ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

リーダーとしての経験を積もう~人をまとめる立場になって得られること~

2017,2/8(水)に行ったジュニア練習のトレーニング内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

 

●ウォーミングアップ

・コートを自由にドリブル。体をほぐすように、軽く。

・左右、二周ずつ。

・動的ストレッチ(ブラジル体操)

●シュート練習(1)

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKの足下。

・GKは足の裏で強くボールを転がして、オフェンスの

 股の間を通す。

・オフェンスはボールが股の間を通ったら反転し、

 ボールを追いかけて足裏もしくはイン、アウトサイドで

 切り返す。そして2タッチ目でシュートを打つ。

※2タッチ目でシュートを打たなければいけないので、

 ドリブルは不可。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

・右足でシュートを打ったら次回のプレーは左足でシュート。

 左右両足を交互に使ってシュート練習を行う。

 

●シュート練習(2)

・上記と同じトレーニングを浮き球で行う。

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKが手で保持する。

・GKはオフェンスの頭越しに手でボールを投げる。

 (追いつく範囲で軽く)

・オフェンスはボールが頭の上を越えたら反転し、

 ボールを追いかけてインサイドフックもしくは

 アウトサイドフックで切り返し、2タッチ目で

 シュートを打つ。

※2タッチ以内でシュートを打たなければいけないので、

 ボールに追いついた後にファーストタッチを大事にする。

 どこにボールを置くかで次のシュート精度も変わる。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

・右足でシュートを打ったら次回のプレーは左足でシュート。

 左右両足を交互に使ってシュート練習を行う。

 

●GKトレーニング~姿勢・フォームの確認~

・基本姿勢の確認。パワーポジションの確認。

・ローリングダウンのフォーム確認。

 

●GKトレーニング~ローリングダウン(1)~

・GKは長座になり、左右それぞれ1m程度の距離に

 ボールを配置する。

 正面を向いた状態から横にあるボールをキャッチ。

 肘を絞ってから手を伸ばしてキャッチする。

 左右それぞれ5回ずつキャッチ。

・上記のプレーをコーチが左右に転がして行う。

 

●GKトレーニング~ローリングダウン(2)~

・GKから左右それぞれ1m程度の距離にボールを

 配置する。

 GKが立った状態で正面を向き、横にあるボールを

 キャッチしに行く。

 腰を落として低い姿勢をとり、肘を絞ってから

 手を伸ばしてキャッチする。

 左右それぞれ5回ずつキャッチ。

・上記のプレーをコーチが左右に転がして行う。

 

●シュート練習(3)~クロスからのシュート~

・二人一組になり、ハーフウェーラインの中央と右サイドに

 分かれて中央の選手がボールを持って待機する。

・中央の選手がサイドの選手にパスを出し、サイドの選手は

 パスを受けたらライン際をゴールラインまでドリブル。

 ゴールラインからマイナス方向へ折り返しのパスを出す。

 中央の選手はサイドの選手のドリブルスピードを見ながら

 マイナスのパスを受けられるスピードでゴール前に走る。

 折り返しのパスをノートラップでシュート。

・逆サイドもプレーする。

・折り返しのパスは右サイドは右足、左サイドは左足で

 パスを出す。

 

●ゲーム

・ゴールを決めた場合、5,6年生は1得点。

 4年生は2得点、3年生は3得点、1,2年生は5得点。

 下級生は積極的にシュートを打つこと。

 

<話した内容>

リーダーシップを発揮する、発揮できる・できないに関わらず、

組織の中で人をまとめる立場を経験出来るのはとても良いことです。

リーダーをやりたくてもやらせてもらえない人も

いるのだから、難しくてもまずは挑戦して欲しい。

企業の中には就職面接でリーダーシップを発揮する

ような経験を過去にしたかどうかを重要視する所も

あると聞きます。(特に欧米)

それはどうしてかと言うと、リーダーになった経験が

ある人は、組織の中で自分の置かれた状況を把握して、

今自分がどのようなことをしたらリーダーが助かるのか、

そして、周りをどのように動かしてあげればリーダーを

助けることが出来るのかを考えて、組織のための行動

をすることが出来ます。

ようするに、上司にとって理想の部下になることが

出来ます。しかし、リーダーになった経験がない人は、

リーダーがどのような状況になると困るのかわからない

ですし、どうしたらリーダーが助かるのか、リーダーが

仕事をしやすくなるのかもわかりません。

よって、リーダーを助けることができません。

そのような部下は戦力とみなされない、ということです。

ですから、積極的にリーダーを務めて欲しいし、

積極的に組織をまとめる係に関わって欲しいです。

 

自分で課題を見つけ、挑戦しよう~両足を使ってみる~

 テーマ:「左足を使おう」

 

●ウォーミングアップ

・動的ストレッチ

 動きながらのストレッチとジャンプなど。

 

●コーディネーショントレーニング~コミュニケーションを取りながら~

・マーカーを四つ使って8m四方のグリッドを作る。

・逃げる人は5人で、そのうち4人はマーカーの位置に立ちます。

 もう1人はマーカーとマーカーの間に立ちます。

 鬼はグリッドの中で待機します。

・鬼がタッチ出来るのはマーカーとマーカーの間にいる人のみ。

 マーカーの位置に待機している人にはタッチ出来ません。

 タッチされないためにはマーカーへ移動するしかありません。

 マーカーの位置で待機していた人は、鬼にタッチされそうに

 なって逃げた人がマーカーに向かって来たら、マーカーの

 安全地帯を明け渡さなくてはいけません。

 マーカーには1人しか立てません。

 鬼にタッチされないためにはどうしたら良いか、

 声をかけ合って考えながら逃げましょう。

 

●キープゲーム

・2チームに分かれて片方のチームが一人一個、

 ボールを保持する。

・ボールを持っていないチームの選手はボールを奪いに行き、

 ボールを奪ったら奪い返されないようにキープする。

・ボールを奪われた選手は奪い返す。

・タイムアップ時に沢山ボールを保持していたチームの勝利。

・ドリブルだけでなく、パスも組み合わせること。

 

●ゲーム

・上級生は左足でシュートを打つ。左足以外での得点は

 ノーゴールとする。

・1,2年生がシュートを決めたら3得点とする。

 

<話した内容>

今の自分の実力に満足しないで欲しい。

自分の中での満足度を高める努力をする。

学年で一番上手い、チーム内で一番上手い、と思い、

決まりきった得意なプレーでチームメイト相手に

活躍をするのも自信になるので良いことだと思います。

しかし、だからといって、「俺はこれで良いんだ!」

と出来ることしかやらなくなるのはダメです。

どのような選手にも苦手なプレーというものはあります。

また、今の実力では出来ない難しいプレーもあるはずです。

苦手なプレーを克服すること、プレーの幅を広げること、

難しいプレーに挑戦することがレベルアップへの近道です。

出来ることばかりやっていては成長はありません。

今回は強制的に左足でシュートを打ってもらいました。

いつも利き足しか使わない、逆足で打てるにも関わらず

必ず利き足に持ち替えてプレーするのはどうかと思います。

本当に上手くなりたい、レベルアップしたい、

上のチームに挑戦したい、勝ちたい、と願うならば、

人から言われなくても自分で課題を見つけて挑戦する、

そのような選手になってください。

運動量を増やそう~走ることの意味・目的・価値を考える~

テーマ:「運動量を増やす」

 

●ウォーミングアップ

・ボールを一人一個保持し、コートを右回り左周り

 二周ずつドリブル。

・ブラジル体操(関節運動)

 

●ボールコントロール

・6人で輪になり、インサイドキックでパス交換。

 全員1タッチ。

 強いパスを出す習慣付けるため、味方が1タッチで

 返せないように強くキックする。

 強いパスを受けた選手は1タッチで誰かにパスを

 出せるように準備し、ボールの威力を吸収して

 1タッチでパスを出せるよう努力する。

・1タッチで返せなかったら腕立て伏せを3回。

 インサイドキックが浮いても、腕立て伏せ3回。

・6人で輪になって1タッチリフティング。

 リフティングはヘディングで行う。

 落としたら全員でシュートの素振りのような体幹トレ

 を左右2回ずつ。

※その場に一歩踏み込むと同時に右腕と左足を振り上げ、

 腰の正面でクロスするように腕と足を振り下ろす。

 左右、両方の腕・足を交互に行う。

・6人で輪になって1タッチリフティング。

 リフティングはアウトサイドで行う。

 落としたら全員で爪先タッチの腹筋を10回。

・6人で輪になって1タッチリフティング。

 リフティングは左足のみで行う。

 落としたら全員で膝抱え込みジャンプを3回。

 

●パスゲーム(5対1)

・オフェンス5人は1タッチでプレー。

 1タッチで左右どちらにでもパスを出せるように、

 身体の向きに気を付ける。

・ボールを奪った選手は奪われた選手と交代する。

 交代する際、素早く次のプレーを意識するために

 DFはすぐにオフェンスを見る。

 DFは1stキックを当てられたらペナルティを課される。

 オフェンスはすぐに攻撃することを考える。

 DFがぼ~っとしていたら積極的にボールを当てる。

・攻守の切り替えを意識するトレーニングです。

 

●スペースを空ける動き・スペースを埋める動き~エイト~

・三人一組でボールを保持し、右サイド、左サイド、真ん中、

 の三ヶ所にポジションを取る。

 

<話した内容>

「走れ」と言われたり、「運動量を増やせ」と指導者から

言われることがあると思う。

しかし、「走れ」と言われた時にどう走れば良いのか

わからなかったら走れません。

「運動量を増やせ」と言われて、むやみやたら走り回った

だけでは評価されません。

では、選手のみんなは「走れ」と言われてどう走れば良いのか、

「運動量を増やせ」と言われてどう増やせば良いのか、

わかっているのか?

それを理解していなければ行動出来ないし、考えてプレー

しなかった結果評価されないということもあります。

大事なことは、指導者が何を求めてそれらの言葉を発して

いるのか、ということです。

今回運動量を増やすということに焦点を当ててトレーニング

しました。それは、チームメイトがプレーしやすいなるように

スペースを作る動きであり、チームがピンチにならないように

誰かが上がって空けたスペースを埋めて、そのスペースを

使われないようにして未然にピンチを防ぐこと、そして

ボールを奪われた際にカバーリングできるポジションを取る

ために走る!ということです。

運動量を増やせと言われたら、何も考えずにぐるぐる回る

ことではありません。

チームのためにスペースを空ける、チームのためにスペース

を埋めるために走りましょう。

※注)パスコースを消すために走る、ボールホルダーを楽に

プレーさせないために寄せる(距離を縮める)、

パスコースを増やすためにボールホルダー(味方)を

追い抜く・追い越す走り、ボールを奪われて自陣に戻る

走り、なども運動慮を増やす「走り」になります。

今回のトレーニングではスペースに関する走りに特化した

というだけですので、誤解のないよう、補足致します。

ドリブル突破~DFよりも優位に立つ~

2017,2/1(水)に行ったジュニアユース練習のトレーニング内容を公開致します。チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:「ドリブル突破~DFよりも優位に立つ~」

※前に運ぶ、パスコースを作るためのボールコントロールではなく、

 突破するためのドリブルです。

 

●ウォーミングアップ

・軽くランニング。

・ブラジル体操(動きながらの関節運動)

・一人一個ボールを保持し、コートを右回り左周り二周ずつドリブル。

・10m四方のグリッド内に全員が入り、ぶつからないように

 自由にドリブル。

・二人一組になり、5m幅に離れて向かい合う。

 お互いがお互いに向かってドリブルし、適度な間合いで

 共に同じ足でボールをまたいでアウトサイドで突破。

 ドリブルで反対側へ移動。

※お互いがお互いに向かってドリブルしている際に、

 どちらかがシザースする足を指定するとぶつかることなく

 同じ足でシザースして、同じ足のアウトサイドで突破

 することができます。

 

●1対1~ドルブル突破~

・二人一組でボールを一個保持。

・マーカーを3m幅に置いて、簡易のラインゴールを作る。

・ディフェンスはマーカーとマーカーの間に立ち、

 横に一歩だけ動けます。

・オフェンスはディフェンスと向かい合い、シザースフェイント

 を駆使してラインを突破する。

 

●ドリブル突破~追いつかれたDFにボールを奪われない(1)~

・ドリブルしている最中に身体を当てるトレーニングです。

・試合中にドリブルで突破を図り、DFが並行して走っている

 状況を想定する。

・並行して走るDFがボールに触れないように、肩を当てて

 DFのバランスを崩してからボールをコントロールする。

・二人一組になり、ボールをオフェンス側の選手が保持する。

 ディフェンスの選手はオフェンスの選手の左右どちらかの

 一歩下がった所で待機する。

・オフェンスがドリブルを開始したら後ろから追いかける。

・ディフェンスがボールに触ることができたらディフェンス

 の勝利。

・オフェンスはディフェンスに肩を当てて、ディフェンスの

 体勢を崩すことが出来たらシュートを打つ。

 

●ドリブル突破~追いつかれたDFにボールを奪われない(2)~

・後ろから追いかけてくるディフェンスに追いつかれないよう、

 ディフェンスの進路を塞ぐテクニックを身に付けます。

・試合中にドリブルで突破を図り、DFが後ろから追いかけて

 来る状況を想定する。

・後ろから追いかけて来るディフェンスが自分と同じ位置まで

 追いついてしまうと、先に肩を当てられたりスライディング

 タックルされてしまう恐れがあります。

 そうならないように、ディフェンスの進路を塞ぐように

 後ろを振り返ってディフェンスが走って来る位置を

 確認しながらドリブルをして、ディフェンスの正面に

 なるようにドリブルの進路を左右に少しずらします。

・二人一組になり、ボールをオフェンス側の選手が保持する。

 ディフェンスの選手はオフェンスの選手の左右どちらかの

 10m下がった所で待機する。

・オフェンスがドリブルを開始したら後ろから全力で追いかける。

・オフェンスはディフェンスの進路を塞ぐように後ろを振り返り、

 ディフェンスの正面になるようにドリブルの進路を左右に

 少しずらし、ディフェンスが背中にぶつかるもしくは触れる

 状況を作り出す。

 ディフェンスはドリブルしている選手の背中が急に自分の

 目の前に現れるので、両手を上げて接触していないように

 アピールするしかありません。

 背中を押してファウルする方法しかドリブルを止める

 手立てがありませんので、圧倒的にオフェンス有利になります。

・マスターして欲しいテクニックの一つです。

 

●ゲーム

・3対3+GK

・ゴールを左右にそれぞれ一つずつ、正面に一つ設置。

・正面のゴールには各チームGKが入る。

・左右のゴールはマーカーで作り、ライン突破とする。

・左右のラインゴールをドリブルで突破すれば一点、

 正面のGKがいるゴールにシュートを決めたら二点。

・積極的にシザースフェイント使う。

・ゴールが三つあるので、ドリブルの選択肢が増える。

 ディフェンスが少ないゴールを瞬時に判断し、

 急な方向転換をするなどドリブルを駆使する。

 

<話した内容>

試合中にドリブル突破を試みて、ディフェンスが後ろから

追いついて並走しただけで足を止めて切り替えし、

後ろの味方へバックパスをするプレーがとても多い。

それは見ている人にとって残念なプレーでもあります。

ディフェンスに少し並走されただけで弱気になり、

勝負することを諦めてバックパスに逃げるのは

成長の妨げになります。

次の試合からはより攻撃的にチャレンジできるように

今日はドリブル突破に特化したトレーニングを行いました。

多くの選手がディフェンスに並ばれるとボールを奪われない

ようにボールをコントロールしようとして、ボールに

注意を奪われている間に肩をぶつけられて体勢を崩し、

その結果ボールを奪われてしまっています。

本来、プレーの順序は逆になります。

ディフェンスに並走されたら、まずはディフェンスに肩を

ぶつけてディフェンスの体勢を崩します。

ディフェンスの体勢を崩すことができれば、ほぼボールは

奪われませんし、ボールに触ることもできなくなります。

なぜならば、ディフェンスが大勢を崩した瞬間にトップスピード

でドリブルしてディフェンスを置き去りに出来るからです。

たった一瞬でもディフェンスの体勢を崩すことが出来れば

オフェンスの勝ちです。

なお、肩を当てる瞬間はボールを放っておいてかまいません。

ボールは丸いので勝手に真っすぐ転がっていきます。

ボールを重要視するあまり最初にボールをコントロール

したい気持ちはわかります。

しかし、一番きにしなければいけないのは、ボールを奪に来る

ディフェンスです。このディフェンスさえ何とかすることが

出来れば、邪魔する相手がいない状況ならばボールは自由に

扱う余裕が生まれます。

今までと逆の発想でプレーすることが出来ればディフェンスに

勝てます。

ディフェンスに並ばれたから「もうダメだ」と諦めるのではなく、

並ばれたディフェンスに身体をぶつけてでも前に進む!

という強気で勝負して欲しいです。

それがドリブル突破の魅力でもあると思います。

得点力を向上させよう!

2017,1/31(火)に行ったジュニア練習のトレーニング内容を公開致します。チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

テーマ:「シュート~得点力を向上させよう~」

 

●ウォーミングアップ

・10m四方のグリッドに全員が入り、一人一個ずつボールを保持する。

 手でボールを持ってフリーランニングしながら、近くの選手の

 名前を呼んでチェストパスでパス交換。

・10m四方のグリッドに全員が入り、一人一個ずつボールを保持する。

 人数の半数が手でボールを保持、もう半数が足でボールを保持する。

 フリーランニングしながら近くの選手の名前を呼んで、手でボールを

 保持している選手と足でボールを保持している選手でパス交換。

 手でパスして足でボールを受ける、足でパスして手でボールを受ける。

・ブラジル体操(関節運動)

 

●パスゲーム

・5対4。手でボールを扱ったパスゲーム

 ボールを落としたら落としたチームがコートを一周全力ダッシュ。

 パスを5本繋いだら、パスを繋がれた対戦相手がコートを一周、

 全力ダッシュ。

 

●1対1~シュートを決める(1)~

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のラインゴールを作り、

 ラインゴールの一歩前で背中合わせでオフェンスと

 ディフェンスは向かい合う。

・お互いの背中でボールを押させて、合図で同時に

 ボールがある側に振り向く。

・振り向くとボールが落下するので、オフェンスはボール

 をシュートする。GKはシュートを打たれないように

 足や手、体でブロックする。

 オフェンスより先にボールを蹴ってクリアしても良い。

 

●1対1~シュートを決める(2)~

・二人一組になり、ボールを一個保持する。

・マーカー二個で3m幅のゴールを作り、GKは正面を

 向いてゴールラインに立つ。

・オフェンスは足を開いてGKの1m手前に立ち、

 GKと向かい合う。ボールはGKの足下。

・GKは足の裏で強くボールを転がして、オフェンスの

 股の間を通す。

・オフェンスはボールが股の間を通ったら反転し、

 ボールを追いかけて足裏もしくはイン、アウトサイドで

 切り返す。そして2タッチ目でシュートを打つ。

※2タッチ目でシュートを打たなければいけないので、

 ドリブルは不可。

 また、切り返しのターンを大きくしてしまうとGKが

 飛び出して来るので、ターンした時にボールを運ぶ場所

 を考える。

・シュートなので、足は振り抜く。インステップで強く蹴る。

 

<話した内容>

試合で勝ちたいならばシュートを打たなければいけません。

そしてシュートを決めなければいけません。

失点しなくても得点することが出来なければ勝つことは

できません。

シュートを決めたいならば、シュートチャンスを逃しては

いけません。「打てる!」と思ったら打つけれど、「打てるかな?」

と思った時に躊躇しているようでは得点力の向上は夢のまた夢です。

常にゴールを見て、シュートコースが空いていたら近かろうが

遠かろうが、シュートは打つ!

シュートを打てば何かしら起こります。DFに当たってオウンゴール

するかもしれない、GKが取り損なって味方の前にこぼれるかも

しれない、GKがトンネルしてゴールに入るかもしれない、など。

打つからこそ、意外とシュートが決まったりもします。

シュートを打たないで得点することは、ほぼ不可能です。

フィールドプレーヤーだけでなく、GKまでドリブルでかわして

得点出来るのは稀です。

だからこそ、今回のトレーニングでは距離やタイミングに関係

なく、打てる体勢になったらすぐに打つという習慣付けをした

かったのです。

自分が良い体勢じゃないから強く蹴ることが出来ない。

強く蹴ることができないからもう一回ドリブルして歩幅を

あわせて蹴ろう!では得点することが出来ません。

なぜならば、自分の体勢が整うまでの間にDFは戻って

来ますし、GKも正面でキャッチ出来るポジションに移動

しています。体勢が良くなるのは自分だけではありません。

シュートを決めたいならば、体勢に関係なく、利き足逆足

関係なく、打てる時に打つ!です。

自分の体勢が悪くてもファーサイドめがけて蹴れば何とか

なるかもしれません。GKも急に来たボールは捕球体勢に

入れていないので逆をつかれるかもしれないし、届かない

可能性だってあります。重要なのはゴールを守っているGK

のタイミングをずらすことです。

例えば、右利きの選手が左サイドを突破し、シュートコースが

空いている上にファーサイドに味方が詰めている状態で、

得意の右足に持ち替えようと切り返した瞬間にDFに寄せられ

たり、GKがポジションを修正したりして、結局シュートが

決まらないということがよくあります。

しかし、苦手でも左足でシュートを打つことによって、GKの

届かないコースに打てて入るかもしれないし、GKが弾いて

こぼれた所を味方詰めて得点出来るかもしれません。

とにかく打たないことには何も始まりません。

得点力が低い、と感じているならば多少遠くても、利き足では

なくても積極的にシュートは打って行きましょう。

 

楽しみながら上手くなるということ~ジュニアユーストレーニング~

2017,1/20(金)に行ったジュニアユース練習のトレーニング内容を公開致します。チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

 

●ウォーミングアップ

・身体をほぐしながら軽くランニング3分

・ブラジル体操(関節運動)

・ラダー

 1マス1歩→1マス2歩→横向きステップ→横向きクロスステップ

 →横向きツイスト→片足のみ外、中交互→片足のみ腿上げ

 →シャッフル→両足グーパーステップ

 

●ボールコントロール

・25mリフティング歩き

・1タッチリフティング(4人1組で輪になって)

 

●パスゲーム(4対1)

・オフェンス4人は1タッチでプレー。

 1タッチで左右どちらにでもパスを出せるように、

 身体の向きに気を付ける。

・ボールを奪った選手は奪われた選手と交代する。

 交代する際、素早く次のプレーを意識するために

 DFはすぐにオフェンスを見る。

 DFは、もし1stキックを当てたらペナルティを課される。

 オフェンスはすぐに攻撃することを考える。

 DFがぼ~っとしていたら積極的にボールを当てる。

 

●パントキック練習

・GKのサイドキックを練習

・綺麗なバックスピンをかけて蹴ること。

・アウトサイドに引っ掛けて、左右に流されないようにする。

 

●ロングキック練習

・綺麗なバックスピンをかけて蹴ること。

・トラップからキックまでを素早く行う。

・1~2歩ドリブルしてから蹴るようにする。

 

●3チームゲーム

・2年生×2人、1年生×3人、スタッフ×2人、という

 変則人数の3チームに分かれてゲーム。

・2年生とスタッフのどちらかがDFの場合、1年生3人+

 スタッフ2人、合計5人がオフェンスになり、5対2で戦う。

 1年生がDFの場合は4対3になる。

・縦25m、横15mのグリッドでゴールを2個使ってゲーム。

・シュートはボレーシュートのみ。グラウンダーのパスを1タッチ

 でシュートした場合、ノーゴール。浮き球ボレーのみゴール。

・シュートはどちらのゴールに打っても良い。DFが少ない側が

 どちらなのか判断し、DFと駆け引きを行う。

 当然、オフェンスはパスを引き出す工夫をしなければいけないので、

 パス&ゴーを繰り返すことになる。

 間でパスを受けてターンするふりをしてから再度逆にターンしたり、

 パラレラやクロスオーバー、オーバーラップ、楔のパスを受けたり、

 様々なプレーを組み合わせること。

 

<話した内容>

遊びの中でもレベルアップできる要素は沢山あります。

今回取り入れた3チームに分かれてのゲームは、2つのゴール

どちらにシュートを打っても良いことと、ボレーシュートを

必ず打たなければいけないルールでしたので、楽しみながら

プレーが出来たと思います。

実際、いたる所で笑い声があり、伸び伸びとゲームを楽しん

でいたように感じました。

しかし、それでもゲームで得点を挙げるならばクロスの質を

高めたりスプーンキックを使わなければいけないですし、

ボレーシュートを打つ時にボールを良く見るなど、シュート

精度を高めることにも繋がります。

また、ボールを奪ったのが何色のチームで、どの2チームが

オフェンスで、どのチームがディフェンスなのかを瞬時に

判断しなければチームプレーが出来ませんし、攻撃のチャンス

をつぶしたり、失点に繋がってしまいます。

よって、常に周りを見て状況を把握する癖をつけることが

出来ます。また、それは集中するということでもあります。

コートが狭く、2つあるゴールどちらにシュートを打っても

良いというルールは攻撃から守備、守備から攻撃の切り替え

が早くなるため、攻守の切り替えに対しても癖つけることが

可能となります。

ゲームの人数を考えると、鳥かごをやりながら実際にシュート

まで持って行くことは実際の試合でも挑戦できることです。

特に試合で味方同士がトライアングルを作ることは必須で、

DFとDFの間に入ってパスを引き出す動きを意識して挑戦する

には、今回のゲームは最適な人数だと思います。

1stタッチのボールの置き所も大事な要素でした。

レベルアップ出来る要素はいくらでもあります。

「楽しい」という気持ちでプレーしながら、なおかつ「上手く

なるためにはどうしたら良いか」を考えてプレーすることが

出来ればよりレベルアップ出来ると思います。

 

練習でもレッドカードは出ます~ジュニアトレーニング~

2017年1/16(月)に行ったジュニア練習のトレーニング内容を公開致します。

チーム練習の参考にしていただけたら幸いです。

 

●ウォーミングアップ

・動きながらの関節運動

・ラダー

 前二歩→後ろ一歩、横向きクロスステップ、両足グーパーステップ、

 前後のジグザグステップ(2ステップ)、前後のジグザグステップ(1ステップ)

 

●ボールコントロール

・足裏を使って、ボールステップ(後ろに下がりながら)

・片足でインサイド→アウトサイドを交互に使ったドリブル

 ※逆足もプレーする。

・両足でインサイド→アウトサイドを交互に使ったドリブル。

 ※右足アウト→右足イン→左足アウト→左足イン→右足アウト

 の繰り返し。

 

●ボールキープ(1)~身体(腕)の使い方~

・二人一組でプレー。オフェンスとディフェンスに分かれる。

 オフェンスがボールをキープしている状況で、ディフェンスが

 後ろからボールを奪いに来るプレーを想定する。

 後ろからディフェンスがボールを奪いに来るので、オフェンスは

 ディフェンスに近い側の腕を使って、ディフェンスが身体を入れ

 られないように腕でブロックする。

 ※前に出させないように腕を伸ばして対応する。

 

●ボールキープ(2)~ボールの奪い合い~

・二人一組になり、ボールの奪い合いをする。

・15m四方のグリッド内で奪い合う。オフェンスはボールを

 奪われないようにドリブルしながらボールをキープし続ける。

 ディフェンスに近づかれたら腕を使ってブロックするなど、

 身体を入れてキープする。スピードで逃げないこと。

 

●ゲーム

 

<話した内容>

サッカーの試合ではルールを守れない選手にはレッドカードと

イエローカードが出されます。

悪質だったり卑怯(汚い)な行為にはレッドカードが出され、

その選手は退場させられてしまいます。

一所懸命サッカーをプレーしようとする人たちに対して、邪魔を

するような選手は退場させられても仕方ありません。

なぜならば、迷惑だからです。悪意あるプレー、汚いプレー、

卑怯なプレーは迷惑でしかありません。

そのような選手は一所懸命サッカーをプレーする人たちと一緒に

サッカーを楽しむ資格がなくなります。

ですからレッドカードが出されて退場させられます。

ようするに、一所懸命プレーする人に対して邪魔するような

ことをする人は、一緒にプレーすることができないということです。

それは試合だけではありません。練習も同様です。

私は練習も試合と同じように考えるべきだと思っています。

なぜならば、練習は試合のために行うものだからです。

試合は練習の成果を発揮するためのものであり、試合で出た

課題に取り組むためのものが練習です。

練習で一所懸命やれない選手が試合で一所懸命

やれるわけがありません。

練習で人の邪魔をしたり迷惑になるような行動をする選手には、

試合と同じようにレッドカードを出しても良いと思います。

一所懸命プレーする人の邪魔をする選手には練習から

レッドカードを出します。

よって、練習場所から退場させられます。

退場させられたら、その日は二度と練習に混ざることはできません。

当然のことです。

しかし、よく考えればとても簡単なことです。

サッカーが好きだからもっと上手くなりたい、全力でプレーしたい、

と思って練習場所に来るのが選手です。

そう思うことができず、一所懸命やらない選手は初めから

練習場所に来る必要がないのです。

自分の意思でサッカーをやりたい、上手くなりたい、好きだから

全力でプレーする!

という選手にレッドカードが出るはずがありません。

本来、勝敗のかからない練習でレッドカードが出ることはありません。

では、どうして練習でレッドカードを出されるような選手が

いるのでしょうか?

みなさん、考えてみてください。