ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

競技チーム(関東2部)トレーニング(2018.2/7)

2018.2/7(水)に競技チームのトレーニングを行いました。

トレーニング内容を公開しますので、

参考にしていただけたら幸いです。

 

※本ブログに記載されている記事、内容、

写真、画像などの無断掲出・転載・引用は

お断りしています。

 

【ウォーミングアップ】

身体を支える力をつけることを目的とした

バランス能力向上、体幹トレーニングを

ウォーミングアップに取り入れました。

 

●体幹トレーニング(1)

真っ直ぐ立ち、両手をクロスするようにして胸に置く。

その場で片足を上げ、膝を90度に保ちながら目をつむる。

30秒間キープ。

拇指球に力を入れて立つこと。

おへそ周辺の力を使ってバランスを取る。

 

●体幹トレーニング(2)

コートのサイドラインに立ち、片足を振り子のようにし、

前方へ大きく一歩跳ぶ。着地は逆足。

ピタッと静止してから浮いている足を

後ろに大きく振り、前方に大きく跳ぶ。

逆足で着地する。

腕、肩甲骨、背中、下半身など身体

全てを使って全力で跳ぶようにする。

 

●腕支え移動(二人一組)

二人一組になり、一人が腕立て伏せの姿勢、

もう一人が伏せている人の両足を持ち、

両手を地面につけて身体全体を持ち上げる。

肩から足先まで真っすぐになるように

腹筋で身体を支えるようにする。

身体が真っすぐになったら足を持っている人は

片足から手を放し、片足が空中に浮いている状態にする。

プレーする人はその状態のまま一歩進み、

一歩手を着くと同時に腕立て伏せを一回行う。

腕立て伏せから起き上がると同時に

逆手で一歩進む。

一歩進んだら同時に腕立て伏せを一回行う。

これの繰り返し。

約10m進んだらパートナーと交代。

パートナーが10m進んだら先ほどとは

逆の足を空中に浮かせて、

再度10mプレーする。

 

●ペラドン(1)

4対4でペラドンを行う。

ボールは一個で2タッチ以下でプレー、

シュートはヘディグのみとする。

攻撃側の選手が全員相手陣内に入った状態で

シュートを決めると得点を認める。

シュートが入った時に守備側選手が

一人でも相手陣内に残っていた場合、

攻撃側チームの得点は倍とする。

5分ゲーム。

 

●ペラドン(2)

4対4のペラドン。

ボールは一個で2タッチ以下でプレー、

シュートはワンタッチならばどのような

シュートでもかまわない。

どの位置からシュートを打っても良い。

ワンタッチシュートなのでボールホルダーに

身体を寄せるかシュートコースに入らないと

簡単に失点してしまう。

ボールホルダーには常にプレッシャーを

かけ続け、ワンタッチシュートを

打たせないようにする。

常に相手ゴールを見て、パスを受けた時に

ワンタッチでシュートを打てるよう、

視線と身体の向きなど準備をしておくこと。

 

●GKキャッチ(正面グラウンダー・アンダーハンド)

プレーするGKはゴールラインに立ち、

PKマークからFPが蹴るグラウンダーのキックを

正面でしゃがんでキャッチする。

GKが転がしたボールをFPはPKマーク付近から

ワンタッチ(ノートラップ)でインサイドキック。

FPは全員がPKマーク後方に並び、

一本ずつ交代しながら20本連続でキックする。

 

●GKキャッチ(正面浮き球・オーバーハンド)

上記プレーをインサイドキックの浮き球。

GKが転がしたボールをFPはワンタッチで

GKの正面に向かって浮き球を蹴る。

20本連続。

 

●試合を想定したシュート

フルコートでプレー。

GKはそれぞれ反対側のゴールでボールを持って待機。

FPは対角のコーナーアークに同数で

右サイドと右サイドになるように分かれる。

お互いのGKが合図を出し、同時に右サイドの

相手陣内(サイドライン沿い)にロングボールを投げる。

(グラウンダー、浮き球問わず)

FPはライン際を走り、GKからのロングボールを

2タッチ以内でシュートを打つ。

シュートは右足。

5本プレーしたら逆サイドを行う。

左サイドの場合は左足でシュート。

 

●FP2対GK

ゴールポスト脇(左右両方)にそれぞれ一人ずつ

配置し、二人ともボールを持って待機する。

コーチはPKマークの外側1mの位置で待機。

コーチが立っている所から横に向かって

3m離れた所にマーカーを一個ずつ置く。

FPは二人のうちどちらがコーチに

パスを出すのか「しゃべる」。

FPのうち一人がコーチにパスを出し、

パスを出すと同時にFP二人とも

マーカーに向かって走る。

マーカーの内側を回って外に膨らむように走る。

マーカーを回ったFPどちらか片方に

コーチがパスを出す。

パスを受けた選手は1タッチでシュート、

もしくは逆サイドの選手へラストパスを出す。

コーチからパスを貰わなかった選手は

ファーポストへ向かって走る。

GKは自分の判断で前に出るか止まるか

選択し、シュートとファーへのラストパス

どちらにも対応出来るようにする。

GKはニアサイドだけは絶対にシュートを

決められないようにすること。

FPはGK一人に対して二人で攻めるのだから、

確実にシュートを決められるようにすること。

 

●試合を想定しての2+GK対2+GK

2+GK対2+GKをハーフコートでプレー。

どちらかのゴールクリアランスからスタート。

ボールが外に出たら全てGKからの

ゴールクリアランスで再開する。

ディフェンスはマンツーマンで守ること。

正面に立ち、GKからの指示に従って守る。

もしくはパートナーの指示を聞きながら

二人の連携で守るようにする。

※とにかくしゃべること

 

ディフェンスがマンツーマンなので、

オフェンス側はディフェンスが密着

していることを利用して、ディフェンスの

裏のスペースを狙う動きをすること。

横パスを出した選手がDFの裏を狙うように、

クロスステップでDFの肩よりも

若干後方へステップ移動する。

DFがついて来た時にその場に急ストップ

することで、一瞬フリーでボールを

受けることができます。

ボールホルダーは味方がフリーに

なる一瞬を見逃さないこと。

※裏を狙う動きの後にボールをもらいに

下がってしまうと、ボールラインを押し上げ

られず、身体の向きも悪くなってしまう。

ボールラインを押し上げたいので、

DFがついて来たら「その場に止まる」こと。

そして身体の向きはゴールをボール

両方を見られる向きにする。

 

ボールを保持している選手は逆サイドで

裏を狙う動きから急に止まった選手に

横パスを出し、パスを出した後はその場に

止まることなくパス&ゴーを実行する。

DFとDFの間で受けるプレー、

パラレラ、ブロック、カーテン、

クロスオーバーなど、何でも良い。

とにかくパスを出した後は

2対1の状況を作れるように努力する。

 

ディフェンスはパスカットを常に狙っておく。

しかし狙い過ぎると裏へスルーパスを

通されてしまうので、注意する。

ディフェンスがパスカットを狙うということは

ディフェンス側の意識及び姿勢が前がかりに

なるので、いつか裏が取れる。

オフェンス側はそれまでパスミスや

トラップミスすることなく我慢する。

ディフェンスの姿勢や体重の

かかり具合を見計らって、裏を取る。

シュートコースが空いたら積極的に

シュートを打つこと。

利き足ではなくても打つ。

※常に攻守が入れ替わる

 

●3対1

ボールは全てGKから出す。

攻撃側FPはGKとは反対側陣内の

第2PKマークよりも後方に下がり、

右サイドライン際、コート中央、

左サイドライン際の3箇所に分かれる。

DF役はGK側の第2PKマーク付近で待機。

オフェンスは全て1タッチプレー。

2タッチ以上は禁止。

パス8本以内でシュートまで行く。

9本目がシュートは不可。

8本目がシュートは可。

GKと連携してシュートブロックするため、

オフェンスのパスが何本目なのかを

GKに知らせる必要がある。

よって、DFはオフェンスのパス本数を

大声で数える。

オフェンスが得点したらDFは

同じ選手が連続して行うこと。

もし得点することが出来なかった場合は、

最後にプレーした選手がディフェンスになる。

オフェンスがパスをミスしたり、

シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

パスが8本を越えた場合は8本目のボールを

蹴った選手がDFとなる。

DFがパスの本数を数え忘れたり、

GKに聞こえないような小さな

声で数えた場合は連続でDFを行う。

 

※GKを引き付け、逆サイドのポストへ

3人目が走り込み、無人のゴールに

プッシュシュートを決めるプレーが理想。

 

●ゲーム

 

<話した内容>

練習時間が短く、なおかつ仕事の都合などで

練習時間に間に合わない選手が多いチームでは

ウォーミングアップ一つ一つがとても大事です。

ウォーミングアップの目的は身体を

暖めることと心を温めることです。

練習で良いプレーをするには必要なことです。

身体を暖めることは当然ですのことで、

「やるぞ!」と気持ちも

上げて行かなくてはいけません。

 

効率性を求めるならば長距離を

ミドルパワーで走ることが

最も楽ですし、時間がかかりません。

 

しかし、ただ走るだけの素走りは

楽しくありません。

やる側はもちろんのこと、

見てる側も楽しくありません。

せっかくのチーム練習なのだから、

選手にはウォーミングアップから

楽しんでプレーして欲しい。

そのような狙いがあってボールを

使ったウォーミングアップを行なっている。

だからこそ、ゲーム形式でやれる

楽しいウォーミングアップは

最初から全力でやって欲しい。

 

最初は身体が暖まっていないのだから

上手く動かないし、走ることすら

思うようにいかないと思います。

しかし、動かないからといって

プレー強度を上げることをしなければ

ウォーミングアップになりません。

ウォーミングアップに使える時間は

限られています。

動かなくても動かないなりに、

動かない中での全力プレーを

しなければいけません。

それがウォーミングアップです。

 

 

ウォーミングアップで求めることは

心肺機能を高め、身体を暖める努力を

することです。

パスを出したら前線まで走る。

味方がボールを奪ったら追い越す。

ボールを奪われたら奪い返す。

自陣に全力で戻るなどをして欲しい。

ウォーミングアップでは良いプレーを

することを期待していません。

身体が暖まっていないのだから

良いプレーなど出来ません。

身体を暖める努力をして欲しいだけです。

ただ漠然とゲームをして、蹴る・止めるを

繰り返していても一向に身体は

暖まりません。

ウォーミングアップになりません。

ウォーミングアップには全力で取り組み、

身体を暖める努力をしてください。

それがウォーミングアップの

目的ですし、ウォーミングアップ以降の

トレーニングに役立ちます。