ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

テーマ「ボールを止める」~ジュニアトレーニング~

2017,3月13日(月)に行ったジュニアトレーニングの内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:ボールを止める

 

●ウォーミングアップ

・コートをゆっくりドリブル(右回り左回りを各一周ずつ)

・ブラジル体操(動きながらの関節運動)

 

●ボールコントロール(パス&足裏トラップ)

・二人一組でボールを一個保持し、3mの距離で向かい合う。

・前に進む選手Aがボールを保持し、選手Bは後ろ向きで待機。

・AはBの右足にパスを出し、Bは右足の裏でボールをその場に止める。

 Bはボールを止めたらボールをその場に置き、後ろ向きでバックステップ。

 Aは置かれたボールに向かって行き、再度選手Bの右足へパスする。

 BはAがパスした瞬間にバックステップを止め、右足裏でボールを止める。

 ボールを止めたら再度バックステップ。

 これを繰り返す。

※右足→右足が終わったら、左足→左足も行います。

 

●ボールコントロール(パス&足裏トラップ)~勝負~

・全員でスピード勝負。

・どの組が一番早く戻って来るか、往復で戻って来る早さを競います。

・パスミスやトラップミスをしたらスタート地点に戻ってやり直し。

 

●ボールコントロール(インサイドキック・プッシュシュート)

・二人一組でボールを一個保持し、2mの距離で向かい合う。

・後ろに進む選手Aが手でボールを保持し、選手Bは向かい合って待機。

・AはBの右足の膝下ぐらいに軽くボールを放り、Bは右足インサイドで

 Aの胸辺りに返す。

 Aはボールを手でキャッチしたらボールを数歩後ろに下がり、

 BはAに返したら数歩前進する。

 これを繰り返す。

※右足→右足が終わったら、左足→左足も行います。

 試合中のゴール前の混戦で、腰や膝ぐらいに跳ねて来たボールを

 インサイドキックでゴールに押し込むプレー(プッシュシュート)

 を想定する。一球一球を大事にし、集中して取り組むこと。

 それが出来れば試合中に決めて当たり前と言われるシュートを

 ゴール上にふかしたり外すことは無くなります。

 

●ボールコントロール(インサイドキック・プッシュシュート)~勝負~

・全員でスピード勝負。

・どの組が一番早く戻って来るか、往復で戻って来る早さを競います。

・パスミスやトラップミスをしたらスタート地点に戻ってやり直し。

 

●ダイヤのパス回し

・マーカーを5m間隔で菱形にセットする。

・各マーカーの一歩後ろに1人ずつ立つ。

・マーカーがDFだと想定して、マーカーにボールを当てないように意識する。

・体の向きは対面の人を向く。

 例えば、右側にボール保持者がいて、その選手からパスをもらうからといって

 その選手を向いてしまうと、反対側にパスを出すのにいちいち向きを変えて、

 なおかつボールも足裏で転がして動かすため時間がかかってしまう。

 時間短縮及び、スムーズに逆サイドにパスを展開出来るように、

 体の向きは対面の人を向いて、自分以外の3人(右、左、正面)全員が

 見れるようにする。

・パスを出したらパスを出した側の列の最後尾へ並ぶ。

・右からのパスは右足でトラップし、左足でパス。

 左からのパスは左足でトラップし、右足でパス。

・トラップの際、ボールを転がすのではなく、足下にピタっと止めて、

 止めた足裏をボールの反対側にまたぐように着地させ、

 止めた足が着地すると同時に身体の向きを逆サイドに向ける。

 身体の向きを変えたらボールを触らず、その場で一歩踏み込んでパスを出す。

 

●切り返し&逆サイドへのパス

・三人一組でプレー。

・マーカーを左右と中央に5m間隔で配置し、

 左サイドのマーカーからスタート。

 一人目選手Aは攻めるゴールを見ながらアウトサイドを使って

 刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 中央のマーカーへ移動したら足裏で切り返し、左サイドのマーカーで

 待っている選手Bへパス。パスを出したら右サイドのマーカーへ移動。

 パスを受けた選手BはAと同じように攻めるゴールを見ながら

 アウトサイドを使って刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 左サイドのマーカーで待っている選手Cへパス。

 パスを出したら右サイドのマーカーへ移動。

 右サイドのマーカーにいた選手Aは攻めるゴール側を通って

 左サイドのマーカー(スタート地点)へ戻る。

 パスを受けた選手Cは攻めるゴールを見ながらアウトサイドを使って

 刻むドリブルで中央のマーカーまで移動。

 左サイドのマーカーで待っている選手Aへパス。

 これの繰り返し。

 

●ゲーム

・3タッチ以内での7対7ゲーム。

 

●PK練習

・3チームで三つ巴戦。

・3人で勝敗を決める。

 

 

 

<ミニコラム:集中するとはどういうことか>

集中するとはどういうことを言うのか。

例えば、上手くなりたいと願って練習に参加している

選手ならば、インサイドキックを一回だけミスすること

無く蹴ることは可能です。

グラウンダーでも浮き球でも、たった一回ならば

ノーミスで簡単にプレーできます。

実際、途中で全員にやってもらったら全員が

ミスなく蹴ることが出来ました。

しかし、それが連続となるとどうしてミスしてしまうのか。

それが集中しているかしていないかの差です。

連続でプレーするとどうしても惰性でやってしまいます。

なとなく同じリズムでやってしまうので、気が抜けてしまいます。

それは集中していないということと同じです。

集中するには一つ一つのプレーを切り取ることが大切です。

試合修了間際のラストワンプレーで、自分の間の前に

チャンスボールが来た!という設定で毎回やるのです。

一回一回ボールをよく見て、足のどこでボールのどこを蹴るのか、

目でボールを見て意識を足首に集中させればミスなく蹴ることが

出来ます。それが毎回、連続で出来るかどうかです。

連続だと考えるからミスがおきます。

連続ではなく、チャンスボールが来た!ボールをよく見る!

ボールに当てる部分に意識を持って行く!

これを全てのプレーで実践出来れば集中出来たということになります。

集中するのはとても疲れることです。だからこそ試合と同じ状況

だと言えるし、トレーニングになるのです。

惰性で毎回同じリズムでプレーしていたら疲れません。

楽なプレーばかりですのでレベルは上がりません。

そして楽なプレーは気を抜きがちになるので、当然ミスが増えます。

どのようにプレーすればレベルアップすることが出来るのか、

考えてください。集中するのか、惰性でやるのか。

上手くなるために練習に来ているのならば、おのずと答えは

出ているのではないでしょうか。