ブラジル式フットサル講習会

ブラジル式フットサル講習会は、ポルセイド浜田監督(Fリーグ)を務める峯山典明(フットサルB級指導員)の指導論・育成フィロソフィーを掲載しているブログです。また、ブラジルで培って来た経験談、コラムも掲載しています。Copyright(C), 2005-2022 MIRACLON ブラジル式フットサル講習会 All rights reserved. このウェブサイトで掲載されている写真・記事・内容の出典を明記しない転載・無断転載・商用の転載を禁じます。

06,2/12 ヨココムフットサルクリニック・レポート

スクールマスターとして指導させていただいている、

ヨココムフットサルクリニックで行った練習メニューです。

06,2/12開催分をレポート形式でお伝え致します。

 

 

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☆アップ

=全員でボールを使った鬼ごっこ。

 誰でもやった事のある鬼ごっこを「フットサルクリニック」

 という事でボールを使って行いました。

 鬼ごっこをアップで行なう事によって、前後左右に走ったり

 ダッシュ&ストップといったフットサルに必要な動きを

 楽しみながらやれ、なおかつすぐに体が暖まります。

 

☆ストレッチ

=15分近くゆっくり真剣に行なう。手を抜かない。

 伸びている部分を意識しながら行なうとより効果がある。

 痛く気持ち良いところで止めておく。無理はしない事。

 

☆自宅で出来るボールコントロールのトレーニング

=リフティング!!が一番良いトレーニング方法

=腿、足の甲、頭でボールの中心をとらえる。

=ボールが回転しないように!!

=ボールが回転すると、ボールの中心を蹴れていない事に

 なるので、トラップやシュート、ドリブル技術に

 影響が出る。逆に無回転のボールを蹴れるという事は

 ボールをちゃんとコントロール出来るという事でもあるので

 スムーズに上達して行く事が出来る。

 

☆走りながらのパス交換

=走りながら(動いた状態)でも狙った所へ性格にパスを

 出せるようにする。

=受け手はボール保持者に自分がパスを出して欲しい足

 (もしくは場所、足元なのか前へ走らせるパスが良いのか)

 をジェスチャーで指示を出す。

=パスをもらう時(味方からパスをもらいたいなら)は

 必ず大きな声でパスを【要求】する。

=パスを出す時は味方を見て、パスを出す。

=思いやりのあるパスを出す。味方の走る(動く)スピード

 を考えて、最善のパスを出す。

 

☆走りながらのパス交換:応用

=ゴール前に来たらシュートを打つ。

=パスを交換してゴールに近づいて来たら、自分と味方 

 どちらがシュートを打つのが良いのかを瞬時に判断する。

=味方がシュートを打つのに最適なポジションにいるのならば

 その人に【シュートを打て】と指示を出す。

=シュートは闇雲に強く打ってもゴレイロがいるから

 得点に繋がらない。

 それよりもゴレイロの立っている位置を確認して

 ゴレイロの逆、もしくは左右のスミ目掛けて

 インサイドキックでパスを出すようにシュートを打った

 方が得点出来る確率が高い。

 

☆声出しの練習

=3人1組を作る。1人はパス出し。1人はパスの出し手と

 向かい合って、パスの受け手になる。

 もう1人はディフェンス役で、パスの受け手から3mぐらい

 下がった位置につく。

 パスの出し手は味方の後ろにいるディフェンスの位置を確認する。

 味方と距離が離れていれば味方はトラップ後に振り向けるの で、パスの出し手はパスを出した後、味方に【ターン】と

 指示(声)を出して、味方に振り向ける!という事を

 しっかりと伝える。

 逆にディフェンスが味方のすぐ後ろについていれば、

 当然味方はトラップした後振り向けないし、

 無理に何かプレーをしようとするとボールを

 奪われてしまうので、パスの出し手はまずは【キープ】と

 指示を出す。

 そうする事で味方は体を張ってボールをキープする事が

 出来る。そしてその後は【ダウン】もしくは【リターン】

 【パスを出せ】【戻せ】など、何でも良いので

 自分が再度ボールをもらうようにする。

 

☆声出しの練習:応用(シュート練習)

=自陣からペナルティエリア近くの味方にパスを出す。

 パスを受ける味方の近くに敵がいなければ、【ターン】と

 指示を出して、振り向いてシュートが打てる事を味方に

 伝える。パスをもらった味方は【ターン】=振り向け!

 という指示があれば振り向いてゴールを確認した後、

 シュートを打って得点を狙う。

=もしパスを出した味方の近くに敵がいれば、振り向けない

 ので、まずは味方に【キープ】と指示を出して、味方に

 体を張ってボールをキープさせる。

 そして味方にボールをキープさせた後に、パスの出し手が

 走ってきて、味方にパスを【要求】してシュートを打つ。

 

☆試合を想定しての講義

 

○オフェンスについて

=フットサルの試合中の基本となるポジショニングの説明。

=多くのチームで見られがちな、前2人・後2人にならない。

 この形(BOX)だと自陣側の選手のパスコースは横と縦

 2つしか無いので、簡単にパスコースが消されて

 攻められなくなってしまう。

=最適なのは、後ろに3人・前1人となる変形した菱形。

=菱形になると一番後ろの人がボールを保持している場合、

 パスコースが左右2つある事になる。

 ようするにプレスをかけられても逃げ場があるので、

 後2人よりも、後3人の方が断然攻めやすいし、

 パスを繋げやすい。

=BOXだと前に2人いる事になるから、相手陣地側の左右に

 スペースが無くなってしまう。

 スペースが無いから裏に走ってパスをもらう動きが

 出来ないという事でもある。

=菱形だと前には1人しかいないから、相手陣地側の左右に

 スペースが生まれる。

 そのスペースを活かして後にいる左右2人のどちらかが

 裏に走る動きをすれば得点チャンスを作る事が出来る。

=また、BOXだと味方同士(4人)の距離がお互いに遠いため

 連携して攻める事が難しい。

 でも菱形ならばPIVOと左右の選手の距離が短いので

 簡単にワンツーパス(壁パス)を狙える。

 

○ディフェンスについて

=BOXだとライン際に立っているので、全体が見渡せず、 

 視野が狭くなってしまい指示が出しにくい。

 菱形なら一番後ろの選手が全体を見る事が出来るので、

 味方に指示が出せるようになる。

=味方に守り方の指示を出すのは絶対に一番後ろの選手。

 前の選手は背中に目が無いので、後ろの相手選手の

 ポジショニングがわからない。だから指示を出せない。

 一番後ろの選手は味方も敵も全員のポジションがわかるので

 的確に指示が出せる!!

=無謀にも一人で勝手に前に詰めてボールを奪おうとしない。

 一人だけ勝手にボールを奪いに行っても、左右の選手が

 連携して奪いに行かない限りボール奪取は難しいので、

 無駄な動きになってしまう。無駄な体力消耗につながるので

 勝手にボールを奪いに行かない。

 必ず後の選手の指示を聞く。

=基本的には守り方はマンツーマン。誰をマークするのか

 決めたらずっとついて行く。

 ただし、後の選手の指示でマークを受け渡す場合は

 マークを受け渡す事を心がける。

 後の指示は絶対。前の選手が勝手にマークを受け渡す事は

 しない!!