ブラジル式フットサル講習会

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ストレッチの重要性(1)~ケガを未然に防ぐ~

2016年6月7日に中学サッカー部にて、

 ストレッチの重要性について講義を行いました。

 

今回は講義の内容を基に、「ストレッチの重要性」というテーマで

書いてみたいと思います。

 

☆どうしてストレッチをやらなくてはいけないのか

激しいスポーツをすると筋肉に

無理な力(速く走る、飛ぶ、ぶつかるなど)

が加わります。

 

無理な力が加わり、

筋肉が伸びきってしまうと

ちぎれてしまうので、

脳が筋肉にこれ以上

伸びないように

「縮まれ」と信号を

送ります。

 

そのような状態になると筋肉はカチンと固まります。

これがいわゆる「疲労によって筋肉が張っている」状態

ということになります。

 

さて、この「疲労によって筋肉が張っている」状態の筋肉

ですが、どうしたら元に戻るのでしょうか。

筋肉が伸びきって固まっている場合、

血流が悪くなって筋肉が酸素不足に陥っています。

そこでストレッチが必要になって来ます。

 

ストレッチが必要という話をしましたが、

多くのスポーツ選手はプレー前とプレー後のストレッチを

真剣に取り組んでいません。

※ここでいうプレーとは、練習や試合のこと。

 

ストレッチ自体はやっていても軽く数種目やったり、

屈伸と伸脚、そしてアキレス腱の柔軟体操だけだったり、

汗をかくほど一所懸命にストレッチをやる選手は

そう多くはありません。

 

自称「プロ予備軍」と言っている選手ですら、

ストレッチの重要性を真剣に捉えていません。

その理由の多くが知識不足によると思います。

小さい頃のコーチや中学~大学のコーチ・監督が

ストレッチの重要性を説いていなかったり、

選手任せにしていたり、指導者自身が知識不足のため、

選手がストレッチの重要性を知らないまま

スポーツに取り組み続けてしまっているのだと思います。

 

そして、たまたま偶然が重なって大怪我をしたことがなかったため、

ストレッチを知らなくても(やらなくても)プレー出来る、

と勘違いしたまま大人になるのだと思います。

Jリーガーがケガをしたというニュースを見た時に、

小さい頃からストレッチの重要性を理解し、

正しい身体の使い方と筋肉を柔軟にしていれば

そのようなケガはしなかったのかもしれないのに、

と思うことがあります。

 

ケガには予防出来るものと出来ないものがあります。

前者は自分自身が原因で、アップやフィジカルトレーニング中に

負うケガです。

後者は練習中や試合中に、対人プレーの接触などで負うケガです。

 

アップやフィジカルトレーニングで負うケガは筋肉系のものが多く、

骨の傷害も筋肉が原因ということもありますので、プレー前の

ストレッチを念入りにやるだけでも防げる可能性が高まります。

 

アップやフィジカルトレーニングで負うケガの多くは、

ストレッチで未然に防げます。