二人で崩せるようになろう~1対1の次に身につけること~
11/10(木)に行った中学生のトレーニングメニューです。
チーム練習や自主トレの参考にしていただけたら幸いです。
●ウォーミングアップ ・ランニング5分 ・体幹トレーニング フロントブリッジ、サイドブリッジ左右を各1分×3セット ・ランジウォーク前後を各20m ・ブラジル体操 肩甲骨、足上げ(上)、足上げ(横)、股関節回し(開閉)、腿上げ、 腿伸ばし(踵タッチ)
●ラダートレーニング ・一マス二歩、一マス一歩 ・横向き一マス二歩 ・横向きクロスステップ ・横向きツイスト ・片足上げ ・片足外出し ・シャッフル ・両足開閉ステップ
※全て2セット
●ペラドン ・2タッチ以下でプレー ・シュートは1タッチ
※気軽にゲームを楽しみながら、身体の向き、
状況判断、指示出しなどを確認すること。
●ボールコントロール(1) ・二人一組で横パス交換 ・常に①攻めるゴール②自分のDF③味方(ボール)が 見える身体の向きでプレーする。 ・パスはDFから遠い足でプレー、トラップも遠い足でプレーする。 ・右サイドの選手は左足、左サイドの選手は右足でパスを出す。 ※例外として、身体を開いて外側の足インサイドでトラップして 縦に抜くプレーはOK。
●ボールコントロール(2) ・ボールコントロール(1)のプレーに+αの要素として、 パスを強く出すことを心がける。
●ボールコントロール(3) ・ボールコントロール(2)のプレーに+αの要素として、 トラップしてからすぐに横パスを出す。 パスを受ける前に何をやるのか、考えておく。 ボールを持った時には即実行に移す。
●ボールコントロール(4) ・ボールコントロール(3)のプレーに+αの要素として、 DFの背後を取る動きを入れる。 ・DFはボールと相手選手両方を同時に見られるポジションと 見られないポジションがある。 DFの肩と同じラインに並ぶことが出来れば用意に背後を 取れる。よって、一度DFの肩よりも後ろに行こうとする 動きを入れることでDFが慌てて下がるので、その瞬間に 止まればフリーでボールをもらえる。 ・ボールを持っていない時に、DFから遠い足から前方に大きく クロスステップを一歩入れる。 クロスステップを踏んだ瞬間に逆足を開けばパスを受けられる 姿勢になるので、その場に止まってパスを受ける。 パスを受けたら横パスを出す。 これの繰り返し。
●二人での崩し ・二人だけで相手DFを崩す動きを身につける。
①ワンツーパス 選手Aは選手Bに横パスを出したら選手Bに寄って行く。 選手Bは寄って来た選手Aに一旦ボールを戻す。 戻したらDFの背後へ真っすぐ走る。 選手AはDFとDFの間を通すスルーパスを出してワンツーパスで DFを崩す。 ワンツーパスで突破→GKと1対1。
②パラレラ 選手Aは選手Bに横パスを出したら選手Bに寄って行く。 選手Bは寄って来た選手Aを向いたままライン際へ縦パスを出す。 選手Aは選手Bが出した縦パスに向かって走る。 走ったままノートラップでファーサイドへシュート。
③間受けターン 選手Aは選手Bに横パスを出したらDFとDFの間に入り、 攻めるゴールと選手B両方を見られる半身の姿勢で止まる。 選手Bは間で止まった選手Aの前足にパスを出す。 選手Aは前足のインサイドで前方のスペースにボールを押し出して ターン→シュート。
④クロスオーバー 選手Aは選手Bに横パスを出したら選手Bに「後ろを回る」と言いながら 選手Bの後ろを走って、外側から選手Bを追い越す。 選手Bは自分を追い越した選手Aにパスを出す。 パスを受けた選手AはそのままGKと1対1。
●2対2のゲーム ・二人でDFを崩すことを念頭においてゲーム。 ・今までやって来た練習を活かす。 ・DFは横並びにならないように斜めのラインを作りながら チャレンジ&カバーを徹底する。
<話した内容> フットボールの基本は1対1です。 その次は二人の関係です。 一試合通して1対1しかやらない人はいませんし、 全ての局面でパスを出さずに1対1を全員がやり続け、 1対1だけで試合を終わらせるチームもありません。 必ずどこかで誰かにパスを出しますし、 リターンパスもあります。 よって、二人のパス交換は当たり前のプレーで、 1対1を行っている所に二人目が絡んで2対1の状況を 作り出せれば数的優位になるので、DFを突破できる 確率はものすごく高まります。 二人いればある程度の局面は突破することができます。 自陣でボールを保持していて相手FWが前から プレッシャーをかけて来たとしても二人いれば たった一人のプレッシャーぐらい簡単に回避 することができます。 CBとSB、2CB、CBとCH、CHとSH、SHとSB、 RWorLWとSB、2FWなど、二人いればDFラインを 突破もしくは回避することができます。 特に今回のトレーニングは攻撃面で役に立つ動きです。 まずは基本となる4つの動きを身につけて、 二人でシュートまで持って行けるようになりましょう。 三人目の動きや四人が連動するような攻撃は基本となる 二人の関係での崩しをマスターしてからになります。