ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

09.6/29(月) 月曜初級クリニック:レポート

09,6/29(月)に府中SGで行った月曜初級クリニック、

【テーマ:ゴール前での得点力アップ】のトレーニング内容を公開致します。

サッカー、フットサル問わずゴール前でのプレーは冷静になれず、

慌ててプレーをしてミスする事が非常に多いです。

Jリーグの試合やFリーグの試合を観ていてもゴール前で慌ててシュートを打って

ふかしてしまったり、GKに当ててしまう場面をよくみます。

試合中にチームメイトから「落ち着け」という指示をよく耳にしますが、

この「落ち着け」という指示は果たして適した指示なのでしょうか?

「落ち着け」と言われれば言われるほど「落ち着いてプレーしなくちゃ!」

と思い、余計プレッシャーを感じてのプレーになるような気がします。

ゴール前で冷静な判断でプレーし、得点を多く決めている選手はなにも

「落ち着いて」プレーをしているわけではありません。

日々の練習の積み重ねがあり、何度も遭遇している場面だからこそ

よくあるシチュエーションという事で慌てる事なく普段通りのプレーが出来るんだと思います。

ではどうすればゴール前で冷静な判断でプレーし、得点力を伸ばせるのでしょうか?

それは「ゴール前での決定的な得点チャンス」というシーンを想定して、

何度も何度も繰り返し、反復練習をする事です。

そうすれば前述したように「普段通りのプレー」が出来るようになるはずです。

それらを踏まえて、6/29はゴール前でのプレーを意識したトレーニングを行いました。

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●キックフェイントとしてのボールコントロール

・ボールを利き足の前に置いて、足を大きく振りかぶりシュートを打つつもりで

 足を振り下ろし、そのままボールを足裏で押さえる。

 足裏で押さえたら前に少し転がして、再度シュートフォームから足裏でボールを押さえる。

 これを前進しながら繰り返す。

・両足行う。

●キックフェイントからのシュート(1)

ペナルティエリアの外で1対1を行う。

※今回は攻めている側にとって右斜め45度辺り。

・基本、DFはボールとゴールを結んだライン上に立っている。

 その位置に立つ事によって、シュートは自ずとDFに当たるから。

 という事はオフェンスは最低でもボール一個分ずらさなくてはシュートを

 ゴールに飛ばせない。

 ただし、逆の考えを持てばボール一個分さえずらせば簡単にシュートをゴールに

 飛ばす事が出来る。

・上記を踏まえてDFとオフェンスの駆け引きをする。

・オフェンスは右足の前にボールを置いて1対1を開始する。

・右足アウトサイドでボール一個分右側にずらし、DFが反応出来なければ

 素早くシュート。

 最初からキックフェイントを使うのではなく、基本シュートは打てる時に打つものだから

 DFを見て、ついて来ないようならば躊躇せずに小細工なしで即シュートを打つ。

・DFが右足アウトサイドのずらしに反応してついて来た場合は、足を大きく振りかぶりシュートを打つつもりで

 足を振り下ろしてキックフェイントをし、ボールを足裏で押さえる。

 DFがキックフェイントにひっかかったら、そのまま足裏で前に転がして即シュートを打つ。

●キックフェイントを意識してのドリブル(1)

・ボールを利き足の前に置いて、足を大きく振りかぶりシュートを打つつもりで

 足を振り下ろし、そのままボールを足裏で押さえる。

 ボールを足裏で押さえたらすかさず足裏を使ってボールを内側になめる。

 右足でプレーするならば左側真横にボールをスライドさせる。

 ボールを左側になめたら左足のインサイドで前に押し出す。

<ポイント(1)>

・真横にボールをなめる事により、一瞬で目の前のDFをかわす事が出来る。

 ただし、真横にかわしただけでは同列なので抜いてはいない。

 だから真横にかわした後に逆足インサイドで前に押し出すプレーが必要になる。

 逆足インサイドで前に押し出す事により、DFを置き去りにする事が出来る。

<ポイント(2)>

・キックフェイントからボールを足裏で止めた時に、プレーを一回一回止めないようにする。

 キックフェイントで足裏でボールを押さえた瞬間には真横になめていないと

 DFをかわせない。

 「足裏でボールを押さえる=真横になめる」このタイミングでなければ

 プレーが遅すぎてDFが対応してしまう。

●キックフェイントからのシュート(2)

・キックフェイントからのシュート(1)と同様のシチュエーションでプレーする。

ペナルティエリアの外で1対1を行う。

※今回は攻めている側にとって右斜め45度辺り。

・基本、DFはボールとゴールを結んだライン上に立っている。

 その位置に立つ事によって、シュートは自ずとDFに当たるから。

 という事はオフェンスは最低でもボール一個分ずらさなくてはシュートを

 ゴールに飛ばせない。

 ただし、逆の考えを持てばボール一個分さえずらせば簡単にシュートをゴールに

 飛ばす事が出来る。

・上記を踏まえてDFとオフェンスの駆け引きをする。

・オフェンスは右足の前にボールを置いて1対1を開始する。

・右足アウトサイドでボール一個分右側にずらし、DFが反応出来なければ

 素早くシュート。

 最初からキックフェイントを使うのではなく、基本シュートは打てる時に打つものだから

 DFを見て、ついて来ないようならば躊躇せずに小細工なしで即シュートを打つ。

・DFが右足アウトサイドのずらしに反応してついて来た場合は、足を大きく振りかぶりシュートを打つつもりで

 足を振り下ろしてキックフェイントをし、ボールを足裏で押さえる。

 DFがキックフェイントにひっかかったら、そのまま足裏を使ってボールを内側になめる。

 右足でプレーするならば左側真横にボールをスライドさせる。

 ボールを左側になめたら左足のインサイドで前に押し出す。

 インサイドで前に押し出したら即シュートを打つ。

 すぐに打たないとGKが飛び出して来てブロックされてしまうため。

●キックフェイントを意識してのドリブル(3)

・ボールを利き足の前に置いて、足を大きく振りかぶりシュートを打つつもりで

 足を振り下ろし、そのままボールを足裏で押さえる。

 ボールを足裏で押さえたらすかさず足裏を使ってボールを内側になめる。

 右足でプレーするならば左側真横にボールをスライドさせる。

 ボールを左側になめたら左足のインサイドでボールを止める。

 左足インサイドでボールを止めた瞬間に右足の膝から下を内側に折り曲げて、(左足側に)

 右足アウトサイドを使って右側へ押し出す。

<ポイント(1)>

・真横にボールをなめ、DFをキックフェイント一発でかわそうとしても、

 DFのレベルが高いとフェイントに対応してくる場合がある。

 その時に、この「左足インサイドでボールを止めた瞬間に右足の膝から下を内側に折り曲げて、(左足側に)

 右足アウトサイドを使って右側へ押し出す。」プレーをして、

 再度逆サイドにボールを動かしてDFを抜く。

●キックフェイントからのシュート(3)

・キックフェイント、ドリブル、抜ききらずにシュートなど、

 上記全ての技術を駆使して得点を狙う。

●ゲーム

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以上が6/29(月)に行ったナイタークリニックのトレーニングメニューに

なります。

チーム練習や自主トレーニングの参考にしていただけたら幸いです。