ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

07,1/30 escola de terca-feira~第三回目~:レポート

07,1/30

~火曜日講習会~ 「escola de terca-feira」の全三回の締めくくり、

07,1/30(火)に開催した第三回目のレポートが完成しました。

どうぞご覧下さい。

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☆アップ

・体を動かすための準備運動として、5分間走(ジョギング程度)を

 行いました。

・他、背走・左右サイドステップ・体幹トレーニング

☆ストレッチ

・ゆっくりとしっかり行う。

☆パス&トラップ練習

・前回、前々回の復習

・自陣からボールを前に運ぶためには、全体のラインを押し上げなくてはいけません。

 そのための練習。

ゴレイロからパスを受けた状態からスタート。形はBOX。

・BOXの後ろ2人が横に開いて、横パスをしたらそのままパスを出した

 サイドの斜め前に上がる。(パス&ゴー)

・横パスは強く。

・パスは敵から遠い方の足へ正確に出す。

 (右サイドなら左足、左サイドなら右足でトラップ)

☆パス&トラップ練習=応用~BOXから菱形への移行~

・ディフェンスが前からプレスをかけて来た事を想定した練習。

・横パスを受ける際のトラップでディフェンスをかわす。

 (足の裏を使ってファーストタッチでしっかりと前に転がしてかわす。)

・ディフェンスをかわしたら、そのまま横パス。

・パスを出したらパスを出したサイドの斜め前へ抜ける。

・BOXの前にいる選手は、後ろの選手が斜め前に走ったと同時に入れ替わるように、

 後ろへ戻る。下がる。(スペースを空ける動きと使う動き。)

・PIVOはバランスを取る。

※横パスを受けたALAは必ずコート中央までドリブルし、自分がいたスペース

 を空ける動きをする。そして、空いたスペースには前方にいた選手が下り、

 後ろに常に3人(左右ALA+FIXO)の形を作るようにする。

 ★これがフットサルの基本動作になります!

☆パス&トラップ練習~BOXから菱形への移行~→攻撃パターン(1)

・上記と全く同じ動きからシュートへ持って行く。

・横パスを受けたサイドの選手は、パスを出した選手が自分の前方へ

 走って行くので、そこへ軽くループパスを出す。

 (ループパスはサイドラインに沿って真っ直ぐ出す。

・ループパスではなくグラウンダーのパスだと、球足が速くて味方が追い

 つけなかったり、ディフェンスが足を出してカットしてしまう可能性があるので、

 パスはループで行う。高く上げてしまうと時間がかかり過ぎてしまうので、

 膝~胸ぐらいの高さで速いループパス。

☆パス&トラップ練習~BOXから菱形への移行~→攻撃パターン(2)

・横パスを受けたALAがコート中央へドリブルし、後ろ3枚の菱形を作る。

 その瞬間FIXOになる。

・次にFIXOから横パスを受けたALAはまず自分についているディフェンスの

 ポジションを確認する。

・縦のパスコースが消されていたら、中を絞れていないという事なのでPIVO

 に当てられる。

・実際にPIVOにパスを出したらそのままPIVOへ寄って行き(パス&ゴー)、

 落としのパスをもらってシュート。

☆パス&トラップ練習~BOXから菱形への移行~→攻撃パターン(3)

・横パスを受けたALAがコート中央へドリブルし、後ろ3枚の菱形を作る。

・FIXOはパスを出したい味方(ALA)についているディフェンスのポジション

 を確認する。

・相手ディフェンスがALAにぴったりとくっついていた場合、必ずそのALAの前方には

 スペースが生まれる。

・足下に出したら当然カットされるので、空いている裏のスペースへALAを走らせる。

・裏に走ったALAはそのままシュート。

・PIVOはゴール前へ詰める。

☆ゲーム形式の戦術練習

・4対4のゲーム形式で、オフェンスとディフェンスに分かれる。

・オフェンスは練習でやった攻撃パターン(1)~(3)のどれかを

 狙い、得点する事を考える。

・あくまで攻撃の戦術練習なので、ディフェンス役は積極的にボールを奪う

 事はしない。ただマンマークでついているだけ。パスミスのみカットする。

・オフェンスは常に菱形を作れるようにバランスを取る。

・ALAは後ろ3枚作るための戻る動き、PIVOはスペースを作る動きを意識する。

☆ゲーム

バランスが悪かったり、コミュニケーションが取れていなかったり、

 何も意図の無い攻撃をした場合はゲームを止め、問題点を指摘。

 そして改善出来るようアドバイス。その後、ゲームを再開し修正。

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※)第三回目は全三回の最終日という事もあり、過去二回で覚え身に付けた

  動きを基にし、攻撃パターン習得を目指しました。

  

  三週続けて同じメンバーで練習しているので、お互いが動きを理解出来、

  また、全員が何をやるのかという事がわかっている!やろうとしている!

  という共通理解・意思の疎通がありとてもスムーズに練習出来ました。

  第一回目の練習・ゲーム時もそうでしたが、第二回目の時も練習、

  ゲームともに全く声が出せていませんでした。

  最終日も同様に声が出ていませんでしたが、過去二回と比較すると

  声が出ないなりに何とかしようという気持ちが出始め、

  徐々にですが練習をこなすうちにチームメイトに「自分のやりたい事」

  を伝える声が聞こえるようになりました。

  私が講習会を開き、そして参加された方にいろいろとお伝えするのは

  ただ知識を深めてもらいたいのではなく、試合という場で実際に

  活かせるプレーを身に付けてもらいたいからです。

  それを考え、最終日ではゲーム形式を中心に行ったのですが、

  とても良い練習になったと思います。

  攻撃パターンの練習ではディフェンスがいなかったり、または

  ディフェンスが手を抜いている状態でやっているので

  ほとんどの人が上手くシュートまで持って行く事が出来ていました。

  ですが、それではいざ大会でやってみよう!となった時に

  ディフェンスのプレッシャーが強かったり、上手く味方に伝えられ

  なかったりしてなかなか思うようなプレーが出来ないはずです。

  試合や大会で実際に活躍してもらいたい!今回やった攻撃パターンを

  実践出来るようになってもらいたかったので、M-T-Mという手法の基で

  練習し、習得を目指してもらいました。

  三週間に亘って「チーム練習」をテーマにした講習会を開きましたが、

  参加された皆様お疲れ様でした。

  今回の攻撃パターンをぜひ自チームで活かして下さい。

  

以上