ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

2017.11/25 U-18トレーニングメニュー

2017,11/25に行ったU-18チームの

トレーニングメニューを公開します。

 

●ボールを使ったウォーミングアップ
・二人一組でボールを一個保持。
・二人が前後に向かい合い、プレーヤーとサーバーに分かれる。
 サーバーがプレーヤーの右足にインサイドキックでグラウンダーの
 パスを出し、プレーヤーは足裏でトラップ。
 トラップしたらその場にボールを置いてバックステップで
 真後ろに下がって行く。
 サーバーはプレーヤーがその場に置いたボールに向かって行き、
 再度プレーヤーの右足へグラウンダーのパスを出す。
 これの繰り返し。

 

●ボールキープ~身体の使い方~
・二人一組でプレー。オフェンスとディフェンスに分かれる。
 オフェンスがボールをキープしている状況で、ディフェンスが
 後ろからボールを奪いに来るプレーを想定する。
・オフェンスの選手は身体から1m離れた位置にボールを置く。
・オフェンスの選手はボールとディフェンスの間に身体を入れ、
 後ろからボールを奪いに来るディフェンスに対して腰を落として
 身体を使ってボールを守る。
・ディフェンスは左右に回ったり股の間から足を伸ばして
 ボールを突っつけるよう、工夫する。

 

●足裏ボールコントロール(1)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)で
 ボールを押さえ、大きく前後に動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。

 

●足裏ボールコントロール(2)
・1人1個ボールを保持する。
・片足の足裏の一番力の入る部位でもある親指の付け根(母子球)で
 ボールを押さえ、アルファベットの「V」を描くようにボールを、
 右斜め前→足下→左斜め前→足下→右斜め前→足下→
 このように繰り返して動かす。
・慣れて来たら軸足で細かいステップを踏みながら行う。
・左右両足行う。

 

●ボールコントロール~奪い合い~
・1人1個ずつボールを保持し、6m四方のグリッド内に
 メンバー全員が入る。
・常にボールを体の近くに置きながら、自分以外全員のボールを
 全てグリッドの外に出す。
・なるべく背中を向けず、ボールを前に置いた状態で奪い合う。
・足裏、インサイド、アウトサイドを駆使してボールをコントロールする。
・後ろや横を向いてボールをキープせず、前を向いて相手にボールを、
 さらしながらプレーすることを心がける。
・逃げない。戦うこと。

 

●7人1組でのパスゲーム(1)
・マーカーを8個使って5m四方のグリッドを作り、
 各辺の中心にマーカーを設置する。  
合計で角の物をあわせて、マーカーは8個になる。  
 そして辺が8出来る。
・7人はそれぞれ8ある辺のうち、7の辺に入る。
・使うボールは一つ。手で持ってプレーし、パスは手で投げる。
・ボール保持者はパスを出したい相手の名前を呼んで、  
 手でボールを投げてパスする。  
 パスしたら空いている辺に移動する。  
 移動する際はクロスオーバーのプレーを想定して、  
 マーカーの外を通ること。

 

●7人1組でのパスゲーム(2)
・慣れて来たら上記(1)のプレーをボール2個で行う。
・一人の選手にボールが同時に2個行かないように、状況を見る。
・名前を呼んでパスする前に、出し手と受け手の目が合ったことを  
 確認すること。アイコンタクトは必須。

 

●7人1組でのパスゲーム(3)
・上記(2)のプレーを足で行う。
・インサイドキックでのパスにこだわる。
・パスは強く、正確に蹴る。

 

●ダイヤのパス回し(1)
・4人で5m四方のダイヤの形を作り、パスを回して行く。
・左右どちらにパスを出しても良い。
・パスを出したら逆サイドの選手とポジションチェンジを行う。
・パス&ゴーのイメージ。
・走る際はボールを見ながら走る。

※1)スペースを空ける動きと埋める動き。
 裏への飛び出しと蓋(カバー)をする動き。

※2)トラップの際ボールを転がすのではなく足下にピタっと止めて、
 止めた足裏をボールの反対側にまたぐように着地させ、
 止めた足が着地すると同時に身体の向きを正面に向ける。
 身体の向き正面に変えたらボールを触らず、その場で一歩
 踏み込んでパスを出す。
 正面を向くことで左右どちらにもパスを出せる。

 

●シュート練習~フィジカルトレーニング~
・左右のコーナーアークからライン際に出されるパスを、
 走り込んでシュート。
・1人、左右5本ずつ。
・相手チームの選手がシュートを外し、FPがボールをGKに投げて渡し、
 裏を狙って走ったところにゴールクリアランスでロングパス→
 シュートを打つ、というプレーを想定して行う。
・FPはコーナーアークでボールを手で持って待機し、GKに投げてから
 ライン際を走る。ゴールクリアランスからのパスを2タッチ以内で
 シュートすること。
・ゴールを二つ使って対面でプレーするので、GKはロングパスを
 投げたら即、反対側から走り込んで攻めて来る選手のシュートに
 対応すること。
・FPは両サイドの選手同士が掛け声をするなど、GKにボールを渡す
 タイミングを合わせるようにすること。

 

●2対0
・ゴールポスト脇(左右両方)にそれぞれ一人ずつ配置し、二人とも
 ボールを持って待機する。
・コーチはPKマークの外側1mの位置で待機。
・コーチが立っている所から横に向かって3m離れた所に
 マーカーを一個ずつ置く。
・FPは二人のうちどちらがコーチにパスを出すのか「しゃべる」。
・FPのうち一人がコーチにパスを出し、パスを出すと同時にFP
 二人ともマーカーに向かって走る。
 マーカーの内側を回って外に膨らむように走る。
・マーカーを回ったFPどちらか片方にコーチがパスを出す。
・パスを受けた選手は1タッチでシュートもしくは逆サイドの選手へ
 ラストパスを出す。
・コーチからパスを貰わなかった選手はファーポストへ向かって
 走る。
・GKは自分の判断で前に出るか止まるか選択し、シュートと
 ファーへのラストパスどちらにも対応出来るようにする。
・GKはニアサイドだけはシュートを決められないようにすること。
・FPはGK一人に対して二人で攻めるのだから確実にシュートを
 決められるようにすること。

 

●2対1(カウンター攻撃、カウンターに対する守備)
・FPは攻めるゴールとは反対側ハーフの第2PKマーク付近の高さで
 右サイド、左サイド、中央の三ヶ所に並んで待機。
・反対側ゴールにいるGKが3人のうち、真ん中の選手にロングスロー
 を投げて2対1を開始する。
・真ん中の選手はGKからのスローをトラップし、その場にボールを置く。
 ボールを置いたら即ハーフウェーラインまでダッシュで戻り、
 DF役になる。
・DF役がハーフウェーラインまで到達したらオフェンス側のどちらか
 一方がボールを取りに行き、もう一人はライン際を走り出す。
 そこから2対1で攻める。
・オフェンスは時間をかけず、パス本数も少なくして簡単に
 シュートまで持って行く。
・第2PKマークを越えるパスに対してはGKが出ること。
 DFはパスを出した選手にマンツーマンでついて行く。
・オフェンスはファーポストへのシュートを狙う。
・重要なのはDFの動きを見ることと、1stタッチのボールコントロール。
 (DFが下がったまま2人の間にいるのか、自分に寄せて来るのか、
 どこにスペースがあるのかを把握する。)
・1stタッチでなるべくシュートが打てる位置までボールを運ぶ。
・DFのポジショニングが悪かったら1人でドリブル勝負し、
 シュートを打つ。
・オフェンスは1人多い状況なので、確実に得点することが求められる。
・お互い何処にパスが欲しいのか、それとも一人で勝負させるのか
 フォローの声(指示)を出す。
・DFはまずは自陣側へ「戻る」!
・DFは一人しかいないので、ボールホルダーに寄せ過ぎると裏を使われる。
・基本はワンサイドカットで逆サイドの選手への折り返しのパスを
 出させないようにする。
 そしてじりじりと間合いを詰めて行き、ボール奪う。
・ボールを奪えなくてもドリブルに並走し、シュートを打たれる際に
 足を投げ出してシュートブロックする。
・逆サイドの選手にパスを出されても慌ててボールを追いかけない。
 逆サイドに振られたからといってボールを追いかけると、
 更にもう一度反対側に振られてしまう。
 余計失点する確率を高めてしまう。
 そのような状況になったらまずはGKに任せて、自分は目の前の
 マークを外さないようにする。
 そうすればGKが飛び出して、2対1の状況が2対2になり、守りきれる。
・GKは第2PKマークよりも前にパスを出されたら前に出る!
 決して迷わない。
・GKが出る位置はペナルティエリアのラインギリギリまで。
 手が使える所で止まる。
 
●3対1
・ボールは全てGKから出す。
・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、
 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。
・DF役は第2PKマーク付近で待機する。
・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。
 パス8本以内でシュートまで行く。
 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートであること。
・DFはOFのパス本数を大声で数える。
 GKと連携してシュートブロックするため、OFのパスが何本目
 なのかGKに知らせる必要がある。
・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。
・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。
・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。
・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

※GKを引き付け、逆サイドのポストへ3人目が走り込み、無人のゴールに
 プッシュシュートで得点するプレーが理想。

 

●2対2
・ハーフコートで2対2の1分ゲーム。
・ボールがラインを割った場合、相手チームのGKクリアランスから再開。
・自分以外、味方は一人しかいない。とにかくしゃべる。
 指示を出す相手は一人だけなので、「パスを出せ」「裏に走れ」
 「止まれ」「足下」「前」「間」「シュート」「打て」「勝負」
 「右切れ(左切れ)」「打たせるな」「振り向かすな」など、
 わかりやすい言葉で指示を出すこと。