 個人技対個人技では、ドリブルテクニックに秀でた選手が勝ってしまうし、

 逆にボール奪取能力が高い選手がいれば、ボールを奪われてしまう。

 そのような戦い方しか出来なかったら、ドリブルテクニックが無い選手、

 ボール奪取能力が低い選手は試合に出られないということになってしまう。

 フットサルは4カ所で1対1をそれぞれ行い、その勝負を制するスポーツではない。

 4人がチームとして機能することで、相手チームの固いDFを崩して得点を狙うことが

 可能になる。もし相手が組織だった守備をして、4人が連動してボールを奪うことを

 して来たら1人のドリブラーだけでは何も出来ない。

 逆に守備側の立場からすれば、どんなにスーパーなドリブラーが1人いても、

 複数の選手が連動すれば簡単にボールを奪うことが出来る。

 個人で立ち向かってボールを奪える選手が数多くいれば、確かに試合は

 楽な物になる。しかし、それでは4人プラスGKを揃える必要がない。

 なぜ4人プラスGKなのか、考えてプレーをする。