ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

10,3/20(土) MIRACLONチーム練習レポート

●アップ

・コートを左右2周ずつドリブル。

 体をほぐす事が目的なのでゆっくりと走る。

 左右の体重移動や負荷を左右均等にするため、左右両回り行う。

●ストレッチ

・暖かかったので、静的ストレッチを行いました。

・全員で大きな輪になって、1人1種目ずつ8×2秒。1周。

 指示する1人が4まで数えて、他全員で5~8。

・ストレッチの声出しはONとOFFの切り替えのため。

 「これから練習を始めるぞ!」と気持ちを切り替えるために、

 練習を始めるための準備なのだから、全員で大きな声を出す。

●アップ(2)+メンタルトレーニング

・4人と4人が3mぐらいの短い距離で向かい合う。

 片方がボールを足下に投げる役。

 もう片方がインサイドキックをする。

・ボールを投げた人は即、蹴る側の列に向かって走る。(その場から抜ける)

 蹴る人はインサイドキックで正面の人の胸に蹴り返す。

 インサイドキックをしたらすぐに投げる側の列に向かって走る。(その場から抜ける)

 これの繰り返し。

・20本ノーミスで続けるまで終わらない。

※12~20人ぐらいいるならば2チームに分けて、どちらが先に

 一回もミスしないで20本連続で続けられるか競うとゲーム形式になるので、

 楽しみながらレベルアップ出来る。

※メンタルトレーニングとして

・20本連続でノーミスで続けるのは終わりに近づく程プレッシャーがかかる。

 17,18,19回目が自分に回って来た時に「嫌だなぁ」「失敗しないよう」と思ってしまったらマイナスでしかない。

 どれだけ平常心でプレー出来るか。

 例えば、1,2,3回目ぐらいだったらマイナスな気持ちにならず、リラックスしてプレー出来ているはず。

 その時と同じ気持ちで17,18,19回目をプレー出来るかどうかがポイント。

 常に平常心でプレー出来るように、このような遊びのアップから【心】を鍛える

 メンタルトレーニングは取り入れるべきだと思います。

●スキップ

・ノーマルスキップを20mの距離を1往復。前後→20m×各2本、左右→20m×各1本行う。

(腕と足を大きく振りながら綺麗なフォームでのスキップ)

・クロスステップ(左右)→20m×各1本

・爪先タッチスキップ→20m×2本

・かかとタッチスキップ(背中越しに逆手でかかとをタッチ。右手で左足かかと)→20m×2本

●ドリブル(1)

・コートの横幅いっぱい分かれて向かい合い、それぞれ4人ずつ後ろに並ぶ。

・ボールは1個でプレーする。

・ボール保持者がドリブルを開始し、対面の選手はDFとしてゆっくりオフェンスに近づく。

 ボール保持者はDFとの間合いをみて、適切な距離でシザースフェイントからのドリブルでDFを抜く。

 DFを抜いたら対面の選手にパスを出し、パスをもらった選手がオフェンスとしてドリブルを開始する。

 同じようにDFが向かって来るのをシザースフェイントからドリブル突破する。

●ドリブル(2)

・上記と同様にプレー。DF役がボール保持者へ向かって真っ直ぐ進み、

 ボール保持者はDFに突っ込むようにドリブルし、DFの足が届くギリギリの位置まで来たら

 素早く足裏で真横にボールを転がしてかわす。

●GKアップ

・正面キャッチ上下×10本

・サイドステップキャッチ上下×10本

・左右セービング

 正面浮き球左右グラウンダー×6本、正面グラウンダー左右浮き球×6本

●3対1

・ボールは全てGKから出す。

・FPはセンターラインよりも後方(GKから見て奥)に下がり、

 右サイドライン際、コート中央、左サイドライン際の3箇所に分かれる。

・DF役は第2PKマーク付近で待機する。

・OFは全て1タッチプレー。2タッチ以上は禁止。

 パス8本以内でシュートまで行く。

 9本目がシュートは不可。最低でも8本目がシュートである事。

・DFはOFのパス本数を大声で数える。GKと連携してシュートブロックするため、

 OFのパスが何本目なのかGKに知らせる必要がある。

・OFが得点したらDFは同じ選手が連続して行う。

・OFがパスをミスしたり、シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

・パスが8本を越えた場合は8本目のボールを蹴った選手がDFとなる。

・DFがパスの本数を数え忘れたら連続でDFを行う。

※GKを引き付けて、逆サイドのポストへ3人目が走り込んで無人のゴールに

 プッシュして得点するプレーが理想。

●2対1~オーバーランを駆使して選択肢を増やす~

・オフェンスの2人はセンターラインよりも自陣側の第2PKマーク付近のピッチ中央(a)と

 左サイドライン際(b)で座って待機する。

・DFはゴールポスト脇でボールを保持して待機する。

・DFはゴールポスト脇からピッチ中央へ向かってゆっくりドリブルし、

 センターライン辺りまで来たら座っているオフェンス(a)にパスを出す。

 オフェンスの2人はDFがパスを出す直前に立ち上がり、DFからのパスをトラップして攻撃を開始する。

[ポイント]

・(a)はDFを引き付けるようにゆっくりドリブルし、(b)は左サイドライン際をそのまま前方へ走るか、

 (a)の後ろを通って追い越すオーバーランの動きのどちらかを選択する。

 左サイドライン際を走る事によってDFラインを下げる事が出来るし、DFが下がらなければ

 そのまま前方へスルーパスをもらってGKと1対1になる事が出来る。

 オーバーランを選択した場合、(a)のプレーが重要になる。

 (b)が(a)の後ろを通って(a)を追い越す瞬間に(b)へパスを出すプレーが一つ。

 もしくは(b)へパスを出すようなフェイントを入れてDFが(b)へのパスを意識した瞬間に

 自らドリブル突破してDFを振り切ってシュートまで持って行く。

 

※DFが(b)へのパスを意識したかどうかはDFの体の向きや足の動かし方で判断出来る。

 (a)は(b)へのパスをフェイントに使いたいならば、体を(b)に向けて開く事によって、

 足を一切動かさなくてもパスを出すような姿勢となるので、それだけでDFを惑わせる。

 シザースフェイントも有効。

 ドリブル突破を選択した場合は素早く、全力ダッシュでDFを振り切る。

●DFの基本~ボールの奪い所を決めて奪取する~

・4対4+GKのハーフコートゲーム(キックインからスタート)

[ポイント(1)]

・キックインでボールを受けた選手の利き足を考える。

 ボール保持者が右利きなら左へのパス・ドリブルコースを切って、体を寄せる。

 左利きなら右へのパス・ドリブルコースを切って体を寄せる。

・要は利き足が体を寄せるDF(自分)に近い側に来るようにする。そうすれば利き足を使ったとしても

 DF(自分)に近いのでボールを奪いやすくなるし、利き足とは逆足でプレーしたとしても

 体を寄せてしまえば体勢が苦しくなるので、楽なプレーが出来なくなる。

 そこで、わざと空けたパスコースへ苦し紛れのパスを出させて、

 精度の低いパスをカットしてボールを奪う事が狙い。

[ポイント(2)]

・ボール保持者が右利きの場合はマーカーが左を切るので、右サイドのALAをマークしている選手は

 右ALAへの横パスをカット出来るように狙い、

 PIVOをマークしている選手もPIVOにパスが出る事を意識して、前でボールを奪えるように狙っておく。

・前でボールが奪えればシュートを決めるべき相手ゴールを正面に見てボールを奪えるので、

 シュートまで早く持って行く事が可能になる。

●3対3~ボール奪取~

・ゴールクリアランスから始める。自陣ではオフェンス側の2人が両サイドラインに開き、

 GKからパスをもらえる位置につく。

 もう1人は相手陣内の第2PK付近でPIVOとしてのポジションにつく。

[ボールの奪い所]

(1)DF側はマンツーマンでマークにつくが、スタート時のポジションはGKから直接

 PIVOに当てられないように、2人共内絞り。

 GKからパスを受けた選手と同サイドの選手は、まず一番最初に縦のパスコースを防ぎ、

 そしてボール保持者が楽にプレー出来ないように体を寄せる。

 ここでボールを奪う事も考え、ルールの範囲内で体をぶつけ、縦を切ったままボール奪取を狙う。

(2)逆サイドの1人は横パスをカット出来るように少しサイドに開く。

 マーカーとの距離は4m程度。近すぎると裏を取られてしまうし、ボール保持者がパスを出さなくなる。

 わざとボール保持者がパスを出したくなる距離を取り、苦しい体勢から人任せのような

 パスを出して来たらパスカットを狙う。この横パスをカット出来たら得点の可能性が高まるので、

 スライディングしてでもパスカットを狙う。

(3)PIVOをマークしているFIXOはPIVOへのパスをPIVOの前で奪う。

 PIVOへのパスをカット出来ればそのまま攻めているゴールを

 正面に見たままの姿勢で奪う事になるので、シュートまで持って行きやすい。

 最初からPIVOの後ろについてしまうと、パスが出た時には追いかける形になってしまうので、

 前でボールを奪えない。前で(ゴールを正面に見た状態で)ボールを奪いたいのだから、

 PIVOの真横に立つようにし、常に腕や肩を前方に入れるようにポジション取りに工夫をする。

[約束事]

(1)縦切り

(2)体を寄せる、ぶつける、楽にボールを持たせない。

(3)パスコースを限定させる指示を出す。

(4)次に出るパスを予測して奪う。連動してボール奪取。

(5)ボールを奪うのは横パスか中。

以上。