ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

5/28 チームクリニック:レポート

5/28に行ったチームクリニックの模様をお伝え致します。

 

今まで数回チームクリニックを行って来ましたが、

当講習会始まって以来始めてMIXチームを担当致しました。

MIXチーム必見のレポートですよ。

 

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*今回は出張クリニックのためコート利用時間が2時間と少なく、

 アップとストレッチは受講チームの方たちにあらかじめ

 行っておいていただきました。

 

☆パス&トラップ練習☆

・20m×20mぐらいのグリッドを作って、その中でランダムにパス交換。

・ボール保持者は参加人数の半分

・最初は右足のインサイドでトラップ、次は左足のインサイド、

 そして次は右足の足裏、次は左足の足裏でトラップ。

 というようにトラップする部分の条件付けをして負荷をかけました。

 ボールをもっていない選手はだまってもらおうとしないで、

 必ずボール保持者に「パスが欲しい」という要求する声出しをする。

 積極的に味方とコミュニケーションを取る。

・声は大きく、はっきりと!

 大会などの試合中は周りにギャラリーが多くいて、声が通りにくい。

 だから大声ではっきりと言葉を伝えないといけない。

・パスを出す時は声が聞こえたからといって、「この辺にいるだろう」

 というようなイメージだけでパスを出さない!

 パスを出す時は必ず顔を上げて、パスを要求する味方の位置を確認

 してから出す!強く正確に味方の要求する足に出せば、よほどの事が

 無い限りパスカットはされません。

 それよりも適当にイメージだけでパスを出す方がパスミスになり、

 不用意に相手ボールにしてしまいます。

 

 ↓応用

 

・パスを出したら必ずワンツーパスを行う。パス&ゴーの意識。

 試合中、パスを出した選手が止まっているとマークがくっついたままで、

 再度自分がパスの受け手になる事が出来ない。

 味方のためにパスコースを増やすためにも、パスを出した後は攻める

 ゴールに向かって走る事を意識する。それだけで相手チームのマークが

 ずれる事がある。パスを出したら走るだけです。簡単な事ですよね。

 

☆ポジショニングの説明☆

・菱形での攻め方

・BOXでの攻め方

 

*菱形・BOX共にとてもシンプルですぐに試合で使える物を練習しました。

 

☆菱形での攻め方☆

・FIXOとALA+PIVO、2人+PIVOでの攻撃

・FIXOがALAにパスを出してから始める。

 基本的にALAはセンターラインを基準に、センターラインを越えて相手陣地

 側にいる場合は1対1の勝負をしかける。

 1対1で抜けるならばそのままシュートまで持って行く。

*縦に抜いた場合、シュートは必ずファーサイドに打つ!

・1対1で敵を抜けない場合はPIVOを使って簡単に抜く事を考える。

 PIVOとワンツーパス(壁パス)で縦に抜ける。

*必ず逆サイドのALAはファーサイドに詰める!

*PIVOは常に自分にパスが来ると思って集中しておく!

 ALAとアイコンタクトを取る事が重要。

 

 ↓応用

 

○FIXOが得点に絡む2人での攻撃

・FIXOはALAにパスを出したらマーカーを振り切るため、一度裏を取るような動き

 (フェイク)を入れる。そして、そこから急に方向転換し、

 パスを出したALAと同サイドのコーナー付近にあるスペースへ走りこむ。

 そこへALAは体の向きを変えずにループパス(パラ)を出す。

 FIXOはそのままALAからの縦パスをシュートする。

・FIXOはスペースへ走りこむ際にマーカーを振り切らなくてはいけない

 ので、必ずフェイクを入れる。フェイクは緩急の差を利用する。

・ALAは縦パスを出す際に体の向きを変えてしまうと、自分のマーカーが

 縦パスを出すと予測してパスコースを消してしまうので、

 縦パスを出す事を読まれないため体の向きは横を向いたままが良い。

・ALAの縦パスはループパス(パラ)でなくてはいけない理由は、

 グラウンダーで出した場合、縦パスを読まれていなくても自分のマーカー

 の足が伸びて来て届くかもしれない(カットされる危険)ので、

 足が出て来てもループ(パラ・浮き球)ならば足の上を越せるので、

 縦パスがFIXOに通る。

・シュートはファーサイドへ打つ。

・逆ALAはファーサイドへ詰める!

 

☆BOXでの攻め方☆

○パターン(1)

・BOXという事は後2人、前2人にポジションが分かれると思います。

 まずは後2人のうちどちらかがサイドライン際でボールをキープする。

 ボールを保持したら前2人うち1人を自分と同じサイドに動かします。

 前方の味方がライン際に来たら縦パスを出す。

 前の選手はパスを必ず足裏でトラップしてキープする。

 (自分の後ろには敵がいるので、足裏をボールから離したら奪われる)

 後の選手は縦パスを出したら自分のマーカーを外さなくては

 いけないので、一度コートの中央付近でリターンパスをもらうような

 動きをして、マーカーを騙します。

 マーカーを騙して中央付近に引き付けたら、急にライン際へ方向転換し

 縦パスを出した味方目掛けて走ります。

 ボール保持者は味方が走って来たのを確認して、シュートを打ちやすい

 ように足裏で優しくボールを返します。

・右サイドの場合は右足へ、左サイドの場合は左足でシュートを打つ。

 敵から遠い方の足でシュートを打たないと、シュートブロックされる

 可能性があるため。

・シュートはファーサイドへ打つ。

・逆サイドはファーへ詰める!

 

○パターン(2)

・パターン(1)とは逆の動きでシュートまで持って行きます。

・基本的な考えは、ライン際にポジションを取っているPIVOの

 中への折り返しを受けてシュート。

・後ろの選手がライン際でボールを保持。

 そしてPIVOをライン際へ動かし、縦パスを出す。

・PIVOはパターン(1)と同様に足裏でボールをキープする。

・PIVOに縦パスを出した選手はそのままライン際を走って、

 PIVOからの落としをもらうような動きをして(フェイク=2歩程度)

 自分のマーカーを外す。

・ライン際からコート中央へ向って急な方向転換をしてマーカーを外します。

・PIVOはフェイクをかけて中へ走ってきた味方に折り返しのパスを出す。

 パスを出すまでずっと足裏でボールキープ。

 パスを出す瞬間に少し足裏でボールを前に転がし、中へ早いパスを出す。

・走りこんで来た味方がシュート。

 

☆トゥーキック講座☆

・インステップキックで強いシュートが打てない人のために、

 誰でも簡単に強いシュートが打てるトゥーキックを指導。

・トゥーキックはインステップキックでのシュートと違い、

 たったワンステップの踏み込みで強いシュートが打てるので、

 シュートを打つまでの時間が短く、尚且つ大した技術も必要無いので

 習得するのに即効性があります。

・ポイントは利き足の指の腹でボールの【中心】を押し出すように蹴ります。

・上に蹴り上げるようにするとボールの中心を蹴れない可能性があるので、

 慣れるまでは押し出すように蹴ります。

・慣れてきたらドライブ回転をかけた落ちるトゥーキックをマスター

 するため、蹴り上げるようなフォームでトライしてみましょう。

・ボールの中心を蹴れなければ強いシュートが打てない!

 ただし、トゥーキックのポイントはただそれだけなので

 インステップキックよりもすぐに誰でも簡単に強いシュートが

 打てるようになります。

 

☆キックインからの攻撃☆

・ポイントはルールを逆手に取る事!

・この戦術はセンターラインを越えた当たり~敵陣ペナルティエリア

で行う。

・フットサルではキックインに限らず、セットプレー時には対戦相手は

 ボールから5m離れなくてはいけない。

 という事はキックインを行う時にボールをコート内に入れてインプレーに

 しない限り、敵はボールに近寄れない。

・上記理由から、キックイン後にすぐシュートを打つ事を考える。

・ボールをコートに入れてから味方が走ってシュートを打とうとすると

 当然インプレーなので、敵がボールを奪いに来る。

 もしくはシュートブロックされやすくなる。

 そこで、ボールはシュートを打つ役割の味方が来るまで足裏で押さえて

 おく。そしてシュートを打つ役割の選手はセットされているボール

 めがけてライン際で助走をつける。

 キッカーはシューターが目の前に来た瞬間に少しだけボールを動かして

 コート内に入れる。

 シューターはただ目の前にあるボールをシュートするだけ。

・キッカーがボールを動かすタイミングが重要。

 走ってくるシューターのスピードを考えてボールをコートに入れる。

 コートに入れるというよりもボールは少しずらす程度に考える。

・この方法だと相手ディフェンスはボールが動かない限り、5mより

 ボールに近寄れないので、シュートブロックが出来ない。

・得点の可能性を高めるためにシュートはファーへ打つ。

 そして逆サイドは必ずファーへ詰める!

 

 ↓応用

 

・シュートを打つふりをして、シュートフォームで振り上げた足でそのまま

 ボールを足裏で前方に勢いよく転がす。

 上記方法を繰り返す事によって相手ディフェンスはキックインから

 即シュートを狙ってくると考える。

 イコールをキックフェイントにひっかかりやすくなる。

・キックフェイント後、ボールを足裏で前方に転がしたら敵陣深くまで

 ライン際をドリブルし、中へ折り返しのパスを出す。

 そして中へ詰めている味方がシュート。

 

☆コーナーキックからの攻撃☆

 

*MIXチームという事もあってシンプルで簡単にノーマークの選手を作り

 シュートを打てるモノを2つ行いました。

 

○CK(1)

・ペナルティエリアの左右の斜め45度ぐらいの位置に2人立ちます。

 ニアサイドの選手が囮になり、ファーサイドの選手のマーカーを

 ブロックしに行きます。ファーサイドの選手のマーカー(敵)を

 ブロックする事によって、そのマーカーと自分にくっついている

 マーカー(敵)がぶつかり合う形になるため、ファーサイドの選手が

 フリーになる事が出来ます。

 そしてそのフリーになったファーサイドの選手がキッカー側に走って

 パスを受けてシュート。

 スクリーンプレーの応用になります。

 

*当然シュートを打つファーサイドの選手が外回り、敵をブロックする

 囮役のニアサイドの選手が内側を走る事になります。

 

○CK(2)

・上記と逆のパターンになります。

 ファーサイドの選手が囮になり、ニアサイドの選手のマーカーを

 ブロックしに行きます。そしてニアサイドの選手がフリーになり、

 キッカー側とは逆に走ってパスを受けてシュート。

 キッカーはファーの斜め45度ぐらいの位置めがけてループパスを出す。

 シュートを打つ選手はなるべくノートラップでシュート。

 こちらもスクリーンプレーの応用になります。

 

*キッカーはループパスを必ずペナルティエリアのライン付近

(斜め45度)に出すようにします。

 少しでも距離が足りなかったり勢いが弱いとゴレイロにキャッチされて、

 カウンターを受けてしまうので、ピンチになってしまいます。

 CKはどんなトリックプレーを使うにしてもカウンターを防ぐために、

 必ず一人はセンターライン付近にディフェンス要員としてポジションを

 取らせましょう。

 

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以上