2014,8/27(水)インサイドキック講習会レポート
2014,8/27(水)に開催しました、
「インサイドキック講習会~パスを繋ぐために必要なこと~」
のレポートを公開致します。
●対面パスの効果、目的、質を高めるための解説
・対面パスはインサイドキックのフォームを確認(修正)するには良い練習方法と言えます。
しかし、実際の試合では正面で向かい合った2人がパス交換することは、ほとんどありません。
ですから、2人1組で向かい合った対面パスは、インサイドキックのフォームを確認したり
修正したい時だけ、簡単に行えばそれで十分な練習です。
・インサイドキックの精度を試合で使えるレベルまで高めるためのトレーニングとしては、
試合を想定することが必要になります。
インサイドキックはキックの種類では一番精度が高められるキックですので、
短い距離のパス交換ではインサイドキックを蹴ることになります。
短い距離のパス交換とは横パスのことであり、その試合中の横パスを想定した練習を行うことで、
試合と同等の負荷をかけられますので、試合で使えるレベルのキック精度に高めるための
練習ができます。
●対面パス(1)
・2人1組に分かれてボールを1個保持し、5m間隔で向かい合ってインサイドキックのパス交換。
・コート上にひいてあるラインを一本指定し、そのラインを目安にまっすぐパスを出すことを意識する。
(右足→右足でパス交換。左足→左足でパス交換。)
●対面パス(2)
・(1)と同様にプレー。
・相手からのパスを足裏で前方に真っすぐ軽く押し出して、一歩踏み込んでからパスを出す。
※ボールをその場に止めると、踏み込むことができないので蹴りにくいです。
前方にボールを軽く押し出すことで一歩踏み込めるので、パスが出しやすくなります。
●対面パス(3)
・(2)と同様にプレー。
・トラップしてからパスを出すまでに1秒半以下でプレーする。
トラップからパスまで2秒かけないよう、プレースピードを上げる。
●試合を想定しての横パス(1)
・4人1組になり、オフェンス2人とディフェンス2人にそれぞれ分かれる。
・ディフェンスの2人はマンツーマンDFの設定でそれぞれ1人ずつマークし、正面に立つ。
・ディフェンスは正面に立っているだけでプレッシャーになるので、特に何もする必要はない。
・オフェンスはお互いにDFから遠い足でパス交換を行う。
※プレッシャーを回避するために「対面パス(2)」のようにプレーできるとGood。
質を高めるために「対面パス(3)」同様にプレーできることがBest。
●試合を想定しての横パス(2)
・4人1組になり、オフェンス2人とディフェンス2人にそれぞれ分かれる。
・ディフェンスの2人はマンツーマンDFの設定でそれぞれ1人ずつマークし、正面に立つ。
・(2)では(1)と違い、DFが密着していることを利用して、DFの裏のスペースを狙う動きをすること。
・横パスを出した選手がDFの裏を狙うようにクロスステップで、DFの肩よりも若干後方へステップ移動する。
DFがついて来たら、その場に止まります。
※下がってしまうとボールラインを押し上げられず、もったいない。ボールラインを押し上げたいので、
DFがついて来たら「その場に止まる」こと。
・ボールを保持している選手は、逆サイドで裏を狙う動きから急に止まった選手に横パスを出し、
自身も同じようにクロスステップでDFの背後をつく。
DFがついて来たら、その場に止まります。
・横パス→DFの背後へクロスステップで移動→DFが下がる→止まる→パスを受ける→横パス
ひたすら、これの繰り返し。
●試合を想定しての横パス(3)
・(2)の応用で、横パス→フェイクの繰り返しから、実際に裏を狙ってスルーパスをもらえるようにする。
・ボール保持者は横パス→フェイクだけでなく、DFがついて来られなければ裏を狙い、
逆サイドの選手はその動きを見逃すことなく、DFとDFの間を通すようにスルーパスを出す。
・DFがついて来て裏をとれなければ急ストップし、横パスをもらえるようにする。
そして今度は逆サイドがスルーパスをもらえるように、裏を狙ってみる。
●4対4(ルール解説)
・今までトレーニングして来たことを意識してのハーフコートゲーム。
・オフェンス側はショートパスをつないで裏をとり、ハーフウェーラインを越えたら勝利。
・ディフェンス側は「あくまでオフェンス練習」ということを踏まえて、
ボールを奪うプレーはせずにプレッシャーをかけることのみ徹底し、
オフェンス側がパスミスした時のみボールを奪うプレーをする。
・ディフェンス側はハーフウェーラインを越えられたら負け。
●4対4
・オフェンスは5m程度の短い距離で横パスをつなぎながら、ボールラインを上げて行く。
しかし、横パスしか選択しないようであればディフェンスに狙われることになるので、パスが出せない。
そうなると、ボールを持って止まったところを寄せられてしまう。
そのため、オフェンスは常に目の前のディフェンスの裏を狙う動きが必要になる。
裏という選択肢が増えることによって、逆にディフェンスは前がかりなることができなくなるので、
横パスを出しやすくなります。
イメージとしては、横パスを出そうとすることでディフェンスを引きつけ、
ディフェンスが食いついてきたら、裏に飛び出す。
そしてディフェンスが頑張ってついて来たら、フェイクで止まる→横パスを受ける。
これの繰り返しになります。
以上が講習会でのトレーニングメニューになります。
チーム練習や自身のレベルアップのために、
参考にしていただけたら幸いです。