学生チームにおけるマネージャーの役割について(2)
学生チームにおけるマネージャーの役割について(1)の続きになります。
第二回では具体的にチームスタッフの役割について、
述べて行きたいと思います。
①チーム構築+α(監督、コーチ、顧問教員)
・トレーニングスケジュール
・出場リーグ、大会の決定
・トレーニングメニューの構築
・選手起用
・選手指導(技術・戦術)
※提出書類の作成及びリーグ、大会参加費の支払い
②チーム管理
・週間、年間スケジュールの把握
・学校行事、リーグ、大会の日程チェック
・書類提出期限の把握
・リーグ、大会参加費の支払い期限の把握
③備品、持ち物の管理
・備品の数を管理する。
・備品の保管場所、所持者の確認、所在の把握。
・消耗品の補充。
・練習、試合で必要な物の準備。
④食生活・栄養面の補助
・身体を作るのは食べ物です。食べる物の質でアスリートを目指せますし、
レクリエーターで終わってしまう可能性もあります。
・強い身体を作るために栄養バランスを考えて食べているか、
疲労回復を考えた食事をとっているか。
・試合でエネルギーになるような物を数日前からとっているか、
試合当日に食べる物の管理、試合と試合の合間に摂取すべき物の管理、
試合終了後の疲労回復を考えた飲食などの管理。
⑤コンディショニング、メディカルのサポート
・選手それぞれ、個人としてどのレベルを目指しているのかを把握した上で、
個々の目標数値を設定し、そこを目指せるようサポート。
(体重、体脂肪率、BMIなど)
・ケガ予防の知識、選手への伝達。
・ケガをした際の応急処置。
・病院(リハビリセンター)との連携。
・リハビリメニューの構築、リハビリメニュー選手のフォロー。
・復帰時期の目安、リハビリ期間の把握。
・テーピング
・テーピング、バンテージを巻いている選手のリハビリ。
※テーピングなどを使わなくても良い状態へ持って行く。
⑥チーム内の不満(選手個々)・悩みなどの相談、精神面のフォロー
・選手個々の抱えている不満、悩みの軽減。
・監督、コーチとの仲介。
⑦ビデオ分析、トレーニング分析
・試合、紅白戦、トレーニングのビデオ撮影。
・ストロングポイント、ウィークポイントの抽出。
・課題の抽出及びクリア、修正、改善。
・ミーティングのフォロー
⑧ウォーミングアップ、クールダウン、フィジカルトレーニング
・選手がハイパフォーマンスを発揮できるよう、
適切なウォーミングアップ、クールダウンを実施。
・チーム目標を達成できるよう、選手たちの身体作り。
以上が私の考えるチームスタッフの役割になります。
①はチームの監督及びコーチ(顧問、教員)がやるべきことだと思います。
他、②~⑧に関してはチームスタッフが何人いるかによって、
誰が担当するのかが変わって来ます。
小学生~高校生のチームでは、監督さんが①~⑧全てを
兼ねることになるのではないでしょうか?
コーチがいれば監督さんの負担を減らしてあげるべきです。
しかし、越権行為の恐れもあるので、難しいですね。
中学~高校のチームになると、学生のマネージャーさんが複数人
チーム内に所属される場合もありますので、
もしマネージャーさんがいるならば、
やれる範囲(適材適所)で業務を割り振り、
仕事を与えるべきだと思います。
繰り返しになりますが、ボール拾いや給水は雑務であり、
選手自身がやるべきことだと思っています。
マネージャーさんにも「仕事=やりがい」を与え、
自分がチームに所属していることで、
チームの役に立っているということを認識させられれば、
それがチームに還元され、チーム力アップにも繋がると思います。
二回に分けて書かせていただきましたが、
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。
チーム構築の参考にしていただけたら幸いです。