ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

得点力を向上させよう!

2017,1/31(火)に行ったジュニア練習のトレーニング内容を公開致します。チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:「シュート~得点力を向上させよう~」

 

●ウォーミングアップ

・10m四方のグリッドに全員が入り、一人一個ずつボールを保持する。

 手でボールを持ってフリーランニングしながら、近くの選手の

 名前を呼んでチェストパスでパス交換。

・10m四方のグリッドに全員が入り、一人一個ずつボールを保持する。

 人数の半数が手でボールを保持、もう半数が足でボールを保持する。

 フリーランニングしながら近くの選手の名前を呼んで、手でボールを

 保持している選手と足でボールを保持している選手でパス交換。

 手でパスして足でボールを受ける、足でパスして手でボールを受ける。

・ブラジル体操(関節運動)

 

●パスゲーム

・5対4。手でボールを扱ったパスゲーム

 ボールを落としたら落としたチームがコートを一周全力ダッシュ。

 パスを5本繋いだら、パスを繋がれた対戦相手がコートを一周、

 全力ダッシュ。

 

●1対1~シュートを決める(1)~

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のラインゴールを作り、

 ラインゴールの一歩前で背中合わせでオフェンスと

 ディフェンスは向かい合う。

・お互いの背中でボールを押させて、合図で同時に

 ボールがある側に振り向く。

・振り向くとボールが落下するので、オフェンスはボール

 をシュートする。GKはシュートを打たれないように

 足や手、体でブロックする。

 オフェンスより先にボールを蹴ってクリアしても良い。

 

●1対1~シュートを決める(2)~

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKの足下。

・GKは足の裏で強くボールを転がして、オフェンスの

 股の間を通す。

・オフェンスはボールが股の間を通ったら反転し、

 ボールを追いかけて足裏もしくはイン、アウトサイドで

 切り返す。そして2タッチ目でシュートを打つ。

※2タッチ目でシュートを打たなければいけないので、

 ドリブルは不可。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

 

<話した内容>

試合で勝ちたいならばシュートを打たなければいけません。

そしてシュートを決めなければいけません。

失点しなくても得点することが出来なければ勝つことは

できません。

シュートを決めたいならば、シュートチャンスを逃しては

いけません。「打てる!」と思ったら打つけれど、「打てるかな?」

と思った時に躊躇しているようでは得点力の向上は夢のまた夢です。

常にゴールを見て、シュートコースが空いていたら近かろうが

遠かろうが、シュートは打つ!

シュートを打てば何かしら起こります。DFに当たってオウンゴール

するかもしれない、GKが取り損なって味方の前にこぼれるかも

しれない、GKがトンネルしてゴールに入るかもしれない、など。

打つからこそ、意外とシュートが決まったりもします。

シュートを打たないで得点することは、ほぼ不可能です。

フィールドプレーヤーだけでなく、GKまでドリブルでかわして

得点出来るのは稀です。

だからこそ、今回のトレーニングでは距離やタイミングに関係

なく、打てる体勢になったらすぐに打つという習慣付けをした

かったのです。

自分が良い体勢じゃないから強く蹴ることが出来ない。

強く蹴ることができないからもう一回ドリブルして歩幅を

あわせて蹴ろう!では得点することが出来ません。

なぜならば、自分の体勢が整うまでの間にDFは戻って

来ますし、GKも正面でキャッチ出来るポジションに移動

しています。体勢が良くなるのは自分だけではありません。

シュートを決めたいならば、体勢に関係なく、利き足逆足

関係なく、打てる時に打つ!です。

自分の体勢が悪くてもファーサイドめがけて蹴れば何とか

なるかもしれません。GKも急に来たボールは捕球体勢に

入れていないので逆をつかれるかもしれないし、届かない

可能性だってあります。重要なのはゴールを守っているGK

のタイミングをずらすことです。

例えば、右利きの選手が左サイドを突破し、シュートコースが

空いている上にファーサイドに味方が詰めている状態で、

得意の右足に持ち替えようと切り返した瞬間にDFに寄せられ

たり、GKがポジションを修正したりして、結局シュートが

決まらないということがよくあります。

しかし、苦手でも左足でシュートを打つことによって、GKの

届かないコースに打てて入るかもしれないし、GKが弾いて

こぼれた所を味方詰めて得点出来るかもしれません。

とにかく打たないことには何も始まりません。

得点力が低い、と感じているならば多少遠くても、利き足では

なくても積極的にシュートは打って行きましょう。