ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

体の小さい選手に立ち向かって欲しいこと

体の小さい選手がサッカー・フットサルで必ずぶつかる壁は、

体格差による当たり負けと後ろから追いつかれることの二つです。

小学生・中学生だけでなく、高校生でも身体の小さい選手はいます。
身体が小さい選手は大きな選手に当たると、跳ね飛ばされます。
ドリブルで抜いたとしても後ろから追いつかれてしまいます。
これらは体格差に原因がありますので、仕方のないことです。

10代の若い選手で体の小さい選手は、体の大きな選手にぶつかった場合、
その多くは当たり負けをして跳ね飛ばされてしまいます。
私はその後が大事だと考えます。

体のぶつかり合いに負けたからといって、「自分はダメなんだ」と思わないことです。
体が小さければ、大きい選手に跳ね飛ばされるのは当たり前のことです。
サッカー・フットサルは体が小さい選手でも活躍出来るスポーツです。

骨を強くすること
体を強くすること
技術を磨くこと
状況判断を早くすること

これらを伸ばして行くことで体の大きい選手相手にも
十分戦うことが出来ます。

●骨を強くすること
栄養ある物をバランス良く食べて、沢山睡眠を取る。

●体を強くすること
体の大きい選手相手にぶつかること、跳ね飛ばされることを恐れず、
何度も自分から「当たりに行く」ことに意味があります。
何度跳ね飛ばされても怖がらずに「体を当てること」を繰り返すことで、
自然と体が大きくなって行きます。
人と人がぶつかることによって筋肉は刺激を受けます。
それだけで十分筋トレと同等の効果があります。
当たり負けをするからといって、接触プレーを避けてしまっては
試合の中で体を鍛えることが出来ません。
試合や練習というフットボールをプレーする中で体を鍛え、体を大きくする努力をし、
課題が克服出来るようになることが理想です。
競争で追いつかれそうな時は首を振って後ろを確認し、
追いかけて来たディフェンスと並びそうな時に
自分から肩を当てることが出来ます。

●技術を磨くこと
チーム内外で周りの選手を圧倒するほどの技術を身につける。
ボールコントロール、ステップ、腕の使い方、体の使い方、ボールの奪い方、
視野の確保などを向上させ、誰にも自分のプレーを邪魔されない選手になる。
体格の違いは接触した時、競争する時に差が現れます。
よって、相手選手に触れられないように、かわせるテクニックを身に付け、
追いつかれたディフェンスを再度いなすことが出来るテクニックを身に付け、
先に奪われたボールを奪い返せるディフェンステクニックを身に付ければ良いです。
これらが出来れば全く問題ありません。

●状況判断を早くすること
体のぶつかり合いで負けてしまうならば、体を当てられる前にボールを離し、
次のプレーのためのパスを出して再度リターンパスを受けるプレーもあります。
そうすれば体のぶつかり合いをせずにボールを保持し続けられます。
ワンツーパスの繰り返しを、イメージして下さい。
試合の中で常に数的優位を作り出し、複数人でショートパスを次々に
繋げられるようにポジション修正すること。
そしてそれを可能とするのは視野の確保です。
ボールを持っていない時に周りの状況を把握すること。
1タッチなのか2タッチなのか、それともボールを保持出来るのかなど。

私の身長は166〜167cmです。
それでもブラジル人選手を相手に当たり負けすることなく
プレーすることが出来ました。
体の大きさのハンデがあるならば、体の小さい選手にしか出来ない、
自身の特徴を活かしたプレーも重要です。

骨を強くすること
体を強くすること
技術を磨くこと
状況判断を早くすること

これらを意識してトレーニングを続けて行けば
きっと、大きい選手に勝てる日が来ます。